『テロ・ポイント ロンドン爆破へのカウントダウン』:人種偏見のドラマに重点を置いたサスペンス @DVD

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4月はDVD鑑賞月間の様相を呈してきていますが、今回鑑賞したのは『テロ・ポイント ロンドン爆破へのカウントダウン』、2007年製作のイギリス・アメリカ合作映画。
今回は買い置きDVDです。
さて、映画。

英国ロンドンの地下鉄・チャリングクロス駅。
テロ実行の容疑者として、ムスリムの青年が警察官によって射殺される。
青年の持ち物から爆発物は発見されなかった。
警察官の制止をきかず、ポケットに手を入れたために、銃を取り出そうとした、と彼を撃った警官は告げる。
「誤射事件」として追及するマスコミをかわすべく、事件の真相調査の責任者に指名されたのは、自らもイスラム教徒で警視長のアリ(ナセールディン・シャー)だった・・・

といったところからはじまる物語で、アクション映画に分類されているが、内容的には人種問題のドラマに重点が置かれている。

冒頭の記者会見で交わされるセリフがこの映画の肝。

「すべてのムスリムをテロリストをみているのではないか」
このような偏見は、9・11米国同時多発テロの後、そこかしこでみられました。

主人公アリをムスリムに、その妻(グレタ・スカッキ)を英国人に設定することで、人種偏見に対するドラマが深まりました。
また、アリ演じるナセールディン・シャーがタフタイプでなく、「ムスリムのマルティン・ベック」のような雰囲気なのも良い点です。

映画はその後、エンジニアであるアリの甥が学位取得・研究のためにパキスタンから来英、冒頭の事件を調査するうちにムスリムの過激思想を唱える団体に行きつき、新たなテロ計画が浮かび上がってくる・・・と展開します。

新たなテロ計画の実行犯は誰なのか・・・というサスペンスもありますが、特段のミスリードをしているわけではないので、そこいらあたりは、やや肩透かし。

どちらかというと、冒頭の事件で発砲した警察官に「人種偏見を持っている・・・」と思わせておいて、アリとのバディムーヴィ風になる後半の展開の方が興味深いです。

中盤ややもたつくところと、画面全体がのっぺりした感じなのがマイナスですが、水準作レベルの出来で、2本立て映画館の2本目で観たならば、「結構、面白かったね」と思うレベルにありました。

出演者は他に、警察署長役でブライアン・コックス
監督は、主にエロティック・サスペンスを撮っているジャグ・マンドーラで、劇場公開作品は『ジグソー殺人事件/へび肌の女を追え』『ナイト・アイズ/危険な肉体』ぐらいしかありません。

評価は★★★(3つ)としておきます。
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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:11本
 外国映画 6本(うちDVDなど 0本)
 日本映画 5本(うちDVDなど 0本)

旧作:2021年以前の作品:30本
 外国映画24本(うち劇場鑑賞 1本)←カウントアップ
 日本映画 6本(うち劇場鑑賞 0本)
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