『サイレント・トーキョー』:往年の傑作をもじって『渋谷ハチ公前大爆破』にすれば良かったのに @DVD

サイレント・トーキョー.jpg

昨年12月公開の日本映画『サイレント・トーキョー』、DVDで鑑賞しました。
前置きなしで、さて、映画。

クリスマス・イブの12月24日。
「東京・恵比寿に爆弾を仕掛けた」という電話がテレビ局にかかってくる・
どうせガセネタだろうと思いつつ、クルーふたりで出かけたところ、広場のベンチで蒼白な顔をした女性を発見。
「ベンチの下に爆弾がある。30Kgを下回ると爆発する。犯人からの指示があるので」と女性はクルーのひとりを無理やりベンチに座らせ、もうひとりのクルーには手首に発信機らしきものを巻き付けて、逃走してしまう。
警察の爆弾処理班が到着。
処理にあたるが、意に反して、爆発!
ただし、音と光だけのブラフだった。
その後、ネット上に犯行声明が出る。
「次は渋谷・ハチ公前広場。要求は総理大臣との直接対話」
犯行声明を読み上げさせられているのは、もうひとりのテレビクルーだった・・・

というところからはじまる話で、物語のスケールが大きい。

ひと昔ふた昔前なら、超ド級超大作、といった映画に重々しく仕上げるところだろうが、やや安手な感じが否めないのが残念。

とはいえ、中盤起こる「渋谷ハチ公前広場大爆発」の迫力は相当なもので、実景とオープンセット、さらに特殊合成が上手くいっている。

渋谷爆破のあとも犯人からの要求は「総理大臣との直接対話。都内どこかで最大規模の爆発を起こす」と続き、警察関係の捜査が続いていく・・・

犯人の意外性はテレビドラマで見られるようなパターンかもしれないが、動機のメッセージ性などは深く、犯人逮捕=警察側の勝利=正義の標ぼう=カタルシス、という図式で決着しないあたりが東映らしいです。
(先ほどの図式だと『相棒』と変わらなくなっちゃうものね)

ということで、一応満足の出来。
終盤、もうワンパンチほしかったところかなぁ。

評価は★★★(3つ)としておきます。

<追記>
『サイレント・トーキョー』というタイトルはちょっと気取りすぎ。
往年の傑作をもじって『渋谷ハチ公前大爆破』にすれば良かったのに。
あ、そうすると、大コケするかぁ・・・・

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:13本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 7本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ

旧作:2021年以前の作品:45本
 外国映画31本(うち劇場鑑賞 1本)
 日本映画14本(うち劇場鑑賞 4本)
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この記事へのコメント

2021年05月24日 12:50
こんにちは。
ご覧になったのですね。
公開当時、巷の評判はあまりよくなく、でも私は結構面白かったと思っていたので、辛口以外のレビューを拝見できて嬉しかったです。
りゃんひさ
2021年05月24日 20:03
>ここなつさん

コメントありがとうございます。たしかに、公開当時あまり評判が芳しくなかったようですが、テレビと映画を分ける境界線のようなものを作り手が意識しているように思いました。そこいらあたりは、評価せねば、という思いです。
ぷ~太郎
2021年05月25日 16:28
あまりいい評判ではなかったのですが、私はDVDで結構面白く観ました。犯人は早々と推測できてしまったのですが、それでも最後まで興味は尽きませんでした。「相棒」でもこのような話はありましたが、最後に右京さんがしたり顔で正義を説くと薄っぺらくなってしまう。それをしなかったところに好感がもてました。
りゃんひさ
2021年05月25日 22:53
>ぷ~太郎さん

「相棒」だと最後に右京さんが、「それでもあなたがしたことはヒトゴロシですよ!」というでしょうね。
そして今回の犯人は「ヒトゴロシです。それが戦争ですから。しかし、国が多くのヒトゴロシをして許されるのが戦争ならば、それを許してはならないのです」というでしょうね。(チャップリンの「殺人狂時代」のパクリですけど)