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zoom RSS 『バーニング 劇場版』:補足(というか追記というか、妄想というか・・・) @名画座

<<   作成日時 : 2019/05/30 23:53   >>

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名画座で観た『トニー滝谷』と『バーニング 劇場版』の村上春樹原作映画の2本立て。
本来ならば、『トニー滝谷』についてのレビューを書く順番なのだけれど、どうにも『バーニング 劇場版』のストーリーが気になって仕方がない。
なので、補足・追記のようなものを書きます。

ヘミが消失してしまった事柄についての真相は明らかにされないので、次のような解釈ができる。
1.ベンが殺してしまった
2.ジョンスにもベンにも関係なく、多額の借金のため行方をくらませてしまった
3.生死不明であるが、ヘミが行方不明となってからの出来事は、ジョンスが書く小説の内容で、実際の出来事ではない

これぐらいが妥当な線だと思うが、ここでは、それぞれについて検証することはしない。

気になっているのは、上記のいずれでもないストーリーも可能ではないか・・・ということ。

個人的には、こういう風だったら面白かろう、個人的にいちばん興味深いのだけれど・・・というもので、それは

ヘミが行方不明なのは、ジョンスが殺してしまったからで、ジョンスはそのことをまるで憶えていない・・・というもの。

そんな解釈できるかしらん、とも思ったが、そう考えることも出来なくもない。

それぞれの台詞やシーンを、次のように解釈すると・・・

ベンが「2か月に1度くらいの割合で古いビニールハウスを焼く」というのは、「古い彼女(オンナ)を棄てる」ということ。
性的交渉した後、一切の連絡・交渉を断つ(断たざるを得ないようにして)。
洗面所の戸棚に隠してあった女性もののアクセサリーは、戦利品。

ベンが飼い始めた猫は、ベンが言うとおりの拾ってきた猫。
ジョンスが「ボイラー」とヘスの飼い猫の名で呼んだ際に近づいたのは、単なる偶然。

ヘスが語っていた「昔、井戸に落ちた」エピソード。
ジョンスの母親は「涸れ井戸」と言っており、ヘスの母親も近隣の住人も「井戸(水を湛えた)」とは認識していない。
つまり、忘れ去られた存在。
ジョンスは、そこへヘスの亡骸を葬った。

ジョンスがみる「ジョンス少年の目の前で焼かれたビニールハウス」の夢。
これこそが、ジョンスがヘスを殺したメタファー。

ジョンスがヘスを殺す動機は?
夕陽の中で踊るヘスを観たから。
それまでのヘスは「グレートハンガー」だったけれども、ベンとも付き合うようになって「人生への渇望が満たされている」ことをジョンスは悟ってしまう。
ジョンス自身が「グレートハンガー」だけれども、その人生への渇望は何によっても満たされない。
その満たされない何かを求めて、ヘスを殺してしまう。

最後、ベンを殺したジョンスが何もかもを脱ぎ捨ててしまうこと。
夕陽の中で踊るヘス同様、生まれ変わったことのメタファー。

と考えると、ジョンスはヘスを殺したことを覚えていないわけではなく、自分が殺したことはわかっていながらも、「ベンがビニールハウス(ヘス)を焼いた(殺した)」ということで、自身の存在を証明しようとしたのかもしれない。

もしそういう物語ならば、かなり好きな部類の話なのだけれど・・・

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バーニング 劇場版
アルバイトをしながら小説家を目指している青年ジョンスは、久しぶりに再会した幼馴染の女性ヘミから、アフリカ旅行へ行く間、飼っている猫の世話をして欲しいと頼まれる。 旅行から戻ったヘミは、アフリカで出会ったという裕福そうな男ベンと一緒だった。 3人で顔を合わせる機会が増えてきたある日、ベンは自分のある“趣味”を打ち明ける…。 ミステリー。 ...続きを見る
象のロケット
2019/06/03 09:17

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