『特捜部Q カルテ番号64』:「マルティン・ベック」シリーズに近くなってきている @DVD・レンタル

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デンマークの人気シリーズ『特捜部Q』の最新作『特捜部Q カルテ番号64』、DVDで鑑賞しました。
毎年、「未体験ゾーンの映画たち」の企画上映で上映され、時置かずにDVDリリースされますね。
あ、デジタル配信もあるので、DVDリリースとはいわないのかも・・・
さて、映画。

デンマーク・コペンハーゲン警察の特捜部Q。
主任の警部補カール(ニコライ・リー・コス)に、同僚のアサド(ファレス・ファレス)が他部署への異動が決まっている旨を話すが、カールはあまり関心の無い様子。
そんなある日、アパートの一室の壁を壊す作業員が発見したのは、ミイラ化した3体の遺体。
椅子は4つあるものの、最後の1つは空席のまま。
一方、ひとりの娘が望まぬ妊娠をしてある医師のもとを訪れていた・・・

といったところから始まる物語。

で、映画公式HPのあらすじには

コペンハーゲン警察にて過去の未解決事件を扱う捜査班、特捜部Q。
1980年代ナイトクラブのマダム失踪事件に目を付けたカール警部補らQは、捜査に取り掛かる。
事件発生当時、ほぼ同時に5人もの行方不明者が出ていた。
捜査を進めるうちに、ある壮絶な過去を持つ老女と新進政党の関係者が浮かび上がるが・・・

などと書かれており、もうまるで「えええええええ」というぐらい違う。
たぶん、このあらすじは原作のとば口で、映画を観る前に配給会社によって書かれたものだろう。

と、まぁ、のっけから矛先を明後日の方に向けているけれど、映画はかなり面白い。
「かなり」と書いたが、「かなり」かどうかはわからないが。

この現代パートと並行して、60年代はじめを舞台に、愛し合う若い男女の話がカットバックされるが、時間軸もそれほどややこしくない。

で・・・(もう、ここから先はネタバレ)

最終的には、堕胎をめぐる事件として終結するのだが、昨今、日本でも注目が高い「強制堕胎」がテーマになっている。

欧米では(かつての日本でも、そうだったかもしれないが)、堕胎は社会的テーマであったが、主に堕胎の是非を問うものが多かったように記憶する。
が、今回は、優性云々を理由にした「強制堕胎」であり、優性云々ということだけでも問題であろうが、年月を経た現代では、それが移民問題とリンクするあたりが恐ろしい。
グローバリズムとナショナリズムがぶつかり合った結果とも言えなくないのだが、かなり深刻な社会テーマで活着している。

回を重ねるごとに、スウェーデン・ストックホルムを舞台にした警察小説の白眉「マルティン・ベック」シリーズに近くなってきている。

評価は★★★☆(3つ半)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:32本
 外国映画31本(うちDVDなど 3本)←カウントアップ
 日本映画 1本(うちDVDなど 0本)

旧作:2019年以前の作品:45本
 外国映画34本(うち劇場鑑賞 8本)
 日本映画11本(うち劇場鑑賞 3本)
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