『モーニング・グローリー 輝ける朝』:90年代製作の手堅い演出のテレビムーヴィ @DVD

モーニング・グローリー.jpg

少々古めの作品をレンタルして鑑賞することが続いていましたが、「こりゃ、いかん。買い置きDVDも観なければ!」と思い、鑑賞したのが本作『モーニング・グローリー 輝ける朝』。
1993年製作、クリストファー・リーヴ、デボラ・ラフィン主演のテレビムーヴィです。
廉価版発売のものを未開封新古として購入していたものです・
さて、映画。

太平洋戦争直前の米国中西部のとある町。
殺人の罪で5年間服役していたウィル(クリストファー・リーヴ)。
仮釈放で働いた工場は2日間で馘首され、金もなければ、行くところもない。
立ち寄ったダイナーでみた新聞でみた「求む、夫」の広告を頼りに、町はずれの一軒家に赴いたところ、そこには身重のエリーという女性(デボラ・ラフィン)がふたりの幼い息子と暮らしていた。
彼女の夫は養蜂作業中に不慮の事故で他界してしまった。
牧夫でもいい、と願い出たウィルを、エリーは離れの納屋に住まわせることにした・・・

といったところからはじまる物語で、ジャケット裏面の解説によると、ラヴィル・スペンサーによる原作はベストセラーだという。
まぁ、どれぐらい売れたのかはわからないが、物語としては、結構しっかりしている。

それもそのはずで、脚本はチャールズ・ジャロット。『1000日のアン』(1969)、『クイン・メリー/愛と悲しみの生涯』(1971)、『真夜中の向う側』(1977)、『ザ・アマチュア』(1981)を監督したひとで、デボラ・ラフィンとは1974年の『ダブ』で組んでいる。
(今回はデボラ・ラフィンも脚本に名を連ねているが経緯は不明)

当然のことながら、ウィルとエリーは互いにひかれあっていくのだが、エリーが私生児として生まれ、祖父に長らく自宅監禁されていたことから、周囲は彼女のことを理解していくれない、というエピソードが織り込まれている。

前半の落ち着いた雰囲気での演出は悪くないのだけれど、後半、物語の息遣いが乱れてくる。

町の図書館司書の老婦人に信頼を得たウィルは、図書館の夜間警備員としての職を得るのだが、巻頭訪れたダイナーの女給に何度も言い寄られてしまう。
邪件に扱っているうちに、彼女が図書館裏で絞殺死体となって発見され、ウィルは犯人と目されて逮捕されてしまう・・・

この事件を通して、ウィルの過去の殺人事件の経緯が語られ、ほぼ冤罪であることは観客には察しが付くけれども、とはいっても、陪審員制度の米国裁判、一筋縄では事件が解決せず、後半はほぼ裁判劇となってしまう。

この裁判劇があまり面白くなく、意外な犯人、というレベルでもなく、最後に一捻り(もしくは、ひと押し)もないので、印象が散漫になってしまった。

監督は『B★S★アイ・ラブ・ユー』(1971)、『ランニング』(1979)のスティーヴン・H・スターン

なお、タイトルの「モーニング・グローリー」は「朝顔」の意。
のちにエリーが買い戻す、祖父たちと暮らした家の柱に描かれた朝顔のことだが、あまり物語に活かされているとは言い難い。
サブタイトルの「輝ける朝」は、キャサリン・ヘップバーン主演の映画『勝利の朝』と同じく、誤訳だと思われます。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:11本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2021年以前の作品:25本
 外国映画19本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画 6本(うち劇場鑑賞 0本)
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