『太平洋の嵐』:日本側から見たミッドウェイ敗戦記 @DVD

太平洋の嵐.jpg

1960年製作の日本映画『太平洋の嵐』、DVDで鑑賞しました。
本編タイトルにはありませんが、ポスターには「ハワイ・ミッドウェイ大海空戦」のサブタイトルが付されています。
先にロードショウで観たローランド・エメリッヒ監督『ミッドウェイ』との見比べ鑑賞です。
さて、映画。

日本海軍の偵察士・北見中尉(夏木陽介)が主人公。
老いた母ひとりの家庭環境だが、名前からして二男らしく、長男は先の戦争で戦死したようだ。
さて、彼は真珠湾奇襲攻撃に参加し、「われ、奇襲に成功せり」と打電した。
帰省のひととき、祝言をあげようとしたその矢先、一通の電報、「ただちに母艦に戻れ」。
それは南方作戦、ミッドウェイでの大海戦への第一歩だった・・・

といった物語で、真珠湾奇襲攻撃からミッドウェイ海戦での敗北を描いているあたりは、先に観たローランド・エメリッヒ監督『ミッドウェイ』とそっくり。
ただし、日本側の主人公は偵察士であり、「視る」のが仕事。
いわゆる観察者の立場で、英雄譚にはならない。

もうひとりの主人公は空母飛龍で指揮を執る山口多聞少将(三船敏郎)。
飛龍とともに沈んでいくのだが、海底で幽霊となってさえ「これから同じような墓場が増えていくのだろう」と言わしめているあたりに、反戦というか諦念のようなものを感じます。

ミッドウェイ海戦での日本側の敗因のひとつ、航空部隊の爆撃装備→魚雷装備変更→爆撃装備への再変更が丁寧に描かれているのはいいのだけれど、全体的に特撮とドラマ部分が融合することなく、特撮は特撮、ドラマはドラマ、みたいな感じなので映画としての面白さに欠けます。

海戦後、日本の大本営があたかも勝利したかのように発表しているシーンや、海戦の生き残り兵たちが鹿児島鹿屋基地に閉じ込められていたというエピローグが胸に刺さります。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 65本
 外国映画51本(うちDVDなど18本)
 日本映画14本(うちDVDなど 2本)

旧作:2020年以前の作品: 77本
 外国映画51本(うち劇場鑑賞 7本)
 日本映画26本(うち劇場鑑賞 3本)←カウントアップ
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