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zoom RSS 『生きてるだけで、愛。』:殻も白身もない卵の黄身だけみたい @DVD・レンタル

<<   作成日時 : 2019/05/20 15:03   >>

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昨年公開された映画の落穂ひろい。
今回は『生きてるだけで、愛。』。
あ、句点「。」が続いてしまう・・・
気になる・・・
が、\(。』。)/ とでもしておきましょう。
原作は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の本谷有希子
さて、映画。

ひょんなことから同棲し始めた寧子(趣里)と津奈木(菅田将暉)。
もう同棲し始めて3年になる。
寧子は心を病んでいるのか、人づきあいがまるでできない。
津奈木は津奈木で、勤めているゴシップ雑誌社の仕事に行き詰まりを感じている・・・

というところから始まる物語で、そこへ津奈木の元カノ(仲里依紗)が現れて、と展開するが、登場人物たちが問題を抱えていることを除けば、どこにでもある普通の物語。
だから面白くない・・・というつもりは毛頭なく、興味深かったが、すぐに頭に浮かんだのは敬愛するスティーヴン・キングの言葉。
「純文学は特別なひとが遭遇する普通の物語を描くが、わたしが書くようなエンタテインメントは、普通のひとが遭遇する特殊な物語だ」。

というわけで、この映画はまさしく純文学の映画化なのだろう。

寧子を「なんだか、いつでもホントウの自分を見透かされちゃうようで怖い」という言葉から分析すれば、自我形成不全による不安神経症になるのかもしれない(とはいえ専門家でないので間違っているかも)。

ひとは、ホントウの自分の外側に、ホントウの自分と周囲と折り合いをつける領域があり、さらに社会に出て活動する際には、その外側に殻のような鎧のようなものを身に着ける。
ホントウの自分がいつもさらけ出されているなんて、殻も白身もない卵の黄身だけみたいな状態で、いつでも破けそう。
中身がドロリ、べちゃべちゃと流れ出しそうで怖い怖い。
そんな黄身だけの状態をクライマックスでは全裸という形で表現している(やはり純文学の映画化だ)。

でも、ま、黄身だけの君を包んでくれる津奈木くんって、うーむ、本当にいい奴。
そんな奴はなかなかいない。
せいぜい、味噌漬け卵の味噌ぐらいだろう。
もしくは、ポーチドエッグを作る際のお湯ぐらいか。
いずれにしても黄身は生ではなくなってしまうが。

趣里と菅田将暉、いずれも好演です。

評価は★★★★(4つ)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:27本
 外国映画26本(うちDVDなど 1本)
 日本映画 1本(うちDVDなど 0本)

旧作:2019年以前の作品:42本
 外国映画32本(うち劇場鑑賞 7本)
 日本映画10本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
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