『アルキメデスの大戦』:変人vs.軍人。映画オリジナルの結末がなかなかうまい @試写会

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『ALWAYS』シリーズの山崎貴監督最新作『アルキメデスの大戦』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。
原作は連載中のコミックスで、結末は映画オリジナルだそうです。
さて、映画。

昭和20年4月、大日本帝国海軍が誇る浮沈巨大戦艦大和は、米国の機動部隊の攻撃により沈没した。
遡ること、12年。
昭和8年、日本は欧米列強との対立を深め、軍拡路線を進み始める。
海軍少将・山本五十六(舘ひろし)は、「これからの戦いは飛行機が主流になる。必要なのは航空母艦だ」との信念を持っていた。
老朽化した戦艦に代わっての新艦建造の会議で、航空母艦を具申するが、対立派からは巨大戦艦の建造が提案される。
それも、設備が軽装な航空母艦よりも安価な建造費で。
安価な建造費は捏造であると感じた山本は、正確な建造費算出のため、「100年に1人の数学の天才」といわれる元帝大数学者の櫂(菅田将暉)に協力を仰ぐことにした。
が、櫂は軍嫌いの数学オタクの変人だった・・・

といったところから始まる物語で、「変人vs.軍人」の対決が繰り広げられる。

なので、華々しい戦闘シーンは冒頭の5分少々のみ。
戦争アクションを期待すると当てが外れる(そんなひとはいないと思うが)。

また、戦艦大和が沈んだことは歴史的事実なので、結末はわかっている。
どんなに主人公が頑張っても、大和は建造されるというわけで、「え、大和が造られるの?」と思うひとはいないと思うが。

ということは、物語の結果はわかっている、という映画としてはかなりのハンディを負っているわけだが、これが意外に面白い。

とにかく、主人公の変人ぶり、これに尽きる。
彼に振り回される役どころ柄本佑扮する少尉とのコンビネーションも悪くない。

軍と戦争を嫌悪している主人公が、大和建造に対して腑に落ちるラストは、映画オリジナルだそうだが、うまく出来ている。
これは、艦船設計責任者の平山少将に扮した田中泯が劇中で異彩を放っているせいもあるのだが。

というわけで、戦闘シーンの極めて少ない低予算(たぶん)戦争映画としてはなかなかの出来かなぁ(ま、中盤は、ほとんどコメディですけど)。

評価は★★★(3つ)です。

追記>
海軍省のロケは、都内・旧法務省だそうです。やはり、低予算。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:40本
 外国映画36本(うちDVDなど 3本)
 日本映画 4本(うちDVDなど 0本)←カウントアップ

旧作:2019年以前の作品:54本
 外国映画41本(うち劇場鑑賞 9本)
 日本映画13本(うち劇場鑑賞 3本)
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