『マトリックス レボリューションズ』:SFを放棄した映画に堕す @DVD

マトリックス・レボリューションズ.jpg

2003年公開の第3作『マトリックス レボリューションズ』、DVDで鑑賞しました。
新作『マトリックス レザレクションズ』の予習・復習鑑賞です。
さて、映画。

アーキテクトから「君は7番目のネオだ」と知らされ、その後、こん睡状態に陥ったネオ(キアヌ・リーヴス)。
トリニティ(キャリー=アン・モス)とともに、単騎、AIの中心部に向かう。
一方、AIからの総攻撃が始まった、覚醒人類たちの都市ザイオンでは、指揮官のもと、攻防が繰り広げられる・・・

といった物語で、全編アクションの連続なのは、前作『リローデッド』と同様で、物語が「ほぼない」のも同様。
その上、困ったことに、アクションシーンは未来の地球でのバトルで、これが機械化された閉塞空間、ほぼCGで、開放感がまるでない。


仮想空間が実景で、現実世界がCG。
このギャップ、狙ったのか?
ドンパチをやればやるほど、あほらしくなってくるのは、70年代ぐらいで使い古された「ディストピア脱出SF」の延長戦上にしかないから。

AIの中心部に向かったネオたちも、立ち向かう相手は、旧『スター・トレック』シリーズで、カーク船長が立ち向かう、巨大な神様みたいなものの焼き直しで、ストーリーとしては面白さが皆無。

生体蓄電池としてポッド内で人工培養され、意識はマトリックスに繋がれている人類という存在についての考察が足りなさ過ぎて、物語が発展していないのが根本原因。

生体蓄電池人間についての幸せは
・マトリックスの仮想空間で一生を終えるのが幸せなのか、
・実際の機械化された世界の中で戦い続けるのが幸せなのか、

を突き詰めておらず、ネオに対する反救世主(つまり前者が幸せだと唱える者)が登場しないので、SF的面白味がなくなってしまった。
いや、そんな七面倒くさい考察はどうでもいいから・・・という御仁は、SFのジャンルに近づいてほしくない。

ということで、第2作・第3作では、SFを放棄した戦闘アクション映画になってしまった。
それが、初見時、本作を観終わったときに、「2作目、3作目はなかったことにしてあげるからね」と感じたことの理由です。

評価は(1つ)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:69本
 外国映画42本(うちDVDなど17本)
 日本映画27本(うちDVDなど10本)

旧作:2021年以前の作品:109本
 外国映画79本(うち劇場鑑賞 6本)←カウントアップ
 日本映画30本(うち劇場鑑賞 8本)
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