ニコラス・ケイジ『ウィッカーマン』:『白い肌の異常な夜』からの影響もありやなしや @DVD

ウィッカーマン・ニコラスケイジ.jpg
先に名画座2本立てで『ウィッカーマン final cut』を観たので、ならばこれも観なきゃ!ってことで、2006年のリメイク版『ウィッカーマン』、DVDで鑑賞しました。
オリジナル版と紛らわしいので、『ニコラス・ケイジ/ザ・ウィッカーマン』とタイトル表記は区別してほしかったです。
さて、映画。

カリフォルニアで白バイ警官をしているメイラス(ニコラス・ケイジ)のもとに、8年前に突然失踪した婚約者ウィロー(ケイト・ビーハン)から手紙が届く。
生まれ故郷のワシントン州サマーズアイル島に帰っているが、娘が行方不明になってしまった、ついては助けてほしい、と。
直前に悲惨な交通事故に遭遇し、自身の身体は無事だったが、PTSDに悩まされているメイラスだったが、手紙に従って、サマーズアイル島に飛ぶことにした。
島は、シスター・サマーズアイル(エレン・バースティン)の個人所有。
少女ローワンの行方を尋ねても、島民は誰一人知らないと言う・・・

といったところから始まる物語で、物語の展開はオリジナル版を踏襲している。

ですが、製作年度の違い、主役の違いから作品自体の印象はかなり違ったものになっています。

全体的な違いとしては、オリジナル版が孤島ではあるものの、明るい陽光の下で物語が繰り広げられ、随所のフォークロア音楽が流れることで、陰惨な物語を明るくみせていたのに対して、本作では、サスペンス・ミステリー&ホラー要素を全面に押し出して、不気味で怖がらせようとしています。

また、オリジナル版ではリンゴ栽培を生業としてなのですが、本作では蜂蜜づくりを生業とし、かつ、主たる島民たちを女性としています。
オリジナル版の持っていた、キリスト教とは異なる文化(従来の価値観)との対峙といった観点は希薄となり、対峙すべきは男性に対する女性、といったフェミニズム的なにおいが強くなっています。
随所で似ているかも、と感じたのは、ドン・シーゲル監督、クリント・イーストウッド主演の『白い肌の異常な夜』ですね。
(同作との類似は、クライマックス、主人公の脚の切断、というあたりにも感じました)

それから、主役がニコラス・ケイジなので、いわゆるスター映画です。
主役の活躍(というか活動というか)の度合いが高く、彼が得意とする「なんだか困った顔」も活かされています。

オリジナル版がなくて本作だけならば、普通に面白い映画なんですが、やはり、どうしても比べてしまいますね。
主人公のトラウマばなしが、何度かフラッシュバックで繰り返されて、まだるっこしくなったかもしれません。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:21本
 外国映画11本(うちDVDなど 2本)
 日本映画10本(うちDVDなど 2本)

旧作:2021年以前の作品:51本
 外国映画37本(うち劇場鑑賞 3本)←カウントアップ
 日本映画14本(うち劇場鑑賞 4本)
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