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zoom RSS <回想録>80年代 大阪の映画館 <新世界、トビタ、吹田>

<<   作成日時 : 2019/05/15 12:32   >>

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回想録採録、今回は4本です。
大阪のコアな地域の映画館たち。
無くなったところも多々ありますが、現在もガンバっているところもあります。
なお、初出時から画像を変更しているものがあります。

<回想録>80年代の大阪の映画館のこと(新世界その1)(初出:2015/7/19(日))

前回最後に「次回は、個性豊かな新世界の映画館へ思いを馳せます」と記したので、大阪・新世界の映画館について。
当時は、邦画、洋画の映画館がたくさんあったのですが、いまは数えるほど。
さて、どこから思い出そうかしらん。
よし、今回は邦画の映画館から。

邦画の映画館は、東宝・東映・松竹の封切館とごった煮感満載の名画座がたくさんあったのですが、当時はあまり邦画を観なかったこともあり、訪れた劇場は残念ながら少ないです。

まずは、新世界東宝敷島
新世界の南側の商店街・ジャンジャン横丁を抜けて、ほど近いところにあったと記憶しています。
特撮映画のオールナイト上映などが盛んでしたが、観たのは黒澤明監督『用心棒』『椿三十郎』『隠し砦の三悪人』の三本立て。
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『用心棒』『椿三十郎』は名無しの侍(桑畑三十郎、椿三十郎と名乗っているが)が活躍するハードボイルド時代劇。
『用心棒』は殺伐とした印象が強く、大学生になっているにもかかわらず、とにかく怖かった。

続編の『椿三十郎』は、一転、ユーモアを強調しているが、基本はハードボイルド。
ハードボイルド=事件に係わった男が独りで度胸と機知で行動する活劇。
と定義すると、実は・・・ちょっと苦手なジャンルかも。

『隠し砦の三悪人』は、モチーフとして『スター・ウォーズ』にも引用されたということで期待したが、意外とゆったりとハナシが展開するので、3本目ということもあり、少々ウトウトしたかも。

黒澤明作品は、その後、以前記した上六のACTや尼崎東宝まで追いかけて、『夢』以外は全部スクリーンで観ました。

次は、新世界日劇会館
現在は、マンションを併設した複合ビルで現在も営業しているようですが、建て替わってからは行ったことはありません。
記憶がおぼろげなので、この映画館かどうかわからないのですが、エレベーターを乗って上がっていくと、エレベーターのドアが開くといきなり劇場内になるのは、ここだったかしらん。
もしかしたら、勝手に記憶を書き換えているかもしれませんが・・・
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映画は『竜二』、ヤクザの世界から足を洗う男の映画です。
主役の金子正次が脚本も書いていて、この映画の公開と前後して世を去りました。
かなりの評判だったので、ロードショウからかなり日が経ってから、追いかけて観たものです。
これが処女作となる川島透監督も演出ぶりもふくめて、素人っぽい感じが随所に感じられましたが、それがかえってリアルな感じでもありました。
他の映画と2本立てだったとおもうのですが、さて何だったか・・・思い出せません。

最後は、新世界公楽劇場
ビルの中に、新世界公楽劇場と新世界公楽シネマの2館があったように記憶しています。
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ここで観たのは『男はつらいよ』の第1作と『なつかしい風来坊』の2本立て。
それに『馬鹿まるだし』もここで観たかしらん。
山田洋次監督作品ばかりですが、今村昌平監督の『「エロ事師たち」より 人類学入門』も観たかな。

無法松にあこがれる男の哀しい生涯を描いた喜劇『馬鹿まるだし』が印象に残っています。
お嬢さんに恋心を抱きつつも、身分が違うと本心をさらせない男の悲哀。
それをラストであっさりと「馬鹿まるだし」という山田洋次監督の底意地の悪さ。
この寂しさは、いやぁ、ホントウに哀しいですね。

ということで、今回はここまで。
あまり邦画の映画館に行っていないので、記憶があやふやになってしまいました。

次回は、新世界の洋画館へ思いを馳せます。

<回想録>80年代の大阪の映画館のこと(新世界その2)(初出:2015/7/28(火))

前回最後に「次回は、新世界の洋画館へ思いを馳せます」と記したので、引き続き、大阪・新世界の映画館について。
新世界で洋画といえば、新世界国際劇場(以前書いた劇場レビューはコチラから)。
今年2015年の正月に帰阪した際も、『フライト・ゲーム』と『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を観に行きました。
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はじめて行ったのは『007/ユア・アイズ・オンリー』『おかしなおかしな石器人』と他1本の3本立ての時かしらん。
たぶん、1982年のお正月。
正月3日にあまりに暇を持て余して近所を自転車でぶらぶらしていたら、大阪環状線の駅のあたりで高校の同級生と出逢い、相手も暇だったので、まぁ映画でも観るかというハナシになりました。
手持ちの金額も少ないので、安く観れるところ、ということで、この劇場へ行った次第。
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当時のお正月の映画館というところは、とにかく大混雑で、立ち見の客の結構いました。
とにかく、オッサンオッサンオッサンの映画館で、入ったときには『007/ユア・アイズ・オンリー』は途中まで進んでいました。
まぁ、これは以前も観ているのでこれはこれでいいか、と思って、次の『おかしなおかしな石器人』を観る。
リンゴ・スターと元ボンド・ガールのバーバラ・バック共演の原始時代の無声コメディ。
まぁ、がるるる、とか、がごごごご、とかのセリフはあるんですが。
これが意外と面白くて、お正月の初笑いには最適でした。

