『フロッグ』:フロッグ、フロッガー、フロッギング @DVD

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「未体験ゾーンの映画たち2021」の企画で3月に上映されたサスペンス・ミステリー映画『フロッグ』、DVDで鑑賞しました。
「開始45分、その恐怖は快感に変わる。」というのが謳い文句。
さて、映画。

米国のとある田舎町。
ミドルティーンのコナー(ジュダ・ルイス)は、刑事である父グレッグ(ジョン・テニー)と母ジャッキー(ヘレン・ハント)との3人暮らし。
町では、10歳前後の少年が立て続けに失踪する事件が発生、グレッグが相棒と事件の捜査にあたっていた。
今回発生した事件現場には、かつて世間を騒がさせた連続誘拐事件と同じナイフが残されていたが、過去の事件の犯人は逮捕され、現在は刑務所に収監されている。
模倣犯の線で事件の捜査が続けられることになった。
一方、コナーの家族間にも不可思議な事象が発生しており、根本原因には母親の不倫が関連しているようだ・・・

といったところからはじまる物語で、冒頭描かれた少年失踪事件からコナーの家族内で起こる不可思議事象が中心となっていきます。

まぁ、不可思議な事象が起こるのだけれど、ポルターガイストとか霊的現象ではなく、家庭内になんらかの不満を持つものが人為的に起こしているのではないかしらん、と薄々ながら観る側としては気づきます。

で、謳い文句。
「開始45分、その恐怖は快感に変わる。」

それまで誰が起こしていたのかわからない不可思議事象・・・
なるほどね、行動を「フロッギング」と自称する無断滞在者の仕業だったのね。

このフロッギング的な物語は米国では広く流布されている都市伝説のようなもので、ウェス・クレイヴン監督の1991年作品『壁の中に誰かがいる』ではもっと変ちくりんに描かれていましたので、それほど驚くにはあたらない。
ストーカーの変型と思えば、納得もできる。

で、後半はこのフロッギング男女ふたりの視点で、これまでの出来事が描かれていくのだけれど、新入りの男フロッガーの方がだんだんと行動をエスカレートさせていき、それが不可思議事象となっていた、というわけなのだけれど、この男フロッガーが何故行動をエスカレートさせていくのかというのが、後半の面白さ。
はじめは単なる威力行為にみえるが、だんだんと執念深くなってくる。
それが、冒頭描かれたまま放置されていた少年失踪・誘拐事件と結びつき、「なるほど」な着地点に到着するあたり、かなり練られた脚本とも思うが、ふたつの視点からおなじ出来事を描く構成をとった故に、まだるっこしくなってしまったともいえ、物語の中核をなす少年失踪・誘拐事件の真相も謎解きのための謎解きのようなところもでてしまいました。

とはいえ、知らずにみるとかなり面白いです。
逆に言うと、ネタを知ってしまうと、それほどでもありません。

このあたりが、ネタを知っても面白い『カメラを止めるな』(今回と同じような構成)、『めまい』(途中ネタばらし映画の元祖)とは異なるところかしらん。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

☆はオマケ。
それにしても、ヘレン・ハント、えらく老けたねぇ。
先日観た『オールド』のようでしたわぁ。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:40本
 外国映画24本(うちDVDなど10本)←カウントアップ
 日本映画16本(うちDVDなど 5本)

旧作:2021年以前の作品:69本
 外国映画44本(うち劇場鑑賞 4本)
 日本映画25本(うち劇場鑑賞 5本)
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