『探偵はBARにいる』:名無しの探偵、その名は・・・ @ロードショウ・一般劇場

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テレビシリーズ『相棒』のスタッフが集結した『探偵はBARにいる』。
新たな相棒ものであると同時に、新たなハードボイルド映画のスタイルのように思えました。

舞台は北海道札幌ススキノ。
事務所もなく、ケータイもなく、名前もない探偵は、仕事がないときは、馴染みのバーにいる。
そこへ見知らぬ女性から仕事の依頼の電話がかかってくる・・・

探偵は大泉洋、相棒は松田龍平。
この組み合わせが、まず、面白い。

探偵、それもハードボイルドものの探偵といえば「寡黙」のイメージがあるが、こちらの探偵はとにかく軽口がお得意。
けれども、映画のスタイルはハードボイルドものの定石を踏んでいるので、そのギャップが面白い。

名前のない探偵、といえば、ダシル・ハメットのコンチネンタル・オプですなぁ。
探偵のモノローグで事件は進んでいくとか

かたや相棒の松田龍平。
こちらは、ほんとに寡黙で、滅法強いが、かなりのグータラ。

へへへ、なかなか、よろしい組合せではありますまいか。

ミステリィとしては、途中でネタはバレたようなものだが、随所に散りばめられた映画ネタも楽しい。

高嶋政伸扮する悪役は『ノーカントリー』のハビエル・バルデムへのオマージュかしらん。

ひょひょひょ、と笑わされたのは、探偵が鍵となる事務所で差し出す名刺の名前。
「桑畑三十郎」と書かれている。
ご存知、黒澤明監督『用心棒』の三船の役どころ。
『用心棒』がハメットの原作の翻案なので、この映画もその流れの一本。
というか、「どうだ! われこそが用心棒の子孫だ」と名乗りをあげているようで、好ましい。
続編では、トーゼン、「椿三十郎」の名刺を期待します。

125分と尺が長いので、もう少し引き締まっていたらなぁと思いますので、評価は★3つ半としておきます。

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2011年映画鑑賞記録

 新作:2011年度作品
  外国映画30本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 6本)
  日本映画12本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 2本)←カウントアップ

 旧作:2011年以前の作品
  外国映画30本(うち劇場 5本)
  日本映画 8本(うち劇場 0本)
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