『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』:傑出したシーンはあるものの全体的にまだるっこしい @ロードショウ

ワンスアポンアタイムインザウエスト.jpg

セルジオ・レオーネ監督の1968年作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ザ・ウエスト』、ロードショウで鑑賞しました。
1969年の日本初公開時は『ウエスタン』というタイトルで2時間21分の短縮版でした。
テレビでさらに短縮されたバージョンを観たかも・・・と思っていましたが、どうも観ていなかったようで。
さて、映画。

むかしむかし西部のとある町にひとりの若い女性がやってきました・・・

といったところから始まる物語で、女性の名前はジル、ニューオーリンズでアイルランド出身の男性マクベインに見初められて結婚し、マクベインの後妻としてやって来たのです。
ジルを演じるのはイタリアの艶花クラウディア・カルディナーレ

だが、ジルが到着するその日、マクベイン一家は鉄道会社に雇われた殺し屋フランク一味に皆殺しにされてしまっています。
フランクを演じるのが、ハリウッドの良心を演じ続けたヘンリー・フォンダ
今回の悪役はかなり珍しい。

そして、フランク一味はマクベイン一家皆殺しの罪を、山賊のシャイアン一味になすりつけます。
首魁のシャイアンを演じるのは、ジェイソン・ロバーズ

かくして、ひとりの女性をはさんでの悪人ふたりが相対する・・・

という構図ならばわかりやすいのだけれでも、そこへフランクを仇敵と狙う名無しのハモニカ男が登場するのでストーリーがややこしい。
ハモニカ男を演じるのはチャールズ・ブロンソン
このときはまだ髭なし。

ストーリーがややこしい上に、
ハモニカ男=善人、フランク=悪人、シャイアン=コメディリリーフ
という役どころにもかかわらず、その描き分けはあまり明確でなく、ここいらあたりをリアリズムと受け取るかどうか。

で、ドラマ部分の演出は、とにかくレオーネ流とでもいうのか、まだるっこしい。

なので、見どころは、アクションシーンと大金を投入して復元した西部の町のセット。

アクションシーンは、これまた、じりじりするような演出。
これは一瞬のガンファイトを活かすための布石なようなものなのだけれど、この演出、かなり後年の映画群に影響を及ぼしていますね。

また、砂埃舞い上がるくすんだ西部の町の美術は素晴らしい。
ジルが無蓋の馬車に乗って走り抜けるシーンは、エンニオ・モリコーネ作曲のジルの主題曲と相まって、素晴らしい効果を上げている。
(音楽は登場人物それぞれに主題曲がつけられている)

と、傑出したシーンは随所にあるものの、ドラマ部分のまだるっこしさには閉口。
本来の主役であるジルが途中置いてけぼりを食っていたり、心情の変化がわかりづらいところもあって、個人的にはあまり評価できない一篇でした。

評価は、★★★☆(3つ半)としておきます。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:71本
 外国映画56本(うちDVDなど 7本)
 日本映画15本(うちDVDなど 3本)

旧作:2019年以前の作品:70本
 外国映画50本(うち劇場鑑賞13本)←カウントアップ
 日本映画20本(うち劇場鑑賞 6本)
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この記事へのコメント

2019年10月04日 23:55
今作はこれまで未見でしたので、鑑賞予定で楽しみに待っているところです。
こちらでは、今月12日より公開。
りゃんひさ
2019年10月05日 00:08
トリトンさん

ご覧くださいませ。レビュー楽しみにしています。