『チャイルド・イン・タイム』:悲劇に見舞われた夫婦を描いた、まだるっこしい映画 @DVD

チャイルド・イン・タイム.jpg

昨年末にリリースされたベネディクト・カンバーバッチ主演『チャイルド・イン・タイム』、DVDで鑑賞しました。
2017年BBC製作のテレビムーヴィで、日本では昨年2月に有料チャンネルで放映されたようです。
さて、映画。

妻と娘との三人暮らしをしている児童文学作家のスティーヴ(ベネディクト・カンバーバッチ)。
娘・ケイトを連れてスーパーマーケットに買い物へ出かけたが、支払いの際にわずかばかり目を離した隙にケイトの姿が消えてしまう。
失踪か誘拐かわからないまま3年の時が経ってしまう・・・

といったところからはじまる物語で、イアン・マキューアンの『時間のなかの子供』をドラマ化したもの。

マキューアン原作の映画化では『つぐない』が抜群に面白かったが、『Jの悲劇』『追想』はいまひとつ。
純文学寄りな作風なせいなのか、映画化するとまどろっこしくなってしまうことが多いもよう。

この作品も同様で、罪悪感にさいなまれて悲嘆にくれるスティーヴは酒に溺れるようになり、結果、当然のように妻ジュリー(ケリー・マクドナルド)との仲が悪くなっていきます。

それだけでは、話が持たないからかどうか、メンタルを病んでしまった旧友で政府の要職をしているチャールズ(スティーヴン・キャンベル・ムーア)とのエピソードが尺をとることになり、これがまたまだるっこしい。
チャールズは新たな教育方針を立てる責任者で、意に反して、子どもたちの自主性を奪うような方針を立てざるを得なくなり、そのためにメンタルを病み、退行現象のような行動をとるようになるのですが、そのエピソードだけがどうも狂騒的な印象でした。

チャールズは悲劇の最期を迎え、スティーヴ夫妻は最後に希望を見つけることになりますが、これもなんだか安易な決着のよう。

幼い娘が失踪してしまうというような出来事が起これば、こういう希望しかすがるものがないのかもしれませんが・・・

評価は★★☆(2つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品: 3本
 外国映画 3本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 0本(うちDVDなど 0本)

旧作:2021年以前の作品:13本
 外国映画10本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画 3本(うち劇場鑑賞 0本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2021年02月05日 15:51
カンバーバッチが好きなので観てみました。こういう作品は本を読んだ方が感銘をうけるのだと思います。確かに主人公の友人の描き方は唐突な感じがして失敗しています。本来は、主人公が掲げる、親と共に過ごす豊かな子供時代が必要という理念があり、たぶん、この友人はそういう子供時代を過ごさなかったので、頭では主人公の言うことを理解していても実際は政府には反対のことを提言してしまった。その後失った子供時代を取り返すかのような行動をとるのですが、大人になった今子供時代に戻れるわけもなく、子供の時に子供らしく過ごすかがいかに大切かという主人公の主張がいきてくるという繋がりになるはずが、全くうまくいっていませんね。
でも、生まれる前に子供は親を、親も子供を見ているのだという描き方はすごく興味をひかれました。子供が親を選んで生まれてくるという思想はよく聞きますが、親も子供を一瞬でも見ているのだという考え方は初めてだったので、面白かったです。
2021年02月05日 22:43
まったく知らない、ノーマークの作品です。
カンバーバッチなら、彼の魅力で客が呼べるでしょうにねー。
りゃんひさ
2021年02月05日 22:48
>ぷ~太郎さん

>親も子供を一瞬でも見ているのだという考え方は初めてだったので、面白かったです。

たしかに、このあたりは少々興味深かったですね。単なる希望という描き方ではない感じもしますね。
りゃんひさ
2021年02月05日 22:51
>トリトンさん

日本では劇場公開されていないので、レンタル店へまめに足を運ぶか、配信情報などをチェックしないとアンテナに引っ掛からないかもしれません。わたしは前者の方ですが。