『シェイクスピアの庭』:ケネス・ブラナーのシェイクスピア愛が溢れすぎ @DVD

シェイクスピアの庭.jpg

ことし春先、コロナ禍がひどくなりそうな頃にロードショウされた映画『シェイクスピアの庭』、DVDで鑑賞しました。
監督・主演はケネス・ブラナー。
前置きは短く、さて、映画。

17世紀の英国ロンドン。
『ヘンリー八世』上演中のグローブ座が全焼して、失意の中にいたシェイクスピア(ケネス・ブラナー)。
引退して20年ぶりに故郷へ帰還するが、妻のアン(ジュディ・デンチ)や娘たちともほとんど顔を合わせていなかったため、家族は困惑する。
特に長女ジュディス(キャスリン・ワイルダー)は、自分が父に受け入れられていないと感じており、居心地はすこぶる悪かった。
その原因は、幼くして死んだ長男ハムネットのことが、いまだ父シェイクスピアの心にあったからだが・・・

といった内容で、シェイクスピアを敬愛・尊敬するケネス・ブラナーにとっては、シェイクスピアを演じること自体が光栄に感じたことであろうことは想像するに難くはない。

その尊敬の念を演出でも表すべく、当時の風俗を可能な限り再現し、夜間の室内シーンでは蝋燭の炎だけを照明にして撮影したように思いました。

蝋燭の灯りだけでの撮影といえば、スタンリー・キューブリックの『バリー・リンドン』を思い出すが、本作のほうが闇が暗く、さらに引きの構図で撮っていることが多く、美しい画面とは裏腹に揺れる炎の灯りが催眠効果を発揮してきます。
(ちょっと、うつらうつらしてしまいました)

基本的には家庭劇、ホームドラマなので、こんなに凝ることもなかろうに、とも思うのですが、そこはそれ、ケネス・ブラナーのシェイクスピア愛があふれ出していると解釈しましょう。
(端的にいえば、もっと出演陣の演技がわかるようにわかりやすい演出でもよかったのでは? というわけ)

で、全体としては、過ぎたるは・・・みたいな映画表現になったのではありますまいか。

評価は★★★(3つ)としておきます。

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2020年映画鑑賞記録

新作:2020年度作品: 86本
 外国映画64本(うちDVDなど24本)←カウントアップ
 日本映画22本(うちDVDなど 4本)

旧作:2020年以前の作品: 70本
 外国映画60本(うち劇場鑑賞 8本)
 日本映画30本(うち劇場鑑賞 5本)
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