『チャンシルさんには福が多いね』:チャンシルさんはまだるっこしいね @DVD

チャンシルさんには福が多いね.jpg

ことし1月にロードショウされた韓国映画『チャンシルさんには福が多いね』、DVDで鑑賞しました。
タイトルから面白そうだと期待していました。
さて、映画。

40歳の女性映画プロデューサーのチャンシル(カン・マルグム)。
永年組んできた監督が急死したことから、突然の失職。
これまで映画一筋、彼氏も子どもも家もなし。
生活のために親しくしている若い女優ソフィ(ユン・スンア )の家政婦をすることになり、彼女のフランス語の家庭教師が気になりだして・・・

といったところからはじまる物語で、オープニングのタイトルバックは麻布のようなものを背景にスタッフ・キャストが映し出され・・・って、「これって、小津映画へのオマージュかしらん」と思いました。

劇中でも、チャンシルさんとフランス語家庭教師の間で『東京物語』が話題にあがり、まさに小津映画へのオマージュのような感じになってくる。

うわ、嫌な予感・・・

外国映画で小津作品が言及され、オマージュを捧げられると、だいたいがまだるっこしい遠景多用、ワンカットワンシーンになってしまい、唖然とすることが多く、この映画でもそう。
監督・脚本のキム・チョヒは、もともとホン・サンス作品のプロデューサーを務めてきたひとなので、ワンカットワンシーンは仕方がないのだろうが・・・

それにしても、ずんだらとした映画で、劇中登場するリスリー・チャンの幽霊にいたっては、「あれは何?」
『ブエノスアイレス』の時のレスリーなの?
にしても、全然イケてなくて、韓国語をしゃべる、貧相な「とっちゃんぼうや」にしか見えんぞ。

とガッカリでした。

ことしはじめにDVDで観た『コロンバス』に書いたことを繰り返しておくと、

外国人の眼には小津映画というのは、どうやら「静謐」に写るらしいのが、いつも不思議。
(ヴィム・ヴェンダースの影響かしらん?)
独特なテンポのリズミカルな台詞や、バストショットの切返し、主人公たちの心情を代弁したり真逆の言で表現したりする脇の登場人物たち(『麦秋』『晩春』など)、悲劇にも関わらず能天気な音楽(『東京暮色』が典型)といった要素は、外国では「小津らしさ」ではないのかしらん、と思うことしきりです。

評価は★★(2つ)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:31本
 外国映画17本(うちDVDなど 5本)←カウントアップ
 日本映画14本(うちDVDなど 5本)

旧作:2021年以前の作品:61本
 外国映画38本(うち劇場鑑賞 3本)
 日本映画23本(うち劇場鑑賞 5本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2021年07月28日 17:12
ほんとにそうでしたね。もっと面白くなってもいいはずなのに、あまりにズンダらで、所々寝てしまいました。レスリー・チャンの幽霊ですが、発想は面白いけど、あの俳優ではね。もっとましな人いなかったのかしら?

りゃんひさ
2021年07月28日 21:46
>ぷ~太郎さん

レスリー・チャンの幽霊・・・もっとましなひとは別の映画際立っているので、この映画には出ないでしょうねぇ。