『崖の上のポニョ』:アニメート=動くということ、宮崎監督の原点還り:Myムービー掲載

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アニメートとは動くということ。
そんなの当たり前じゃないか、と言われそうだが、「こんな動きをするのか」という驚きがなければアニメーションとしての魅力にには乏しい。
今回の宮崎監督最新作。予告で観る限り、微妙な感じがしたけれど・・・・

そんなことはない。
中盤クライマックスの大嵐大波に乗って、ポニョが宗助を追っ掛けるシーン、不覚にも泪がこぼれました。

前半から、「水」を単純な線と単純な色で表現することが、このクライマックスで爆裂です。
穏やかな三角波は▲ちょっと深い青、それが群青に描かれ、飛び散る波が大魚になって・・・
その上を手足を得たポニョが走る。
大魚となった波は、宗助と母親を乗せた自動車襲いかかり、捕らえられずに新しい大魚になって襲っていく。
その躍動感。
それがCGの厚塗りでなく簡潔な線と色で表現されていることがアニメーション的なのだ。

ただし、手書きにこだわったスケッチ風の背景は、ちょっとやりすぎかも。
手描きにこだわりましたぜ的な感じがちょっと嫌味。

『千と千尋の神隠し』で出来上がった映画のCG厚塗りで息苦しい画面構成と、協賛会社のキャンペーンで付いてきた宮崎監督の手描き感満載の薄塗り絵コンテ絵葉書とのギャップが埋まりそうな気がします。

「私は今でもアニメーション作家なのだよ」って気概が感じられる一作で共感しました。★4つ。

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<追記>
後半の水没した町の様子は『パンダコパンダ/雨降りサーカスの巻』を彷彿とさせるし、人間になったポニョの動きも『パンダコパンダ』のコパンダやミミちゃんを彷彿とさせます。
『となりのトトロ』のトトロはサツキを助けはしたものの、人間界とは別世界のものとして存在しているけれど、『パンダコパンダ』のパパンダは何故か知らねど人間界と融合していきます。
本作品でも、異界のポニョも彼女の父フジモトも母のグランマンマーレも、結局のところ、人間界と融合、もしくは接点を持ち続けていきます。
ここいらあたりのオチの付け方など、宮崎監督の「原点還り」の意図が見えて取れます。

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