『雨のニューオリンズ』:60年代はまだガッチリとした映画が撮られていたね @VHS

雨のニューオリンズ.png

シドニー・ポラック監督の1965年作品『雨のニューオリンズ』、買い置き中古VHSで鑑賞しました。
VHSのジャケットでは、タイトル上部にロバート・レッドフォードの名前が大書きされていました。
調べてみると日本公開は1969年で、製作から幾分、歳月が経過しています。
当初は、日本公開が見送られていたのかもしれませんが、レッドフォード人気で公開が決まったのかもしれません。
さて、映画。

大不況時代の米国南部の田舎町トッドソン。
さしたる産業もなく、日に数本の鉄道事業に従事している者が大半だ。
そんな田舎町に、都会風の男オーウェン(ロバート・レッドフォード)がやってくる。
町で唯一の下宿屋に宿を決めたオーウェンだったが、美人で下宿屋の娘アルヴァ(ナタリー・ウッド)は彼にのぼせ上ってしまう。
若くて美人、町のみんなからチヤホヤされていたアルヴァには自信があったが、オーウェンは振り向きもしない・・・

といったところからはじまる物語で、オーウェンは実は鉄道会社の本社から派遣されてきた勤務評定係(早く言えば「馘首屋」。現代風に言えば「リストラ係」)であり、みなからは嫌われ役。
そんな嫌われ役に惚れたとしても、結果は皆から嫌われるのがオチだということがわかっているから、実のところ憎からず思っているオーウェンも相手にしないのである。

だが、下宿屋の女将であるアルヴァの母は、町の初老の有力者ジョンソンとアルヴァをくっつけようとしていた。
ジョンソンは妻帯者であるが、妻は病弱。
はじめは囲われ者かもしれないが、後には後妻に収めようという魂胆である。
(つまり、それぐらいしなければ生活できないほどの大不況なのである)

見かねたオーウェンは意を決して、次の仕事先ニューオリンズにアルヴァを連れて逃げようとするが、アルヴァの母の「娘はジョンソンとメンフィスに行く」との言を信じたオーウェンは、ひとりニューオリンズに赴く・・・

とこの後、ひと悶着あってアルヴァもニューオリンズに。

雨ばかり降るニューオリンズでふたり幸せな生活を始めるが・・・そうそう幸せは訪れず、急転直下の展開となります。

こういう物語がアルヴァの妹の回想形式で語られていきます。

新作ばかり観ていると、60年代はまだガッチリと撮られていたことが改めて実感できます。

特に、オーウェンとアルヴァのショットは、トッドソンでは常にオーウェンが階段上などにおり、上下の構図が用いられ、ふたりの立場がわかるようになっています。

原作はテネシー・ウィリアムズの戯曲だけれど、舞台劇といった印象もなく、巧みな脚本化だと感じました。
その脚本にはフランシス・フォード・コッポラも参加しています。

レッドフォードは相変わらずの美男子ですが、ナタリー・ウッドは役柄からはちょっと年長な感じがしました。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:68本
 外国映画41本(うちDVDなど17本)
 日本映画27本(うちDVDなど10本)

旧作:2021年以前の作品:87本
 外国映画62本(うち劇場鑑賞 4本)←カウントアップ
 日本映画25本(うち劇場鑑賞 5本)
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