『火星人メルカーノ』:過激でブラックなユーモア満載のアルゼンチン製アニメ @DVD

火星人メルカーノ.jpg

緊急事態宣言下GWのDVD鑑賞、続いては2005年に公開されたアルゼンチン製アニメ『火星人メルカーノ』。
買い置きDVDでの鑑賞です。
原題も同じですが、「Mercano, el marciano」と韻を踏むような感じです。
さて、映画。

火星で平和に暮らしていた火星人青年メルカーノ。
ある日、地球から飛来した火星探査機によってペット犬が下敷きにされて殺されてしまう。
怒り心頭、復讐のために宇宙船で地球に向かったメルカーノだったが、宇宙船は故障、アルゼンチンのブエノスアイレスで暮らす羽目になった・・・

といったところからはじまる物語で、その後、メルカーノはパソコンを手に入れ、インターネットで火星の仲間と恋人に助けを求めるが、相手にしてもらえず、寂しさを紛らわすために仮想空間をつくるようになり、その仮想空間がひょんなことからアルゼンチンの大企業に見つけられ、大企業は仮想空間で一大ビジネスを展開・・・と続いていく。

地球で迷子の宇宙人、という設定は『E.T.』と同じなのだけれど、地球人によって利用されていくというあたりはニコラス・ローグ監督、デイヴィッド・ボウイ主演の『地球に落ちてきた男』を思い出させる。
ただし、描写的には、先ごろ映画館で観たストップモーションアニメの『JUNK HEAD』を思い出すような、ある種のグロテスクさ、暴力性などに溢れています。

冒頭のチェイスシーンでは、メルカーノを追った警察官のひとりが、地下鉄のスロープを滑り落ち、そのまま線路へ墜落、電車が侵入してきてバラバラ・・・
後半の脱出冒険劇では、メルカーノの火星銃でバンバン、ひとがちぎれまくる・・・

ブエノスアイレスの街では略奪・失業が蔓延。
大企業の画策により人口のほとんどがネット中毒になり、買い物はネット通販(それも、どこでもドアのような仕組みで届くようになる!)と現代を予見するかのような描写。

なお、大企業の連中はメルカーノのことを勘違いして「メルカード」と呼ぶが、それは「市場」の意味。
なるほど、「メルカリ」の語源はスペイン語だったのね、と妙なところで知識を得たりする。

最後にメルカーノは火星から来た仲間に助けられてめでたしめでたし・・・
なんだけれど、置き土産がついていて、ハハハハハ、と笑っちゃうブラックで歯切れのよいオチ。

これで評価もグンとアップです。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:12本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 6本(うちDVDなど 0本)

旧作:2021年以前の作品:40本
 外国映画29本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画11本(うち劇場鑑賞 2本)
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