『きみと、波にのれたら』 :高畑勲作品へのオマージュか、それとも90年代へのオマージュか @DVD

きみと波にのれたら.jpg
昨初夏公開の湯浅政明監督のアニメ作品『きみと、波にのれたら』、DVDで鑑賞しました。
前作の『夜明け告げるルーのうた』が快作だったので、本作にも期待。
さて、映画。

サーフィンが大好きな大学生のひな子(vc 川栄李奈)。
引っ越した先で突然家事に巻き込まれてしまう。
それは、廃ビルでの無軌道青年たちによる無許可の花火の打ち上げが原因だった。
その火事で、ひな子は消防士の港(vc 片寄涼太)に助けられ、ふたりはたちまち恋に落ちてしまう。
永遠の愛を誓ってくれた港であったが、海での救命の最中に命を落としてしまう・・・

というところからはじまる物語だが、ここまでが前半、映画の尺の中ほどあたりになります。

この映画、前半と後半で大きく分かれ、後半は死んだ港が、ひな子が口遊(くちずさ)むふたりの愛の曲によって、水のなかから現れる・・・というファンタジー映画になります。

で、前作『夜明け告げるルーのうた』が宮崎駿監督作品への湯浅監督流の返歌だとしたら、本作は高畑勲監督作品への返歌だろう。

前半のリアルな描写、殊に、ふたりが歌う歌があまり上手くないあたりも含めて、『おもひでぽろぽろ』を思い出します。
それのみならず、同映画が公開された時期(90年代はじめ)に流行った、ホイチョイプロダクション製作の『私をスキーに連れてって』『彼女が水着に着替えたら』も彷彿とさせます。

後半はファンタジーに転じ、かつ、前作と同じような海の設定というあたりがちょっとオリジナリティを欠いて惜しいのだけれど、サーフィンの描写は抜群にうまい。
サーフィン映画としては『ビッグ・ウェンズデー』と並べてもいいかも。
音楽は、サザンとTUBEの中間といったところか。

全体としてキャッチーなイメージが散りばめられているが、これは劇場公開の規模の大きさによる製作戦略の違いだろう。
前作『夜明け告げるルーのうた』は東宝レーベルといっても東宝映像事業部のレベルだが、本作は東宝の全国一斉ロードショウ作品。
なので、作家性はちょと薄まってしまうのは致し方ない。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 13本
 外国映画 8本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2020年以前の作品: 13本
 外国映画 7本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画 6本(うち劇場鑑賞 0本)←カウントアップ
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この記事へのコメント

2020年02月16日 12:14
今作も、めっちゃ悩みまくったのですが、結局スルーしたんですよねぇ~。。。
そのうち、地上波でやってくれないかなぁ。(笑)
りゃんひさ
2020年02月16日 12:19
トリトンさん

アニメは観るか観ないか、結構悩みますよね。地上波でやりそうですね。