『恋する遊園地』:題材は面白いけど少々消化不良かしらん @DVD

恋する遊園地.jpg

ことし1月に公開された『恋する遊園地』、DVDで鑑賞しました。
フランス・ベルギー・ルクセンブルクの合作映画ですが、ベルギー映画はどっかどっかヘンなところがあるので要注意。
さて、映画。

20代の内気な女性ジャンヌ(ノエミ・メルラン)。
はじめてのお勤めは、幼い頃から通っていた遊園地の夜間スタッフ。
夕方上番し、閉園後にアトラクションなどの清掃を行うというもの。
そんなある日、新たに導入された絶叫系回転アトラクションのムーヴイット。
その美しさに一目で魅了されてしまったジャンヌは、アトラクションを「ジャンボ」と名付け、偏愛するようになる・・・

といったところからはじまる物語で、「JUMBO」というのが原題。
映画は、エッフェル塔と実際に結婚したアメリカ人女性から着想を得ており、冒頭に「実話にインスパイアされた」という字幕が出ます。

ある種のモノに恋してしまう、思いを寄せてしまうというのはままあることのようで、人間以外に恋する気持ちの延長線上なのか、人間には恋することができないからなのかはよくわからない。

この映画でも主人公ジャンヌの偏愛ぶりは描かれているが、それが「何故」「どうして」というところが描かれていないので、よくわからない。
恋愛遍歴が多いシングルマザーの母親マーガレット(エマニュエル・ベルコ)の影響なのか、それとも器質的問題なのかがわからないので納得しづらく、途中登場するオイルを通してのセクシャルな交歓シーンも「ちょっとアートしてみました」にしかみえない。

もう少しわかりやすくするとしたら、ジャンヌの過去の対人関係を描くか、精神科医のような第三者的立場の人物を登場させるかだろうが、それだと製作国のフランスやベルギー的ではないのだろう。
後者の第三者的立場は、母親の新しい恋人ユベール(サム・ルーウィック)がその位置づけなのだけれど、「彼女をわかってやれ」というだけで、「どうわかればいいのか」がわからないので、なんだか取ってつけたような役どころのようにも見えました。

題材は面白いけれども、ちょっと消化不良かしらん。

評価は★★☆(2つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:32本
 外国映画18本(うちDVDなど 6本)←カウントアップ
 日本映画14本(うちDVDなど 5本)

旧作:2021年以前の作品:64本
 外国映画40本(うち劇場鑑賞 4本)
 日本映画24本(うち劇場鑑賞 5本)
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この記事へのコメント

ぷ~太郎
2021年08月18日 16:15
まあね、こういう人もいるのでしょうが、この作品の中の位置づけは曖昧過ぎて不可解だし、この映画自体が変ですね。
りゃんひさ
2021年08月18日 18:01
>ぷ~太郎さん

主人公の、作品の中の位置づけは曖昧過ぎ、というのは何となくわかる感じです。
常識の埒外の人物のぶつ切り生サラダみたいで、ドレッシングがないので、そう簡単には食べられないというでも言いますか・・・