『おかえり、ブルゴーニュへ』:醸造家は土地と不可分、土地と生きる @DVD・レンタル

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昨秋公開のセドリック・クラピッシュ監督最新作『おかえり、ブルゴーニュへ』、DVDで鑑賞しました。
クラピッシュ監督といえば、パリを舞台にした都会の映画を撮る監督。
が、本作はブルゴーニュ地方の田舎を舞台にした物語。
さて、映画。

フランス・ブルゴーニュ地方にあるドメーヌ(ワイン生産業を営む一家)の物語。
長男ジャン(ピオ・マルマイ)は、家業に反発して都会へ出ていった。
二男ジェレミー(フランソワ・シヴィル)は大規模生産者の娘と結婚して婿養子となった。
結果、一家の葡萄畑を守っているのは長女のジュリエット(アナ・ジラルド)。
その彼女も、父の看病をしながら、という状況だった。
そんな中、老いた父の病状が思わしくなり、ジャンは10年ぶりに帰郷した・・・

といったところから始まる物語で、三人三様の状況が明らかになっていく。

ジャンは離婚問題を抱えており、ジェレミーは義父との関係が思わしくない。
ジュリエットは、醸造家として自信を持てずにいた。
と、そんな矢先に父が他界し、まもなくして多額の相続税が問題となり、葡萄畑を手放さなくてはならない事態に直面する・・・

相続に関係しての税金問題が頭の痛いところは日本でも同じなのだが、ここでは「ドメーヌ」というのがさらに厄介な問題。

生半可なレベルの知識だが、ドメーヌをいうのは、しっかりと土地を管理し、その管理地だけから収穫し、醸造方法も規則を守って作られたワイン醸造家に与えられる名称で、ラベルにドメーヌ名を記すことができるというもの。
(劇中、隣の舞踏畑での農薬散布について、ものすごい剣幕で怒るのは、そういう背景がある)

日本酒でいえば、由緒ある造り酒屋みたいなもの(もっと規則は厳しいが)。
なので、土地の一部でも売ってしまうと、ドメーヌを名乗れなくなってしまう。
簡単に「土地の一部を売っちゃえばいいんじゃない?」とはいえないわけ。

そういう背景を踏まえて、三者三様の決断が描かれ、土地への愛着がしっかりと描かれており、ドラマとして骨太な映画に仕上がっていました。

評価は★★★★(4つ)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:37本
 外国映画34本(うちDVDなど 3本)
 日本映画 3本(うちDVDなど 0本)

旧作:2019年以前の作品:52本
 外国映画39本(うち劇場鑑賞 8本)←カウントアップ
 日本映画13本(うち劇場鑑賞 3本)
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この記事へのコメント

サンタムール
2019年07月12日 22:28
これ、見逃し作品だぁ。
もう、TSUTAYAにでてるかな。
りゃんひさ
2019年07月13日 13:55
>サンタムールさん
TSUTAYAで好評レンタル中です。わたしもTSUTAYAで借りました。

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