『君のいないサマーデイズ』: 迷子の迷子のおとなたち(フランス編) @DVD・レンタル
2010年本国フランスでナンバーワンのヒットを飛ばした『君のいないサマーデイズ』。
原題の「LES PETITS MOUCHOIRS」は、「小さなハンカチたち」。
さまざまな登場人物をハンカチに喩えたものだろう。
とにかく、俳優陣がすごい。
ひとえに、監督のギョーム・カネのつながり力だろう(彼も同年代の俳優なので)。
俳優陣は、
『最強のふたり』で全身不随の富豪を演じたフランソワ・クリュゼ、
『エディット・ピアフ~愛の讃歌~』で米国アカデミー主演女優賞に輝いたマリオン・コティヤール、
ミヒャエル・ハネケ監督作品『ピアニスト』のブノワ・マジメル、
セドリック・クラッピシュ監督『フランス、幸せのメソッド』のジル・ルルーシュ
『アーティスト』で米国アカデミー主演男優賞に輝いたジャン・デュジャルダン。
いまをときめくフランス・アラフォー、スターたちばかり(クリュゼひとりだけ他の面々とは20歳離れています)。
さて、映画のこと。
ビジネスで成功したクリュゼ夫妻を含めて、アラフォーの男女10名弱。
今年も皆で集まって、クリュゼの別荘でバカンスを楽しもうとした矢先、仲間ひとりたいデュジャルダンが交通事故に遭ってしまう。
さて、バカンスを取りやめるかどうか・・・
結局は、瀕死の事故といえど、いまのところは、大丈夫ではないかと判断して、日程を縮めてバカンスに出かけることにした。
バカンスでは、彼ら彼女らが抱ええている悩みや惑いが噴出していき、例年以上にギクシャクしたバカンスになってしまう・・・
ビジネスでのストレスから、やたらとトンがった行動をするクリュゼ。
妻もいて、子供もいるのに、アラフォーのいまさらになって、クリュゼのことが気になってしかたがないマジメル。
最近付き合い始めた若い劇団員と破局寸前のルルーシュ。
事故に遭ったデュジャルダンの恋人で、他にも音楽家の彼もいる恋多き女コティヤール。
15年も付き合った彼女から突然、別れを切り出された青年・・・などなど。
映画は彼ら彼女らの悩みや惑いを丁寧に描いていきます。
ですが、とにかく、長い。
2時間30分もあるので、ひとつひとつのエピソードなどを丁寧に描くのは良しとしても、もう少し刈り込みが必要。
2時間以内に収めてほしいところです。
また、後半になると、やたらと音楽を流して、そのムードで押し流そうとする演出も、鼻についてきます。
そして、もっとも気になったのは、事故に遭ったデュジャルダンの扱い(というか、彼ら彼女らの態度)。
まぁ、ひとはひと、自分は自分、といえば身も蓋もないが、ほんとうに親友だったのかなぁ、と思わざるを得ないです。
デュジャルダンの事故(と死)が彼ら彼女らを、何か変えることができたのか、というと、そうでもないのです。
葬儀での通り一遍のスピーチなど、がそうです。
もっと素直に、ストレートに、思いや悩みや惑いを表に出せない。
それに対して、1年に数週間しか一緒にいない初老の別荘管理人が、矢も盾もたまらずバイクで葬儀に駆けつけ、デュジャルダンの棺にビーチの砂をかける。
そんなストレートな行動に出れないアラフォーフランス男女を描いたことが、本国フランスで共感を得たのでしょう。
評価としては、★3つにしておきます。
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2013年映画鑑賞記録
新作:2013年度作品
外国映画 5本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 2本)←カウントアップ
日本映画 1本(うちDVD、Webなどスクリーン以外 0本)
旧作:2013年以前の作品
外国映画15本(うち劇場 1本)
日本映画 1本(うち劇場 0本)
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