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zoom RSS 『きみの鳥はうたえる』: 青春時代の儚さは現在も変わらないかしらん @ロードショウ・シネコン

<<   作成日時 : 2018/09/20 08:29   >>

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北海道・函館を舞台にした男女三人の儚い青春を描いた『きみの鳥はうたえる』、ロードショウで鑑賞しました。
原作は『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』が映画化された佐藤泰志の同名小説。
映画は3本とも観ていますが、小説はいずれも未読・・・
さて、映画。

以前のバイト先で知り合った静雄(染谷将太)と同居生活をしている僕(柄本佑)。
いまは大型書店でバイトをしているが、無断でサボったりもしている。
同じ職場で働く佐知子(石橋静河)から誘われ、以降、静雄も含めて、三人で毎日毎夜、遊んでいる・・・

というところから始まる物語は、まぁ、話としてはそれだけ。

ふたりの男性のあいだで揺れる佐知子の心情や、男性ふたりの微妙な友情が、ダラダラとした生活のなかで描かれていますが、それはユルイといえばユルく、相手の奥深いところまで突っ込んでい行かないあたりの微妙な距離感があって、そこいらあたりがこの映画の魅力・・・

なのだけれど、この若者の生き方って現代のそれなのかしらん、と脳裏をかすめていきました。

気になったので調べてみたところ、原作小説は1980年代はじめに書かれたものなので(原作者・佐藤泰志は1990年に命を絶っている)、モラトリアム世代の青春時代に重なる。
バブルがはじける前の、社会に出る前の浮草生活が許容された時代ならば、こういう生き方も可能だったろうし、また、可能だった。
遅れてきたモラトリアム世代としては、かなり、これに近いような生活だった・・・と思う。

でも、現代でこんな生活可能のかしら。
社会に出るに出られない閉塞感からくる浮草生活ではないだろう・・・と。

現代を舞台にしたならば、退職後のアラ還世代の男女三人で描けば、納得もできたかもしれない・・・なんてことも思ったりして。

とはいえ、他者との深い関係を拒否・忌避しながらも、最後の最後に自分の中にある熱い気持ちを肯定する・・・という僕の変化が、青春時代特有の儚さでもって描かれた佳作です。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:58本
 外国映画47本(うちDVDなど 1本)
 日本映画11本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2018年以前の作品:56本
 外国映画49本(うち劇場鑑賞10本)
 日本映画 7本(うち劇場鑑賞 1本)
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きみの鳥はうたえる
北海道・函館市郊外。 書店で働く「僕」は、失業中の静雄と小さなアパートで共同生活を送っていた。 同僚の佐知子と関係を持つが、彼女は店長の島田とも抜き差しならぬ間柄らしい。 佐知子と僕そして静雄は、毎晩のように酒を飲んでいた…。 青春ドラマ。 ≪僕にはこの夏がずっと続くような気がした。 9月になっても10月になっても、次の季節はやって来ないように思える。≫ ...続きを見る
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