『ミッドサマー』 :こんな儀式なしだ、と思っているコチラが間違っているのかも @ロードショウ

ミッドサマー.jpg

『ヘレディタリー/継承』のアリ・アスター監督最新作『ミッドサマー』、ロードショウで鑑賞しました。
新型コロナの影響で、メジャー系映画の公開延期が相次いでいることもあって、先月下旬に公開された本作も、妙に評判を呼んで続映中。
最初はパスかしらん、とも思ったのですが・・・
さて、映画。

アメリカ人女子大生のダニー(フローレンス・ピュー)、自身も不安神経症の傾向があるが、ある日、突然、妹が両親を道連れに無理心中してしまった。
以前以上に恋人のクリスチャン(ジャック・レイナー)に依存することになったダニー。
クリスチャンは、他の3人の大学生仲間とともに、仲間のひとりの故郷スウェーデンの僻地の村を訪れる予定だったが、ダニーも同行させなければならなくなった。
彼らが訪れた村は、夏至のこの頃、特異な儀式を行うというが、村を訪れた彼らの前で、白ずくめの村人が注視する中、ふたりの老人が投身自殺をしてしまう。
が、それは、儀式の始まりだった・・・

といったところからはじまる物語で、古代宗教集団のなかに放り込まれた都会人・・・というのは、70年代に『ウィッカーマン』という映画があった(後に、ニコラス・ケイジ主演で再映画化)。

これら古代宗教は、太陽と大地を崇拝するところは全世界的に一致するようで、今回もそのとおり。
諸星大二郎の漫画やスティーヴン・キングの小説にも描かれたことがあり、その手のジャンルが好きな者としてはお馴染みである。

なので、題材だけを見て、わぁだの、きゃぁだのは言わないが、かなり直接的な描写があり、さすがに、うへぇぇとはなってしまいました。

が、個人的には、この物語の展開、嫌いじゃないです。
『リング』以降、謎解きホラーとでもいうような、ヒントによって主人公が助かるのは、サスペンス映画の変型であってホラーじゃないと思っていたし、ものすごいスピードで走ってくるゾンビを身を守るのも、鬼ごっこ、アクション映画の変型。

既存の、常識と思っているところを、嫌ぁな感覚で、ねじねじとねじ込んでくるあたりが、ホラーの醍醐味。
終盤、メイフラワーの女王に選ばれ、全身花まみれ、小林幸子も裸足で逃げ出す格好をさせられた主人公に、生皮を被せられた恋人の図などは、ほとんどギャグのようだが、これはこれでアリだなぁなどと納得させられてしまう。

この古代宗教、法治国家的にはナシだが、文化人類学的はアリだな。
もしかしたら、ナシといっているコチラが間違っているのかもしれない。

評価は★★★★(4つ)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 27本
 外国映画19本(うちDVDなど 1本)←カウントアップ
 日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

旧作:2020年以前の作品: 23本
 外国映画14本(うち劇場鑑賞 2本)
 日本映画 9本(うち劇場鑑賞 0本)
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