『ソウル・コンタクト』:「幻想と現実の判別がつかない巧みな演出」とは謳い文句だが @DVD
ことし1月にレンタルリリースされたロシア製ホラー『ソウル・コンタクト』、DVDで鑑賞しました。
謳い文句は「ミステリー×ホラー 2つのジャンルを融合させ・・・」とあり、これは好きなジャンル。
さて、映画。
幼い頃に両親を亡くした美少女カティア(アレクサンドラ・ボルティチ)。
彼女には霊が見え、霊からも彼女に話しかけてくる。
しかし、それは彼女の幻想なのかもしれない。
ある日、彼女のもとを訪れてきたラリッサ(アレクサンドラ・ボルティチ二役)は、彼女を部屋を出た後、消息を絶ってしまった。
いま、カティアはラリッサを探している。
そんなある日、またラリッサの幻影がカティアの目の前に現れ、それを追ううちに別の死体に行きついてしまう。
殺人の容疑者視されたカティアだったが、姉ラリッサのほかにも行方不明者がおり、それは皆、カティア/ラリッサに似ていることに気づく・・・
といったハナシで、あらすじを書いているとすこぶる面白そう。
というか、面白そうな風にわかりやすく書き直しているというのが正解。
とにかく、話が乱暴で、あまりよくわからない。
冒頭、ある男性が、落ち葉が敷き詰められた冬の屋敷の広間で、自分の息子と思われる少年と無理心中しようとするシーンが映し出される。
屋敷の中には男の妻と思われる女性の死体があり、男は広間に灯油をまき散らし、ライターに火をつけるが、それで館を焼くまでには至らず、少年の傍に置くに留める。
そして、男は拳銃で自らの頭部を撃ち抜き、自殺をしてしまう。
それを、少年と同じ年頃の女の子が、館の窓から盗み見ている・・・というシーンがある。
なので、その様子を盗み見ている少女がカティアかラリッサだろう、というのが伏線。
ならば、カティアに霊が見えるようになったのは、それが原因なのかもしれない。
とすると、ラリッサや彼女に似た女性たちが行方不明なのは、そのときの少年が狙っている、ということか?
筋道立てて考えると、まぁ、乱暴な脚本でもわからなくはないが、普通のミステリーに仕立てた方がよかったのではありますまいか。
いやいや、それでは寒々しい風景に美少女、さらに相次いで登場する性格破綻者というロシア的設定が活かされない?
うーむ、レビューしていてもよくわからなくなってきました。
「幻想と現実の判別がつかない巧みな演出」とは謳い文句だが、とにかく観客を幻惑させることには成功しているように思えます。
比べると『シックス・センス』は良くできていました。
評価は★★☆(2つ半)としておきます。
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2020年映画鑑賞記録
新作:2020年度作品: 57本
外国映画46本(うちDVDなど16本)←カウントアップ
日本映画11本(うちDVDなど 0本)
旧作:2020年以前の作品: 65本
外国映画41本(うち劇場鑑賞 4本)
日本映画24本(うち劇場鑑賞 2本)
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この記事へのコメント
「シックスセンス」を悪く言う人もいますが、やはり良くできていると評価せざるえをえないでしょう。
やはり「シックスセンス」、良くできていますね。