『かごの中の瞳』:凝った映像とエロチック描写でみせる夫婦の不信映画 @DVD・レンタル

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昨年秋公開の『かごの中の瞳』、DVDで鑑賞しました。
監督はマーク・フォースター
『チョコレート』や『主人公は僕だった』、さらには『007/慰めの報酬』に『プーと大人になった僕』と多彩な作品を撮っている。
ま、節操がないようにも思えるけれど、意外と、嫌いではない監督かもしれない。
さて、映画。

タイのバンコクに暮らすジーナ(ブレイク・ライヴリー)と夫のジェームズ(ジェイソン・クラーク)。
ジーナは子どもの頃に遭った交通事故のせいで視力を失ってしまったが、角膜移植手術により、右目だけの視力を取り戻すことが出来・・・

といったところから始まる物語で、なかなか分類分けが難しい類の映画。
エロティックな要素を絡めたサスペンス風味を利かせているが、本質的には、男と女の不信が根底に流れたドラマだと思う。

視力を取り戻したジーナは、見えることで自由を得る。
これは、夫に従属してきた立場からの解放ともいえるが、自由を理由をして、夫の気持ちを蔑ろにしていいものではない・・・
自由について、そこんところを誤って認識してしまうと、今回のように夫ジェームズは、これまた相手を縛り付けようとして、卑劣な行為に走ってしまうことになる。
どちらも身勝手、というわけ。

で、教訓。

相手に敬意を持たない自由は、身勝手。

とはいえ、映画はそんな説教くさい映画ではなく、視覚を失ったジーナの視点や、取り戻しつつあるジーナの視点での映像が巧みに織り交ぜられ、かつ、やり過ぎと思われるほどのエロチック描写もある。
そんなあたりはマーク・フォースター監督の初期作品『チョコレート』に似ているかもしれません。

なお、撮影は『プーと大人になった僕』のマティアス・クーニクスヴィーザー
ちょっと憶えておきたい撮影監督です。

評価は★★★☆(3つ半)です。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:33本
 外国映画32本(うちDVDなど 3本)
 日本映画 1本(うちDVDなど 0本)

旧作:2019年以前の作品:49本
 外国映画37本(うち劇場鑑賞 8本)←カウントアップ
 日本映画12本(うち劇場鑑賞 3本)
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  • かごの中の瞳

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