残り1本は何だったか不明。
もう時間も遅く、夕飯に間に合わなくなるので、観ずに出てきたのでね。

その後もしばしば通うことになるのですが、ほとんどがアクション物やサスペンス物、ときどきコメディというラインナップ。
タランティーノの『レザボア・ドッグス』はここで観ました。
(あれ、もしかしたら神戸の新劇会館で観たのが先だったかしら)
ジャック・サマースビー』とか『メイド・イン・アメリカ』とかもここ。
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『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズを撮る前のピーター・ジャクソン監督の『ブレインデッド』もここ。
菊地秀行原作を香港で映画化した『妖獣都市〜香港魔界篇〜』とかは、この劇場の3本立てでなければ、たぶん観なかったろうなぁ。
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ということで、まだまだ現役の新世界国際劇場、今後も上映を続けてほしいものです。
帰阪の際には、また足を運びますから。

で、この劇場の地下には、新世界国際地下という映画館もあります。
こちらもいまも現役で、邦画の成人映画の3本立てを上映しています。
が、80〜90年代当時は、月に1回だけ地上と地下のラインナップが入れ替わることがありました。
地上で成人映画、地下で一般映画です。
なので、1度だけ、地下にも入ったことがあります。

そのときの上映作品は『アサシン』(『ニキータ』の米国リメイク)、『ローデット・ウェポン1』と他1本(思い出せない・・・)。
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とにかく、劇場内が汚い。
どこかしらかスエた臭いやアンモニア臭などがする。
その上、地上の劇場よりもタバコの煙がひどい。
映画を観るどころではない感じなのだけれど、観ていない映画ばかりだったので、がまんして観ました。
それでも、ブリジット・フォンダ主演の『アサシン』は結構面白かったと記憶しています。

ということで、今回はここまで。
次回は、新世界の残りの洋画館(シネマ温劇)とトビタの映画館へ思いを馳せます。

<回想録>80年代の大阪の映画館のこと(新世界その3、トビタその1)(初出:2015/8/6(木))

前回最後に「次回は、新世界の残りの洋画館(シネマ温劇)とトビタの映画館へ思いを馳せます」と記したので、まずはシネマ温劇のことを。

この映画館は、地下鉄・動物園前駅から新世界へ延びるアーケード商店街・ジャンジャン横丁の中ほどにありました。
串カツ屋やなんやらの向かい側の階段を上っていくと、洋画3本立てのシネマ温劇と邦画成人映画3本立ての温泉映劇がありました。
この地には温泉施設があり、併設されていたことからこの名がついたと聞き及んでいます。

温泉映劇には入ったことはありませんが、シネマ温劇には2度ほど入ったことがあります。
そのうちの1回の映画券が手元にありましたので、写真をアップしておきます。
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なんとも渋いハードボイルド・アクション映画の3本立て。
観に行ったのは、左側。
夜の大捜査線』『ロング・グッドバイ』『さらば愛しき女よ』の方。
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フィリップ・マーロウが2本!
『さらば愛しき女よ』はロバート・ミッチャムが渋かった、シャーロット・ランプリングが美しかった。
『ロング・グッドバイ』は・・・うーむ、なんだかどうも・・・
エリオット・グールドは、あまりかっこよくなかったし。

このときの企画は半券上部にもあるとおり「シネマ・ロワイヤル」という映画サークル(なのかな)が企画したもので、劇場独自の企画ではなかったようです。
なので、このような映画券を発券しているという次第。
通常は、前売券などはありませんでした。

「シネマ・ロワイヤル」は、大阪北部の吹田映劇(通常は邦画成人映画を上映)で、しばしばオールナイトの企画上映を行っており、何度か観に行ったものです。
これについては、また別の機会に。

もう1回行ったときの作品は何だったかしらん。
ズタボロになったフィルムでの『ドク・ホリデイ』が上映されていたのは記憶になるのですが、残りの2本は何だったか・・・
マッケンナの黄金』だったか、それとも・・・・
ダメだ、思い出せません。
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半券の右の3本のうち『破壊!』はテレビでしか観たことないし、『タクシー・ドライバー』は毎日文化ホールだったし、『ガルシアの首』はここだったか、それともトビタOS劇場だったか。

