『マシュー・フォックス/心霊探偵 ホーンテッド』シリーズ II~ V @DVD

心霊探偵ホーンテッド.jpg

以前、シリーズDVD1枚目について記した『心霊探偵 ホーンテッド』、そのとき、DVDの収録順と本国アメリカでの放送順が一致しないことも併せて記しました。
できるだけ、本国放送順に近くなるように、ということで観ましたので、観た順にレビューします。

IV 怨念/守護

「怨念」 原題:Abby 本国第4話

フランクの元同僚マーカスから、オカルト的儀式殺人による死体が発見されたと連絡を受ける。
その様子は、マーカスが何年か前にニューオーリンズで解決したと思っていた事件に似ていた。
現場に駆け付けたフランクは、事件現場で血まみれの若い黒人女性の霊を見るが・・・

といったところから始まる内容は、100年前の怨念、一族皆殺しの呪いへと繋がっていきます。
なかなか悪くない出来ですが、なぜにオカルト的儀式殺人?といったあたりは不明です。
一族の生き残りのうちのひとりは、『ムーンライト』『グリーンブック』で米国アカデミー賞助演男優賞を受賞したマハーシャラ・アリ(クレジットはMahershalalhashbaz Ali マハーシャラルハズバズ・アリ)です。

「守護」 原題:Three Hour Tour 本国第7話

フランクは依頼人のもとへ向かうため、ひと気のない田舎道を自動車で進んでいた。
突然、ひとりの女性が道路へ飛び出し、避けようとしたフランクの自動車は森の中に突っ込んでしまう。
怪我を負ったフランクは、助けを求めて森の中を彷徨い、山小屋を見つけ助けを乞うが、暮らしていたのは、事故原因となった女性とその夫、そして幼い娘だった・・・

といったところから始まる内容は、霊が見え、話すこともできるフランクの能力が上手く活かされており、両親は就寝中に事故で死んでおり、娘はその両親に育てられているというもの。
ちょっと泣ける幽霊譚に昇華できており、殺人事件は起こらないものの、シリーズ中、上位の出来になっています。

III 盲目/憑依

「盲目」 原題:Blind Witness 本国第5話

盲目の退役軍人の幽霊がフランクを犯罪現場に導く。
が、捜査の過程で彼は一時的に盲目になってしまう・・・

といったところから始まる内容は、これまでのパターンと異なっていて霊に憑依されるもの。
アイデア的には悪くはないけれども、全体的に締まりがない。

「憑依」 原題:Nocturne 本国第6話

ある日フランクは見知らぬ部屋で目を覚ますが、その部屋へ来た記憶はまるでなかった。
手は血まみれで、近くにこれまた見知らぬ女性が頭から血を流し、瀕死の状態だった。
自身で調べていくと、麻薬取引が絡んでいるらしく、フランクは別人の名をかたってかねてから捜査をしていたことがわかる。
記憶がないのは、何者かによって憑依されたことによるものだった・・・

といったところから始まる内容。
5話につづいての憑依もの。これも締まりがなく惜しい。
が、憑依されてしまうのは、霊が見える、コンタクトできる能力とは別物のように思えるのですがね。

IV 悲哀/亡命

「悲哀」 原題:Last Call 本国第10話

ある日フランクが事務所に戻ると、中では何やら誰かがいる気配。
拳銃を構えてドアを開けると・・・誕生日おめでとう、のサプライズ・パーティ!

といったところから始まるが、本題はその後から。
事務所下の馴染みのバーに行くと、ジュリアという謎めいた女性がいた。
彼女はフランクに接近してくるが、真夜中には姿を消してしまった。
そう、彼女は幽霊だったのだ・・・

ということで、本道の「I see Dead People」の物語。
ジュリアは1年前、バー近くのごみ置き場で死体となって発見されたのだが、捜査を進めていくと、バーのトイレで暴漢に犯され、殺されていたことが判明・・・

