『血とバラ』:元祖耽美的ファンパイア映画 @録り置きVHS

血とバラ.jpg

1960年製作のフランス・イタリア合作映画『血とバラ』、録り置きVHSで鑑賞しました。
監督は、ロジェ・ヴァディム
1996年にテレビ放映されたものでの鑑賞です。
さて、映画。

第二次大戦終結から程ない頃。
ローマ近郊のカーンシュタイン邸に、古くから伝わる祭りのために人々が集った。
邸の主人は若いカーミラ・フォン・カーンシュタイン(アネット・ヴァディム)。
集った中には、カーミラの従兄レオポルド(メル・ファーラー)とその婚約者ジョルジア(エルザ・マルティネリ)もいた。
ふたりは、まもなく結婚式を挙げる。
そんな中、集った人々の話題は、カーンシュタイン家の伝説のことになった。
かつて、領主であるカーンシュタイン一族は村人から吸血鬼として畏れられ、村人たちは一族の墓をあばいて屍体の胸に杭を打ち込んだ。
しかし、そのとき、一体だけ骸がなく、それは娘ミラルカのもので、その肖像が居間に飾られている、と。
肖像画はカーミラそっくりで、カーミラはレオポルドのことを昔から愛していた・・・

といったところからはじまる物語で、冒頭、女性のモノローグで始まるのだが、観進めると、モノローグの主はミラルカであることがわかる。
その後、カーミラにミラルカの霊魂が乗り移り、カーミラが女吸血鬼と化してしまいます。

全体的に怖いシーンは少なく、ムードづくりに終始しています。
鑑賞したテレビ放送版では左右が切られたスタンダードサイズで、発色も肝心の赤が飛んでいるので、映像の美しさに欠けるのが難点。

冒頭のクレジットタイトルはモノクロで、物語に入るとカラーとなり、カーミラがジョルジアの首筋に噛みつくシーンから再びモノクロ。
ただし、ジョルジアの唇に流れるひとすじの血の赤を残すように、中心部のみカラーです。
この部分カラーの手法は、大林宣彦監督もよく使っていましたね。

ミラルカの魂はジョルジアに移り、レオポルドを得るというのがオチなのですが、ジョルジアが吸血鬼と化したことを示すのに、持っていたバラが枯れる特殊技術も使われています。

やはり、発色が悪いのが残念。元祖耽美的ファンパイア映画ですね。

今回観たのは英語発声版で75分の尺。
フランス語発声版もあるようですが、英語版とともに、デジタル化されていないので、見比べることができません。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:69本
 外国映画42本(うちDVDなど17本)
 日本映画27本(うちDVDなど10本)

旧作:2021年以前の作品:107本
 外国映画77本(うち劇場鑑賞 6本)←カウントアップ
 日本映画30本(うち劇場鑑賞 8本)
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