『脱走特急』2019年ロシア映画:骨太な映画かと思いきや、前時代的な国威発揚映画でした @DVD
「未体験ゾーンの映画たち2020」で上映されたロシア映画『脱走特急』、DVDで鑑賞しました。
『脱走特急』といえば、1965年製作のマーク・ロブソン作品・・・というのが、ある年代以上のイメージですが・・・
さて、映画。
1943年初頭、独軍によるレニングラード包囲網を突破したソ連軍。
反撃開始と困窮した市民救済のため、ソ連軍は短期間、17日での鉄道敷設を行う。
作業員は少なく、囚人はおろか女子供までの動員での鉄道敷設だった。
さらに、予備の乗員は少なく、女学生までも車掌見習いに充てなければならず、マーシャとソーニャもそのうちのふたりだった。
鉄道のルートは危険極まりなく、氷結した湖の上にレールを置いただけの個所もあり、また、ある場所では独軍から至近距離、標的必至の平原もあった・・・
といったところから始まる物語で、初回の列車運行までがおおよそ半ば。
個人的には、この中盤までは悪くない、どちらかというと面白い部類でした。
極寒のロシア、劣悪な環境下での鉄道敷設、その後の老教官によるふたりへの指導、初回運行・・・
蒸気機関車が走り出すあたりは、さすが本物!といった感じでした。
ですが、日本タイトルのもととなった後半になると、面白さは半減。
映画は、その後、孤児たちとともに機密貨物を乗せて運行されるのですが、うーむ、よくわからない。
主役たちを乗せた列車は、ほかの列車たちを含めて、いくつか編成車両があるのだろうが、わからない。
さらに、彼我の位置関係も不明で、貨車を残して機関車が移動する段になると、機関車と貨車の位置関係も不明。
あのぉ、線路はあっちにいったり、こっちにいったりしないのだから、もう少しわかりやすく撮らないとダメなんじゃないですか。
で、最終的には、孤児たちの話以上に機密貨物の話になり、その貨物が、戦後の原爆製造に寄与したと、誇らしく字幕が出る段に至っては、時代錯誤な国威発揚映画としかいいようがなく残念至極。
見習い女性車掌と機関長のロマンスなど、個人的には好きな部類の味付けもされているだけにガッカリ感は強かったです。
評価は★★☆(2つ半)としておきます。
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2020年映画鑑賞記録
新作:2020年度作品: 70本
外国映画55本(うちDVDなど19本)←カウントアップ
日本映画15本(うちDVDなど 2本)
旧作:2020年以前の作品: 61本
外国映画54本(うち劇場鑑賞 8本)
日本映画27本(うち劇場鑑賞 4本)
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