『襲撃 BURNING DOG』:崔洋一監督初期のVシネ作品 @国立映画アーカイブ

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ことし初めての国立映画アーカイブ(NFAJ)での鑑賞です。
年に数回行けば多いぐらいなのですが、本当にレアな作品が上映されることがあります。
今回の作品もそんな1本。
崔洋一監督の1991年作品『襲撃 BURNING DOG』。
今回のNFAJの特集上映「製作者・黒澤満」の中の1本で、もともとは東映Vシネマ作品。
劇場公開はされていないオリジナルビデオ作品ですが、16ミリフィルム撮影なので、今回ニュープリントを焼いての上映です。
上映前に、崔洋一監督の挨拶があり、監督も客席で鑑賞となりました。
さて、映画。

シュウ(又野誠治)の稼業は銀行強盗。
今回の東京での一仕事も首尾よく強奪したものの途中で仲間割れになり、彼ひとりが生き延びて沖縄に逃走した。
沖縄で偶然、かつての強盗仲間タクジ(内藤剛志)と出逢い、タクジはいまは米軍のごみ回収をしているという。
おなじく、かつての強盗仲間メイ(熊谷真実)も沖縄にいると聞いたが、彼らが行った強盗では、もうひとりの仲間が襲撃中に撃たれて死んでいた・・・

というところから始まる物語で、出だしからアクションが繰り広げられるので飽きないのだけれど、事件のさばき方があまり上手くなく、人物関係も判然としない。
とにかく、前半、ふたつの強奪事件が描かれるのだけれど、時系列なんかがよくわからない。
脚本は、後に崔洋一監督と『月はどっちに出ている』『犬、走る DOG RACE』『刑務所の中』『血と骨』とコンビを組む鄭義信だが、これがデビュー作。

であるけれども、短いカットを繋いでの演出はそれなりに魅せ、後半、タクジが持ち掛ける沖縄駐留米軍の金庫襲撃になってからは、かなり面白くなります。
もともと、60年代末に起こった駐留米軍内で起こった強盗事件を基にしているとか。
ふーむ、以外にも米軍、脇が甘い。

鄭義信の脚本は、ちょっとした軽口のような台詞が上手く、映画にアクセントを添えている。
Vシネなので、バンバンと拳銃撃ちまくりなのは、もうどうしようもないのかもしれないが、そこいらあたりを上手く使わないようにしていれば格も上がったかもしれないが、バンバン撃っての荒唐無稽感も悪くはなく、撃っているが故の「面白いB級映画」の味わいもあり、それなりに評価したい作品です。

評価は★★★☆(3つ半)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品: 3本
 外国映画 3本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 0本(うちDVDなど 0本)

旧作:2019年以前の作品: 5本
 外国映画 3本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画 2本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
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