『デッド・ドント・ダイ』 :ジャームッシュ・ラブズ・ロメロゾンビ @ロードショウ

デッド・ドント・ダイ.jpg

ジム・ジャームッシュ監督最新作『デッド・ドント・ダイ』、ロードショウで鑑賞しました。
監督2作目の『ストレンジャー・ザン・パラダイス』が日本に紹介されてから35年。
米国インディペンデンス映画の旗手も、もう60歳を過ぎている。
時の経つのは早いものだ・・・
さて、映画。

しがないアメリカの田舎町センターヴィル。
極北でなにやら大掛かりな開発事業をやっている影響かどうかしらないが、日によってなかなか太陽が沈まなかったり、あっという間に沈んだりしている。
ま、それはこの田舎町に限ってのことではないけれど。
さて、森に暮らすホームレスが鶏を盗んで逃げたという通報を受けた警察官ふたり(ビル・マーレイアダム・ドライヴァー)。
事件は、まあいつものちょっとしたお騒がせだったが、翌朝、町に一件しかないダイナーの女主人とウェイトレスの内臓が食い破られるという事件が発生する。
「ろくな結末にならない」とつぶやく警官ロニーのいうとおり、町に死人がよみがえり始めた・・・

といったところからはじまる物語で、ジョージ・A・ロメロのゾンビ映画へオマージュを捧げたコメディ映画。

かつてのテレビドラマ『ペイトンプレイス物語』の田舎町にゾンビが現れるようなもので(って例が古すぎるな。『ツイン・ピークス』にゾンビが現れるようなものか)、このミスマッチ的なあたりはジャームッシュ監督の狙いだろうが、そういえばロメロのゾンビも大都会に現れたわけではないので、やっぱりオマージュだろう。

ウィルスによるゾンビ発生でもなく、ゾンビたちはものすごく走ったりもしない。
また、噛まれたからといって、それだけではゾンビ化しない。
つまり、後年、ビデオゲームやなんやでいろいろ加筆されたゾンビとは違うわけで、そこいらあたりがまず面白い。

で、ロメロ映画へのオマージュとなれば、やはり、ろくな結末にはならない。
人間が勝つなんてことはありえないわけで、日本刀でゾンビたちの首をばっさばっさと斬っていた謎の女性(ティルダ・スウィントン)の正体などは、なんじゃぁそりゃ的でもある。
その上、後半は楽屋落ちも連発、さらには、「ゾンビは消費社会、欲望の権化・・・」みたいなナレーションも被り、うーむ、完全にロメロの『ゾンビ』そのままじゃん。

ってことなので、コアな映画ファン向け映画で、一般的にはお勧めできないが、コアな映画ファンなら、ははは、ぎゃはは、うふふふ、ははぁんと、ときどき声を出しながら観れるかもしれません。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 31本
 外国映画23本(うちDVDなど 2本)←カウントアップ
 日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

旧作:2020年以前の作品: 28本
 外国映画15本(うち劇場鑑賞 2本)
 日本映画13本(うち劇場鑑賞 0本)
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この記事へのコメント

2020年04月01日 21:51
今作、3日に公開予定で、楽しみにしていたのですが・・・。
公開延期となり、いつ見れるかも分かりません。
はぁ~。。。
じゃむとまるこ
2020年04月01日 22:56
キャストがそそられます。
今月は失業中で時間はあるけれど・・・・
コロナが去った後の経済の打撃が心配です、出かける気になれないですからね~。
りゃんひさ
2020年04月02日 00:04
トリトンさん

>公開延期となり、いつ見れるかも分かりません。
うわっ、公式HPをみたら「近日公開」になっていますね。わたしが観たのは先行上映だったようです。悪運強し、でした。
りゃんひさ
2020年04月02日 00:07
じゃむとまるこさん

なんと、配給会社から公開延期、近日公開のお知らせが出ています。ますます上映する作品に窮しそうな雰囲気があります。そのうち、シネコンでも、半分のスクリーンを閉めるということにもなりそうです。