『甘い罠』:じわじわと蜘蛛の巣に絡めとられるような純粋サイコパス映画 @DVD

甘い罠ユペール.jpg

フランスのヒッチコックともいわれるクロード・シャブロル監督が2000年に製作した『甘い罠』 、DVDで鑑賞しました。
ここのところは、昨年公開作品の落穂ひろいをせっせとしていたのですが、枚数特典割引が受けられるほどの枚数も揃わず・・・ということで、旧作からピックアップ。
決め手は、イザベル・ユペールが主演というところ。
さて、映画。

スイスでチョコレート会社の重役を務めるミカ(イザベル・ユペール)。
若い頃に結婚し、短い間で離婚した名ピアニストのアンドレ(ジャック・デュトロン)と年を経て再婚した。
きっかけは、ミカの友人でアンドレの妻リズベートの交通事故死。
アンドレとリズベートの間には、ギヨームという一人息子がいる。
そんなある日、ミカとアンドレのもとに若いピアニスト・ジャンヌ(アナ・ムグラリス)が訪れる。
ジャンヌが語るには、ジャンヌが生まれた日の病院で、新生児の取り換え騒動が起こり、事なきを得たが、その時の新生児がジャンヌとギヨームだった、と。
その些細な事件は、実際、事なきを得たのだけれど、そんな話を契機にして、各人が持つ秘密と不安と邪念が、一家の平和を揺るがしてゆく・・・

といった物語で、実にフランス映画的なねっとり系なサスペンス映画。

真綿で首を絞められるというか、横たわっていた布団が濡れてずぶずぶと沈み込んでいくとか、蜘蛛の巣に絡められた羽虫にゆっくりと蜘蛛が近づいてくるとか・・・そんな感じ。

簡単にいうと、まぁ、ほとんど何も起こらないに等しいレベルのサスペンス映画(といっても、何事かは起こっているわけだが)。

純粋サイコパスともいえるような悪女ぶりを示したイザベル・ユペールの演技は、このときから素晴らしい。

とはいえ、映画として、面白いのか面白くないのか、そこいらあたりは少々微妙。
事を起こすひとが、何を考えているのかが、凡人には想像もできなくて、イライラするひとは苛々するでしょうね。

原作はシャーロット・アームストロングの『見えない蜘蛛の巣』。
蜘蛛の巣のモチーフは、映画終盤でも用いられています。

評価はで★★★☆(3つ半)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 36本
 外国映画28本(うちDVDなど 7本)
 日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

旧作:2020年以前の作品: 53本
 外国映画33本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
 日本映画20本(うち劇場鑑賞 0本)
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この記事へのコメント

2020年05月31日 12:57
これまた、知らない作品。
イザベル・ユペールの怪演は、毎度素晴らしいですよね。
悪女っぷりが、ゾクゾクさせます。
彼女の演技を見るだけでも、価値アリ、かも。
りゃんひさ
2020年05月31日 14:02
>トリトンさん

イザベル・ユペールの悪女ものはこの作品あたりからかもしれません。怪演は『ピアニスト』あたりからかなぁ。
ぷ~太郎
2020年06月02日 23:51
イザベル・ユペールはこの手のサイコ演技、近頃は怪演につぐ怪演ですが、好きなんでしょうね。喜んでやっているような気がします。素の彼女は至って普通の人なんだと思います。
りゃんひさ
2020年06月03日 09:48
>ぷ~太郎さん

イザベル・ユペール、普段は『クレアのカメラ』のような至って普通人でしょうね。