『科捜研の女 劇場版』:長年のファンへ向けた劇場版スペシャル @ロードショウ

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9月3日からロードショウの『科捜研の女 劇場版』、映画館で鑑賞しました。
テレビシリーズの放送開始は1999年、20世紀から続く長寿シリーズの劇場版。
毎シリーズ、楽しみに観ていますが、映画館で観ることもないだろう、と思っていましたが・・・
さて、映画。

京都の洛北医科大学、解剖医・風丘早月(若村麻由美)の目の前を、同僚の女性助教授が「助けて!」との叫びを残して落下していった。
京都府警科捜研の面々が臨場し、遺留物の鑑定を行うが、自らの意思で飛び降りたとしか思えない。
それでも、法医研究員・榊マリコ(沢口靖子)たちは、信頼する風丘の証言を信じ、事件の証拠を掴もうとしていた。
そんな矢先、洛北医科大学の別の助教授も転落死し、調査を進めると、海外でも2件同じような事案が発生していた・・・

といったところからはじまる物語で、ストーリーの枠組みなどはテレビ版と大差はない。
ま、海外でも同様な事案が起こっているのでスケール的には大きいけれども、大々的な海外ロケなどは行わず、低予算で切り抜けています。

と書くと貶しているように聞こえるかもしれませんが、これは誉め言葉。
テレビシリーズから劇場版を作る際、得てして製作サイドの方が舞い上がっちゃって、普段以上の予算を掛けて(ほぼ浪費するだけ)、スカスカの内容になっちゃうことも多々あるので、そんなことにはしないぞ、という製作陣の強い意志が感じられます。

その代わりと言っちゃなんだが、これまでレギュラーで出演してくれた面々を、同じキャラクターでありながら、時を経て、別の役職として登場させており、これがシリーズファンへのごちそうです。
ざっと挙げると、
科捜研の元同僚としては、相馬涼(長田成哉)と吉崎泰乃(奥田恵梨華)、
かつての所長として、マリコの父で前所長の榊伊知郎(小野武彦)、その前の所長・宮前守(山崎一)、

捜査陣側では
前刑事部長・佐久間誠(田中健)に、元刑事部刑事・木島修平(崎本大海)、
さらには、管理官・芝美紀江(戸田菜穂)に、マリコの別れた夫・倉橋拓也(渡辺いっけい)、マリコに恋慕している他大学の解剖医・佐沢真(野村宏伸)。

マリコの別れた夫役なんて、テレビでは初期シリーズだけの登場で、話の端に上ることはあっても、再び画面に登場するとは思っていなかった。

もっといえば、マリコの母役の星由里子までワンカットであるが登場する。
(星さんは既に他界して数年経過しています)

このゲストの出演が長年シリーズを観てきたファンにとっては嬉しい。
(今回がはじめての観客にとっても、それほど違和感がないように登場させているあたり、さすがはシリーズの中心を担う櫻井武晴の脚本だ)

その後、事件は、ダイエット菌と呼ばれる腸内細菌を研究している加賀野(佐々木蔵之介)の研究室にたどり着くのだけれど、テレビシリーズ同様、安直に「このひと、犯人!」とならない。
ここいらあたりのミスリード、定石的だけれども、安定感があります。

そして、クライマックスにマリコの危機! 急転直下の犯人が判明! というのもテレビシリーズと同じパターン。
そうそう、長年築き上げてきたパターンを壊しちゃいけません。

というわけで、基本的には長年のテレビシリーズファンへ向けた劇場版スペシャル。
あ、これ、誉め言葉ですから。

書き忘れましたが、冒頭には科捜研の面々の私生活の様子も描かれていて、それもファンには嬉しいところです。

なお、土門刑事役の内藤剛志と佐沢真役の野村宏伸のふたりは、妙な太り方でスクリーンで観るには見苦しいです。

評価は★★★☆(3つ半)としておきます。

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2021年映画鑑賞記録

新作:2021年度作品:42本
 外国映画25本(うちDVDなど11本)
 日本映画17本(うちDVDなど 6本)←カウントアップ

旧作:2021年以前の作品:74本
 外国映画49本(うち劇場鑑賞 4本)
 日本映画25本(うち劇場鑑賞 5本)
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