『シークレット・スパイ』:シャロン・ストーン版『スパイの妻』、もしくは『アナザー・カントリー』の続編的作品 @DVD

シャロンストーンinシークレットスパイ日本版.jpg

2004年製作の『シャロン・ストーン in シークレット・スパイ』、買い置きDVDで鑑賞しました。
監督は『アナザー・カントリー』のマレク・カニエフスカ
さて、映画。

1963年、東西冷戦下のベイルート。
夫と幸せであるが倦怠感もある生活を送っていたサリー(シャロン・ストーン)。
ある日、独身の英国報道特派員レオ(ルパート・エヴェレット)と出逢い、熱烈な恋に落ち、結婚。
サリーとレオは幸せな結婚生活を送っていたが、突如レオが失踪してしまう。
サリーのもとを訪れたのは、英国情報部MI6.
そこで告げられたのは、レオは英国とソ連の二重スパイだった。
そして、レオはモスクワにいる・・・

といった物語で、ここまでのところでおおよそ映画の半ばどころ。

日本タイトルから受ける印象だとシャロン・ストーンが女スパイのようだが、彼女は「スパイの妻」。
二重スパイである夫を、ふたたび家族のもとへ引き戻そうともがくさまが後半の展開。

原題の「A DIFFERENT LOYALTY」は、異なる信義とでも訳せばよいか。
サリーとレオの、それぞれ異なる信義が描かれていきます。

マレク・カニエフスカ監督作品としては『アナザー・カントリー』の系譜にあり、というかほとんど続編的な色合いで、英国エリートの苦悩が淡々とした描写のなかにも滲み出してきます。

例えば、

サリーにMI6の上級官が告げる言葉。
「ソ連に転ぶ輩には同性愛者が多い。あなたとの生活も、偽物ではなかったかね」

死の床にいるレオの父親がふたりに告げる言葉。
「この英国を牛耳っている腐ったやつらに、忠誠を誓えるはずなどない」

最後の別れを前にサリーに告げるレオの言葉・
「マルクス主義が間違っているのではない。ただ、いまこのソ連という国のやり方が間違っているだけなんだ」

など。

シャロン・ストーン主演なので、エロティック・スパイ・アクションみたいな先入観があるかもしれませんが(また、観客サービスとしてそのようなシーンも少しだけ用意されていますが)、ま、決してその手の映画ではないことを念頭に置いてみれば、そこそこ面白く観れると思います。

なお、前半はロマンス描写に重きを置いてソフトフォーカスで撮っており、後半になるとやや乾いたタッチのカメラになります。
撮影監督はロバート・アルトマン監督の『ゴッホ』『ザ・プレイヤー』『プレタポルテ』などのジャン・ルピーヌ

また、マレク・カニエフスカ監督は『アナザー・カントリー』『レス・ザン・ゼロ』『ゲット・ア・チャンス』と本作の4本しか、長編映画を撮っていません。

ついでながら、「1967年に出版された、エレノワ・ブルワー・フィルビーの著書『キム・フィルビー(Kim Philby):私の愛したスパイ(Kim Philby: The Spy I Loved)』に基づいて制作されたスパイ映画」という解説をみますが、クレジットにはそのような表記がないようにみえました。

評価は★★★(3つ)としておきます。
シャロンストーンinシークレットスパイ.jpg

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 68本
 外国映画53本(うちDVDなど18本)
 日本映画15本(うちDVDなど 2本)

旧作:2020年以前の作品: 61本
 外国映画54本(うち劇場鑑賞 8本)←カウントアップ
 日本映画27本(うち劇場鑑賞 4本)
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