事件としては大したことないのだけれど、フランクが徐々にジュリアに惹かれていくさまが興味深く、好感が持てる一編。

「亡命」 原題:Seeking Asylum 本国第11話

ある日、フランクは知り合いのアジア系女性から呼び出される。
彼女が言うには、恋人のMJがとある精神病院に収容されたまま行方不明になっている、ついては捜査してほしい、と。
フランクは、霊が見えることを口実に、くだんの精神病院に入院して捜査を進めるが・・・

という内容で、ごく普通の捜査物としてみれば、意外な犯人という意味ではそれほど悪くないかも。
ただし、霊が見えるという特質があまり活かされておらず、その点からみればあまり面白くない。
同じく精神病院に収容されている女性とフランクが懇意になるあたりは、それなりに観れるが。

なお、1話目からフランクに憑りついている悪鬼が最後に登場します。

II 廃墟/女医

「廃墟」 原題:Grievous Angels 本国第2話

フランクは、行方不明になった十代の娘パリスを探してほしい、と彼女の両親から依頼を受けた。
パリスは、とあるクラブに入り浸るようになったが、そこで彼女は人気バンドのヴォーカルと付き合っていた、という情報をフランクは耳にする。
また、同じクラブで知り合った若い女性から、彼女とバンドのメンバーは、さらにアングラな「廃墟」という名のクラブに出入りしていたことも突き止める。
そして、調査を続ける中で、フランクはパリスの幽霊を見るようになる・・・

という内容で、彼女を殺した犯人は誰か、という探偵ミステリー的要素と、もうひとつの心霊探偵ならではの謎にも行き当たる、という展開で、かなり面白く観れました。
霊がフランクに何かを示唆するのとは別に、直接、彼に語りかけるという展開が持ち込まれているものの、それ以上、直接的に霊が行動するというのがないのも好ましいです。

シリーズの中では面白い部類です。

「女医」 原題:Nexus 本国第8話

憑りついている悪鬼の影響が増してきているフランク。
その日は、拳銃まで取り出し、自殺寸前まで精神状態が危うくなってしまった。
そこへ、警察付きの精神科女医からフランクに連絡が入る。
診療室が何者かによって荒らされている、訳あってまだ警察には届けていない、ついては助けてほしい、と。
その女医は、フランクが死の淵からよみがえった際にカウンセリングしてくれた女性だ。
助けないわけにはいかない・・・

といったところから始まる内容で、診療室にはカウンセリング内容を記録したテープがあり、その1本が消えている。
テープの内容に心当たりのあった女医は、テープを取り戻してほしいとフランクに懇願し・・・と物語は展開。

テープには女医とカウンセリングを受けていた特殊犯罪担当警官との会話が記録されており、女医とその警官は不倫関係にあり、さらに警官の妻が事故死していたことも判明。
フランクは、その事故死した警官の妻に付きまとわれる・・・

と、現実の事件がかなり即物的な感じがするのは否めないが、これはこれで面白い内容。

事件が苦い結末を迎えた後、探偵事務所でフランクが悪鬼と対峙し、生前の悪鬼に繋がる手がかりを示したところで終わっており、シーズンの最終話のような雰囲気があります。
原題の「Nexus」も、連結、連鎖、結び目、の意味なので、次シーズンへ続く、と考えるのがよさそうです。

ということで、エピソード順をIMDBで再度確認すると、エピソードリストの並びと放送順に齟齬があり、再検討すると、本シリーズ、次のような順だったのではないかと推察されます。

Disk  Ep.No. 原題        邦題 本国放送日
Vol.1 第1話 "Pilot"          9/24
Vol.2 第2話 "Grievous Angels" 廃墟 10/1
Vol.1 第3話 "Fidelity"         10/8
    第4話 "Simon Redux"   10/9
Vol.5 第5話 "Last Call"     悲哀   10/9
Vol.5 第6話 "Seeking Asylum" 亡命 10/9
Vol.4 第7話 "Abby"      怨念 10/15
Vol.3 第8話 "Blind Witness"  盲目 10/22
Vol.3 第9話 "Nocturne"    憑依 10/29
Vol.4 第10話 "Three Hour Tour" 守護 11/5
Vol.2 第11話 "Nexus"     女医 11/8

鑑賞の手助けになれば幸いです。

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