とにかく、新世界・トビタ地区では、アクション系の映画が多かった。

そのトビタの映画館ですが、いまだ現役のトビタ東映とトビタシネマ、80年代に閉館して大衆演劇の劇場になったトビタOS劇場がありました。
で、トビタOS劇場
ここでの相性はあまりよくなく、3本立てだったのですが、なぜか1本は既に観た作品がカブることがおおかったです。
ホラー・ワールド』とか『アリゲーター』とかを、何故2回も3回も見なけりゃならんのかしら。
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ここで観た作品で真っ先に思い出すのは『レマゲン鉄橋』。
最近では戦争映画はほとんどみないのですが、当時は『遠すぎた橋』や『鷲は舞い降りた』や『ワイルド・ギース』など、結構、戦争映画も観ていました。
『レマゲン鉄橋』はこれらの作品と比べると古い作品なのですが、なぜだか、無性に観たくなって、ラインナップに名を連ねているのをみて、勇んで出かけたものです。
ここの客層は新世界国際よりも玄(くろ)く、ちょっと怖い(というか、かなり怖い)雰囲気がありました。
で映画はというと・・・
ああ、ダメだ、これもさっぱり覚えていません。
『ガルシアの首』と『マッケンナの黄金』は、やっぱりここだったかも。
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と、今回はここまで。

次回は、トビタシネマと、さて何処へ思いを馳せましょうか。

<回想録>80年代の大阪の映画館のこと(トビタシネマ、吹田映劇)(初出:2015/8/22(土))

前回最後に「次回は、トビタシネマと、さて何処へ思いを馳せましょうか」と記してから、少々時間が経ちました。
久しぶりの回想です。
まずは、予告どおりのトビタシネマ

前回記したトビタOS劇場は、商店街を途中を曲がった路地のようなところにあったのですが、こちらは商店街が阪神高速とぶつかるところにありました。

「あります」と書こうとしたら、あやややや、今年の4月から休館(実質、閉館)していました。
今年お正月に帰阪した時は、まだ現役だったので、これは残念、無念です。

左側が洋画3本立てのトビタシネマ、右側がトビタ東映だったと記憶しています。
トビタ東映の方は入ったことがないのですが、トビタシネマの方は2〜3度観に行きました。

洋画3本立てでしたが、先に書いた新世界国際が3本とも新作(ロードショウから半年ぐらいの作品)だったのと比べると、こちらは1本は古いのが混じっていました。
憶えているのは『ドミノ・ターゲット』『華麗なる陰謀』『タイトロープ』『アクション・ジャクソン/大都会最前線』。
この中では、『ドミノ・ターゲット』が一番古い。
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ほかのブログ記事を読むと、「スクリーンに大きな染みがあった」とあるのですが、記憶のなかではありません。
たぶん、90年代以降についた(つけられた)のだと思います。
坐り心地の悪い椅子、なんだか怪しげな雰囲気の観客、ちょっと饐えたようなにおい、休憩時間に流れる時代錯誤のような演歌。
映画を観る環境としてはかなり悪いのですが、場末の雰囲気満載で、これはこれでいい思い出です。

これで、新世界・トビタ界隈の映画館の回想もおしまい。

さて次は何処へ思いを馳せましょうか、と思案していたところ、先のシネマ温劇の回想の際に発掘した「シネマ・ロワイヤル」の企画上映の半券。
吹田映劇での同じような企画ものの半券を発掘しましたので、そのことについて回想を。

吹田映劇は、大阪市の北隣の吹田市、国鉄・吹田駅からほど近いところにありました。
通常は邦画成人映画を上映していたので、企画ものの上映(大半がオールナイト)でしか行ったことがありません。
はじめて行ったのもオールナイト上映なので、少々道に迷ったような記憶があります。
下に半券の画像をアップします。
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アート系とホラー系という両極端なプログラムですね。
パゾリーニ監督の艶笑三部作『デカメロン』『カンタベリー物語』『アラビアン・ナイト』は、この企画で観ました(2本は半券に載っていますね)。
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特に右下の『デカメロン』と『華やかな魔女たち』はとても観たかったので、『木靴の樹』はこれが3回目、『家族の肖像』はこれが4回目でした。

右上の3本立てと左上のアラン・タネールの特集上映はオールナイトではなく昼間の上映でした。
それにしても、アラン・タネールの特集上映に出かけているとは、我ながらビックリ。
光年のかなた』と『ジョナスは2000年に25才になる』の2本を観たのは覚えているのですが、この特集上映では何を観たのかすら記憶にありません。

左下のホラー映画特集で観たのは『ザ・ダーク』が上映されている方。
『ザ・ダーク』とか『マニアック』とかは、この半券を観るまで、(これもまた)観たことすら忘れていました。
恐怖の足跡』を観るころには、くだらなさと眠さで、うつらうつらしていましたね。
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左列の企画中の『悪魔の狂暴パニック』と『グラマーと吸血鬼』は、ちょっと観てみたいような気がします。
(DVD等のパッケージ、ちょっと怖すぎです・・・・)
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と、今回はここまで。

次回も、同じく発掘された半券とともに思いを馳せます。

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