『RAILWAYS』:中年一発奮起の物語、ではなく家族の物語 @ロードショウ・シネコン
映画本編にはついていないが、サブタイトルに『49歳で電車の運転士になった男の物語』とついている。
中年男が、子供の頃の夢を叶えておしまい、なハナシかと思いきや、家族の物語に落とし込んだところに好感が持てた。
タイトルの『RAILWAYS』、製作会社ROBOTの大ヒット作品『ALLWAYS』に肖(あやか)ったと思しきですが、テイストもそんな感じ。
決して悪人は登場せず、何かを信じること、そして家族を思うこと、がテレもせず堂々と描かれていきます。
一流企業の経営企画室長の中井貴一。
リストラ宣告人のような立場になり、リストラ対象となった工場の同期入社の工場長が事故で不慮の死を遂げ、現在の自分の立ち位置に疑問を感じてしまう。
折りしも、年老いた母親が不治の病で入院することになり、一念発起して早期退職、故郷の島根で幼い時分の夢であった一畑電鉄の運転士に申し込みます。
映画中盤で、運転士となります。
ですから、この映画は、運転士になることがクライマックスではありません。
不治の老母、別居する妻、就職を控えた娘、青春の挫折を経験した若い新米運転手などと、50歳を目前にした中年男が少しずつ変化していくところが見所です。
きれいごと、といえば、きれいごとな映画です。
島根県の田園風景の中を一輌ないし二輌編成で地道に進んでいく一畑電車。
その歩みは、派手ではないが、信頼できるものです。
満員電車で都心へと向かう身としては、ちょっぴり、そんな一畑電鉄のような暮らしも憬れるものです。
田舎暮らしはそんなに甘いものじゃない、と思いつつも、評価としてはオマケも込めて★4つを進呈します。
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http://info.movies.yahoo.co.jp/userreview/tyem/id335991/rid215/p0/s0/c0/
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2010年映画鑑賞記録
新作:2010年度作品
外国映画21本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 2本)
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外国映画30本(うちDVD、Webなどスクリーン以外28本)
日本映画18本(うちDVD、Webなどスクリーン以外16本)
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