『謎の要人 悠々逃亡!』: 英国流頭脳派脱走喜劇 @VTR録画

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久しぶりに録り置きVTRでの鑑賞です。
映画は1960年製作のケン・アナキン監督『謎の要人 悠々逃亡!』。
放送されたのがいつだったか不明ですが、VHS(古!)録画してあったものです。
さて、映画。

第二次世界大戦後、10数年経った英国。
テレビ番組「思い出のアルバム」は、著名人のかつての知り合いを呼んで、本人の前で当時の昔話をしゃべる、という趣向のもの。
本日のゲストはアーネスト・ピーズ卿(ジェームズ・ロバートソン・ジャスティス)。
彼の前に現れた男は「戦時内閣からの指令です」という言葉をピーズ卿に告げるが、ピーズ卿はさっぱり思い出せない・・・

というところから始まる物語で、その後、「戦時内閣からの指令です」という言葉とともに差し出された指令でピーズ卿は秘密航空作戦に出、失敗してドイツ軍に捕虜として捕まってしまう・・・と展開する。

とにかく、航空工学の権威で、卿と付くほどの名士のピーズ卿は、態度が尊大で傲慢。
先の「戦時内閣からの指令です」と告げた軍人の顔なんて、一度も見ていないあたりからして可笑しい。
さらに、秘密指令にあたって、規律により、自慢の髭を剃らねばならないのはけしからん、と、空軍を足蹴にして海軍に鞍替えするあたりからして、これまた可笑しい。

そんな彼が、飛行中にドイツ軍の地対空攻撃を受けた機体の横っ腹に空いた穴から空中に放り出されるのだから、へへへ、ざまあみろ、である。

で、ドイツ軍の捕虜収容所に収容されたピーズ卿だが、彼は国務的に重要人物(原題 VERY IMPORTANT PERSON)なので、脱走予定を繰り上げ、是が非でも脱走させなければならなくなる。

が、ここでもひと悶着。

当然、脱走後に捕まるのは困るのだが、秘密のトンネルのようなありきたりの(つまり、ドイツ軍に感づかれるような)作戦ではダメ、堂々と正門から歩いて出ていく、と述べたもう。
これが、日本版タイトルの由来。

この、トンネルでなく・・・というがかなりヒネッた面白さで、脚本家の知恵の使いどころで、ジャック・デイヴィスヘンリー・ブライスとともに知恵を使っている。

出演者では、主役のジェームズ・ロバートソン・ジャスティスが素晴らしいが、その他、脇を固める面々もいい。
トンネル掘りに情熱を傾けるイギリス人捕虜と収容所所長の二役を演じたスタンリー・バクスターや、好色で立派な口ひげの捕虜クーパーを演じたレスリー・フィリップスなどは配役表でわかるのだけれど、その他、わからない役者さんも多い。
そんな中でも、ドーナル・グリーソン似の捕虜役やトム・ヒドルストン似のドイツ人スパイ役の役者がいて、なるほど、この手の顔は英国俳優の系譜なんだなぁ、とも関心したりもして。

なお、脚本のジャック・デイヴィスは、この作品以降もケン・アナキン監督とは『素晴らしきヒコーキ野郎』『モンテカルロ・ラリー』『太陽にかける橋/ペーパー・タイガー』でも組んでいるので、相性がいいのかもしれません。
また、『北海ハイジャック』も彼の原作・脚本だそうで、これは評判がいいので、機会があったら観てみたいです。

評価は★★★★(4つ)です。
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2018年映画鑑賞記録

新作:2018年度作品:81本
 外国映画65本(うちDVDなど 8本)
 日本映画16本(うちDVDなど 2本)

旧作:2018年以前の作品:79本
 外国映画69本(うち劇場鑑賞17本)←カウントアップ
 日本映画10本(うち劇場鑑賞 4本)
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