『愛がなんだ』:登場人物の誰にも共感できないが、面白くないわけではない @DVD・レンタル

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今春公開された『愛がなんだ』、DVDで鑑賞しました。
監督は今泉力哉
これまでに何本も撮っている作品は、評判のいいものもあるようだが、鑑賞するのはこれが初めて。
さて、映画。

28歳のOLテルコ(岸井ゆきの)。
あまり親しくもない友人の友人の結婚式二次会パーティで出逢ったマモル(成田凌)と恋愛関係。
いや、恋愛関係と思っているのはテルコだけのようで、マモルとしては、なんとなく気楽な、あまり肩ひじ張らなくていい女友達としてか考えていない風。
けれど、テルコの想いは募るばかりで、マモルが連れて来た年上のやさぐれ女性スミレ(江口のりこ)にマモルが惚れているのを知って・・・

という物語で、ここにテルコの友だち・葉子(深川麻衣)と彼女にくっ付いている(といっても交際しているわけではない)男性ナカハラ(若葉竜也)が絡んでくる。

あらすじを書いてみると、90年代のトレンディドラマと大差はない。
が、作品の質感はまるで異なる。

90年代のトレンディドラマは、恋愛に持てるだけの情熱を注ぎこみ、嫉妬するにしてもあらん限りの熱量を放出していた。
それは見た目のファッショナブル感の差だけではなく、内面の差によるものだろう。

この映画に出てくる登場人物はおしなべて自己肯定感が低い。
昔流にいえば、卑下している、となるだろうが、それとも違うような感じ。
仕方がない、こんなもの・・・といった諦め感が充満している。
それは本人たちばかりでなく、彼らを取り巻く環境・状況が、そんな感じだからだろう。

自己肯定感が低いので、他者(特に自分の価値観と相いれないような他者)への受容感・承認感は極めて低くく、他人に対しても、こういう人、こんなもの・・・というレーベルを貼っている、そんな感じ。
なので、登場人物の誰にも共感できない。

が、映画が面白くないわけではなく、そういう若者たちの恋愛状況(人間関係情況と言い換えてもいい)を、丹念にみせてくれる今泉力哉監督の演出力には感服する。
他の作品も観てみたいと思うが、あまり楽しい気持ちになれそうもなさそうなので、さて、どうしたものかしらん。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2019年映画鑑賞記録

新作:2019年度作品:99本
 外国映画74本(うちDVDなど16本)
 日本映画25本(うちDVDなど 8本)←カウントアップ

旧作:2019年以前の作品:78本
 外国映画53本(うち劇場鑑賞14本)
 日本映画25本(うち劇場鑑賞10本)
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この記事へのコメント

2019年11月23日 18:09
今作、気になりつつも鑑賞をスルーしました。
恋愛体質じゃないし、共感出来そうにないなー、と思って。(笑)
2019年11月23日 18:09
今作、気になりつつも鑑賞をスルーしました。
恋愛体質じゃないし、共感出来そうにないなー、と思って。(笑)
りゃんひさ
2019年11月23日 22:59
トリトンさん

わたしも恋愛体質ではありませんが、面白く観れましたよ。