『探偵・由利麟太郎』シリーズ:現代の京都に舞台を移して、まずまず・・・かな @テレビシリーズ

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久しぶりに新作テレビドラマシリーズのネタです。
番組は、『探偵・由利麟太郎』シリーズ。
6月16日に初回放送、最終回は7月14日放送と、全5回という短さ。
人気がなくて打ち切り・・・というわけではなく、当初予定されていた東京オリンピック・パラリンピックの開催を考慮して、それまでに全回終了のためにこの回数になったようです。
さて、内容は・・・

原作は横溝正史の「由利先生シリーズ」。
横溝正史といえば、金田一耕助が代名詞になっているが、金田一耕助誕生前の探偵は、この由利先生でした。

戦前の東京を舞台にして、元警視庁捜査1課長の由利先生が活躍するシリーズで、まだ40代というような肌艶の良さだが頭髪は真っ白、という風貌の描写でした。
なので、今回、主演は吉川晃司
若いが総白髪・・・というあたりを買われたのでしょうね。
同じように総白髪の俳優だと、松重豊か陣内孝則ぐらいしか思いつかないが、陣内だと軽いコメディミステリィになりそう。

戦前を再現するのは難しいので、時代は現代に移し替えられたけれども、横溝正史のおどろおどろしい感じを出すために古い建物が残っている京都に舞台も移し変えられました。

由利先生には、敏腕新聞記者の三津木俊助という相棒がいるだが、今回は推理小説作家志望の若いライターという設定になり、志尊淳が演じています。
ちょっと軽すぎるかななぁ、とも思うけれど、吉川晃司がしんねりむっつりなので、悪くないバランスともいえます。

その他、金田一耕助シリーズでもおなじみの等々力警部も登場。
横溝正史の作品では、等々力警部は金田一耕助よりも登場が早いし、時には、由利先生抜きの三津木&等々力警部のコンビ作品もある。
今回は、田辺誠一がコミカルに演じています。

それぞれの事件は、

第1話 『花髑髏』

養父による養女への性的虐待が描かれる陰惨味が強い作品で、養父の遺伝子研究者を中村育二が演じています。
研究室のセットが古風で時代錯誤的だが、全編、この雰囲気ですよ、とアピールするには相応しい。

第2話 『憑かれた女』

幻覚に悩まされる祇園の若いホステスの物語。
事件の背後に映画製作が絡むのは原作にもあり、戦前、まだ無声映画だった頃は録音する必要がないので、郊外の住宅地の中に廃スタジオがあるのが興味深かったです。
ドラマでは、マンションの一室。
映画『スナッフ』のような殺人映画を撮ろうとする犯人は恐ろしい。

第3話 『殺しのピンヒール』

原作の『銀色の舞踏靴』は未読ながらも、キャスティングで犯人がわかっちゃうあたりが残念。
映画『孤狼の血』や『燃えよ剣』の阿部純子が出演しています。

第4話、第5話 『マーダー・バタフライ』

原作は由利先生もの最後の作品、コントラバスに入った死体というのが画期的な『蝶々殺人事件』。
2話連続で、キャストも高岡早紀、大鶴義丹、 鈴木一真、吉谷彩子、水橋研二、板尾創路とシリーズ中で最も豪華。
原作どおりに大阪中之島の中央公会堂でもロケしており、雰囲気は出ていたと思います。

と、今回は5話で終了だが、原作はまだまだあります。
さて、続編シリーズが作られるかどうか・・・
視聴率は、一桁台中盤から後半だったようで・・・

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