『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』:オチがいい、「IF もしも・・・」のファンタジー物語 @DVD

ラブ・セカンド・サイト.jpg

ことし5月に公開されたフランス・ベルギー合作映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』、DVDで鑑賞しました。
原題は「MON INCONNUE」、わたしにとっての未知なる女性、彼女はわたしにとってはまだ他人、という意味。
英語タイトルが「LOVE AT SECOND SIGHT」なので、日本語タイトルはここからの発想。
なお「LOVE AT FIRST SIGHT」で「ひと目惚れ」の意味。
その昔、「LOVE AT FIRST BITE」というタイトルの映画があり、日本でのタイトルは『ドラキュラ都へ行く』。
雑学はこれぐらいにして、さて、映画。

イケてない高校生だったラファエル(フランソワ・シヴィル)は、いまや売れっ子小説家。
高校時代から書いていたSF小説『ゾルタン』のシリーズが人気作品となったからだが、高校生の頃には、その小説は結末がなく、未完のままだった。
それが、結末をつけ、出版社におくるきっかけとなったのは、ある女性との出会いから。
その女性とはオリヴィア(ジョセフィーヌ・ジャピ)。
ピアニストを目指して、密かに練習をしていたところラファエルと出会い、ふたりは「ひと目惚れ」で恋に落ち、『ゾルタン』の続きを書くように勧めたのがオリヴィアだった。
ふたりは結婚して10年。
ピアニストの夢は諦め、小さなピアノ教室を開きながら、ラファエルの執筆活動を陰で支えているオリヴィアだが、仕事のことばかり考えているラファエルとはすれ違いの連続。
孤独と鬱憤を抱えたオリヴィアは想いをぶつけてしまい、大喧嘩に発展。
怒りに駆られたラファエルは『ゾルタン』最新作で、オリヴィアの分身ともいうべきキャラクターを殺してしまうのだった・・・

といったところからはじまる物語で、喧嘩の翌日、世界は一変。
ラファエルは、しがない高校の国語教師。
オリヴィアは著名なピアニスト。
そして、ふたりは出逢っていなかった!

いわゆる、「IF もしも・・・」のファンタジー物語の定石的設定。

なので、この後の展開は、

1.一変した世界にやってきてしまったラファエルの勘違いぶりをコミカルに描き、
2.ラファエルは、どのようにして元の世界に戻るのかのサスペンスを描き、
3.元いた世界のすばらしさ・ありがたさをラファエルが感じ、
4.ふたたび、オリヴィアを愛するようになる

と展開するだろうと予測できる。
(残念ながら、予測できないと、この手の映画は愉しめない)

で、予想どおり、1及び2は展開していくのだけれど、終盤に至って、あっとビックリ。

なるほど、そう来るか!

オリヴィアを愛しているが故の決断。

まぁ、あるがまま、現在(いま)を受け容れるフランス人気質ともいえるし、フェミニズムともいえるかもしれないが、フランク・キャプラ的映画かしらん?と思って観ていたものだから、この意外な結末は良い意味での「やられた!」感がありました。

なお、主役のフランソワ・シヴィルは、ここのところ頻繁に起用されているけれど、ちょっと土臭いイモ兄ちゃん風。
友人役のバンジャマン・ラベルネは、ロベルト・ベニーニに似た雰囲気。
映画の尺は118分とちょっと長い。15分ぐらい縮められれば、もっと面白くなったかも。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

------------------
2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:57本
 外国映画35本(うちDVDなど16本)←カウントアップ
 日本映画22本(うちDVDなど 7本)

旧作:2021年以前の作品:79本
 外国映画54本(うち劇場鑑賞 4本)
 日本映画25本(うち劇場鑑賞 5本)
------------------

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

ぷ~太郎
2021年11月05日 19:00
主役の男優はあまり好きなタイプではないのですが、この作品は面白かったです。それは主に最後の彼の決断にありますね。こうくるとは想像していませんでした。なるほどねと言った感じで納得の結末。フランス映画も結構やりますね。
りゃんひさ
2021年11月06日 22:10
>ぷ~太郎さん

この映画、ラストがいいので点数アップです。