『ヒンディー・ミディアム』 :イルファン・カーン、ご冥福をお祈りいたします @DVD

ヒンディーミディアム.jpg

昨年初秋にロードショウされたインド映画『ヒンディー・ミディアム』 、DVDで鑑賞しました。
主演のイルファン・カーン、先ごろ他界されましたね。ご冥福をお祈りいたします。
さて、映画。

インド・デリーの下町で衣料品店を営むラージ(イルファン・カーン)とミータ(サバー・カマル)。
経済的には裕福だが、夫ラージはヒンディー語しかしゃべれない。
なので、ヒンディーの中流家庭というタイトル。
目下ミータの関心は、ひとり娘の教育のこと。
是が非でも一流の学校に入学させて、英語を覚えさせ、将来は外資系会社で働いてほしい・・・
そんな「お受験」は、日本よりも過酷。
そもそも、いくら金持ちだからといって、ヒンディー・ミディアムでは一流校の合格など無理・・・

といったところからはじまる物語で、はじめは親も含めての塾通いで、猛勉強するのだが、あえなく不合格。しかしながら、低所得者層向けの優先枠があると知り、貧民窟へ引っ越し、事業に失敗した一家を装うことに・・・と展開する。

前半の塾での猛勉強はそれほど面白いわけではないが、後半、偽貧乏を装ってからは、いわゆる「なりすまし」ものになり、俄然面白くなります。
基本のいつバレるか、もさることながら、低所得者層向けの優先枠を使うことに後ろめたさを感じ、この善悪の内的葛藤が出てくると映画の面白さが増します。

娘は合格するも、貧民窟での親切な友人の息子は不合格(合格、不合格はクジ引き!)となり・・・さらに後ろめたさは深まって・・・のクライマックス。
こんな綺麗事には行かないのは重々承知の上だが、映画の中ぐらいは善良でありたいと思うもの。

社会的問題を巧みにエンタテインメントの中に押し込めるのはインド映画のお家芸。
面白く、また、興味深く観ることができました。

前半登場する塾の女性経営者は『あなたの名前を呼べたなら』の主役ティロタマ・ショームですね。

評価はで★★★☆(3つ半)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 34本
 外国映画26本(うちDVDなど 5本)
 日本映画 8本(うちDVDなど 0本)

旧作:2020年以前の作品: 42本
 外国映画24本(うち劇場鑑賞 2本)←カウントアップ
 日本映画18本(うち劇場鑑賞 0本)
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