『僕達急行 A列車で行こう』: 森田芳光監督、本家返り的な演出 @レンタルDVD
公開直前に急死してしまった森田芳光監督の遺作『僕達急行 A列車で行こう』、初期作品に帰ったかのような演出でした。
どのあたりが、かというと・・・
書割のような(つまり少々リアリティに欠ける)セリフを、あまり抑揚もつけずに、あっさりと描いていくあたり。
手持ちカメラを振り回したりしないし、役者の感情を大げさに引き出したりもしない。
このドライで醒めた(冷めた)感覚で成功したのが『家族ゲーム』。
失敗したのがとんねるず主演の『そろばんずく』。
観ているあいだ、実は『そろばんずく』を思い出していました。
あちらは植木等の東宝サラリーマンコメディの焼き直しで、こちらは松竹の『釣りバカ』の焼き直しのよう。
大笑いはしない(できない)んだけれども、ニヤニヤしながら観ました。
まぁ、森田芳光作品は好き嫌いが分かれると思いますが、りゃんひさは愉しみました。
評価は★3つ半としておきます。
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2012年映画鑑賞記録
新作:2012年度作品
外国映画42本(うちDVD、Webなどスクリーン以外16本)
日本映画16本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 4本)←カウントアップ
旧作:2012年以前の作品
外国映画25本(うち劇場 0本)
日本映画 8本(うち劇場 2本)
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