『プロメア』 :日本の伝統文化と新文化が融合された新時代のジャパニメーション @DVD

プロメア.jpg

昨年初夏からロングラン上映され、いまも4DXで上映中のアニメ『プロメア』、DVDで鑑賞しました。
脚本は劇団☆新感線など舞台脚本出身の中島かずき
さて、映画。

近未来の地球。
突然変異で誕生した炎を吹き出す人々。
彼らにより全世界の半分が焼失、それから30年。
炎を操れるようになった人々は「バーニッシュ」と呼ばれ、放火テロを繰り広げていた。
近代都市プロメポリスでは、対バーニッシュ用消防組織が結成され、そこには新人隊員ガロ・ティモス(vc 松山ケンイチ)がいた・・・

というところからはじまる物語で、巻頭から凄まじい勢いでアクションシーンが繰り広げられる。
この疾風怒涛の展開は脚本の中島かずき節といえよう。

とにかく押しに押す。
それを監督の今石洋之は短いショットのアニメで魅せていきます。
それも、鮮やかな色ではない、中間色を多用した画面構成で。

が、20分ほど経つと気づいたのだけれど、これは従来のアニメ手法とは違うような・・・と。

というのも、従来のアニメ手法は、動かない絵を少しずつ変化させて、それを連続させることで動いているようにみせるわけだが、この映画では、少しずつ変化させない。
大胆に構図を変えて、短くショットでつなぐことで、あたかも動いているようにみせる。
ものすごく素早い紙芝居、もしくは、マンガのコマワリをどんどん積み重ねるという手法(後者の方がわかりやすいか)。

なので、アニメーション的には、全然動いていない!
ほんとビックリするぐらい動かしてていない。

それが証拠に、30分ばかり経つとアクションシーンは鳴りを潜めるのだが、そうなると50年前の口パク・アニメと変わらないぐらいにしか動いていない。

だからといって、この映画が面白くないわけではない。
疾風怒涛の展開と、見逃してしまうぐらいのショット(あまりに短いショットの連続だから)によって、おっ、あれ、どういうことだ!と興味と関心を惹くからだ。
延々とロングラン上映された理由もここいらあたりにあるだろう。
見逃した(というか、一回見ただけではわからない)ショットを、確かめたい!という欲求は出てくるからね。

その他、興味深いのは、とにかく主人公が見栄を切る。
これは歌舞伎の手法だけれど、劇団☆新感線の芝居もこんな感じだった。

日本の伝統文化(歌舞伎、火消し、紙芝居)と新しい文化(マンガ、アニメ)が融合された、これは新時代のジャパニメーションだねぇ。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 17本
 外国映画10本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 7本(うちDVDなど 0本)

旧作:2020年以前の作品: 15本
 外国映画 7本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画 8本(うち劇場鑑賞 0本)←カウントアップ
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2020年03月03日 15:56
画面のアクションが素早すぎてついていけず、頭が痛くなりかけましたが、静止画面は口が動いているのみ。この落差。でも、この怒涛のようなアクションに浸りたいという若者(だと思いますが)の気持ちはわかります。話の内容も嫌いではありません。意外と、迫害されていた者たちと共に悪を倒すというところが好きで、その表現の仕方も好きで(要はガロデリオン登場のところ)この作品のファンになったという人が多いのかもしれませんね。
りゃんひさ
2020年03月03日 23:06
ぷ~太郎さん

カット割りが短すぎて、劇場で観ると頭が痛くなったかもしれません・・・