テーマ:2021年

『ノマドランド 』:根底にある喪失感と自己との対峙 @ロードショウ

米国アカデミー賞を賑わせそうな『ノマドランド』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 リーマンショックの後のこと。 米国ネバダ州にある石膏大企業の企業城下町は、その企業の倒産とともに地図から姿を消した。 町そのものがなくなってしまったのだ。 60代のファーン(フランシス・マクドーマンド)もそこで暮ら…
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『燃ゆる女の肖像』:いくつかの傑出したシーンをピックアップすると・・・ @ムーヴオーバー

昨年末にロードショウされた『燃ゆる女の肖像』、ムーヴオーバーの映画館で鑑賞しました。 シネコンでは小さいスクリーンに移しながら上映が可能なので、劇場を変えて続映する「ムーヴオーバー」も使われることが少なくなってきました。 さて、映画。 18世紀のフランス、ブルターニュの孤島。 画家のマリアンヌ(ノエミ・メルラン)は、孤島…
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『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』:さようなら・・・さようなら・・・ @ロードショウ

話題のアニメ、庵野秀明監督最新作『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』、ロードショウで鑑賞しました。 テレビの『新世紀エヴァンゲリオン』はオンエア終了後あたりに、エアチェックしたビデオで全話鑑賞しました。 劇場版はいくつかありますが、リビルドシリーズの「序」「破」「Q」は鑑賞していません。 なので、「わかるかしらん?」と心配し…
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『死との約束』:まぁ、元の小説がそれほど面白いわけではないからねぇ @テレビドラマ

アガサ・クリスティ原作を翻案したテレビドラマ『死との約束』、オンエア当日に鑑賞しました。 脚本・三谷幸喜、主演・野村萬斎の第3弾。 評判がいいのでシリーズ化のようですね。 さて。 昭和30年代が舞台。 本堂夫人(松坂慶子)を家長とする金満家一家。 日本全国を旅しているが、この度訪れたのは熊野古道。 前夫の連れ子であ…
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『あなたのそばで明日が笑う』:猫が顔を洗ったような、「それで、どうよ」みたいな・・・ @テレビドラマ

まもなく東日本大震災から10年。忘れない・・・という意を込めての特別企画などがテレビでは目立ってきました。 本作『あなたのそばで明日が笑う』もその1本。 さて。 宮城県石巻に暮らす女性・真城蒼(綾瀬はるか)。 2011年の東日本大震災で発生した津波のため夫(高良健吾)が行方不明になり、現在も見つかっていない。 蒼は、復…
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『あのこは貴族』:生きづらかった二人の女性の新たな人生 @ロードショウ

門脇麦、水原希子ダブル主演の『あのこは貴族』、ロードショウで鑑賞しました。 山内マリコの同名小説を、新進の岨手由貴子が監督、とメインは女性。 こういう布陣の映画は、70年代後半から80年代にかけては「女性映画」と呼ばれていましたね。 さて、映画。 東京の高級住宅街・松濤に両親と暮らす華子(門脇麦)。 「箱入り娘」という…
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『樹海村』:妄執と異形が合体した、樹海ならぬ傑作「呪悔村」 @ロードショウ

昨年スマッシュヒットの『犬鳴村』に続く、東映「村」ホラー第2弾『樹海村』、ロードショウで鑑賞しました。 昭和テイストにビックリの『犬鳴村』でしたが、今回は観る前から「樹海って、どうよ・・・」という期待薄満載。 とはいっても、観ちゃうんですが・・・ さて、映画。 と、はじめる前に断っておきます、傑作です、と。 富士のすそ…
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『痛くない死に方』:痛い死に方、痛くない死に方 @ロードショウ

このところ活躍が目立つ柄本佑主演の『痛くない死に方』、ロードショウで鑑賞しました。 在宅医療をテーマにした映画です。 前置きは短く、さて、映画。 在宅医療に従事する若手医師・河田(柄本佑)。 日々の仕事に追われ、妻との仲も崩壊寸前。 そもそも河田は、「開業医への近道」という理由から在宅医師を選んだのだが、同期の若手医師…
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『私は確信する』:スリリングな展開の果てに現れる裁判の本質 @ロードショウ

フランスで大きな注目を集めた未解決事件を元にした法廷映画『私は確信する』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 2009年、フランス国内メディアが大々的に取り上げていたヴィギエ事件の第一審が、確たる証拠がないことから被告である夫・ジャック無罪の判決が出た。 事件は、2000年2月に妻のスザンヌが、3人の…
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『すばらしき世界』:追記

西川美和監督の新作『すばらしき世界』、メインのレビューは先に記したとおりですが、もう少し付け加えてみようと思います。 この映画、山田洋次監督の『男はつらいよ』と類似・相似の人物配置と書きましたが、ひとつ、書き漏らしておりました。 『すばらしき世界』で九州に戻った三上をお相手するソープ嬢の名前。 「リリーさん」です。 『男…
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『すばらしき世界』:タイトルには「願い」が込められている @ロードショウ

『ゆれる』『永い言い訳』の西川美和監督最新作『すばらしき世界』、ロードショウで鑑賞しました。 これまでオリジナル脚本で長編映画を撮ってきた同監督ですが、今回は佐木隆三のノンフィクション小説『身分帳』を原案にして撮っています。 さて、映画。 殺人の罪で13年間、旭川刑務所に服役してきた三上正夫(役所広司)。 懲役10年の判…
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『羊飼いと風船』:風船が象徴する、魂と生と性 @ロードショウ

チベットを舞台にしたペマ・ツェテン監督作品『羊飼いと風船』、ロードショウで鑑賞しました。 映画の国籍は中国。 チベット自治区は中国の自治区なので、中国の政策も色濃く滲みでています。 さて、映画。 チベットの草原地帯。夫タルギェ(ジンバ)と妻ドルカル(ソナム・ワンモ)の夫婦。 タルギェの父、ふたりの息子と羊飼いで生計を立…
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『聖なる犯罪者』:人間は単純な正邪・善悪では割り切れない @ロードショウ

今月15日から公開のポーランド・フランス合作映画『聖なる犯罪者』、ロードショウで鑑賞しました。 自宅鑑賞するにはちょっと重そうなので、劇場での鑑賞です。 さて、映画。 ひとを殺した罪で少年院で服役中の二十歳の青年ダニエル(バルトシュ・ビィエレニア)。 院内では看守の目を盗んでの暴力・暴行沙汰が横行している。 そんな彼が…
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『FUNAN フナン』:監督のルーツ確認の物語。そして私たちもカンボジアのことを知る映画 @ロードショウ

『ウルフウォーカー』に続いて、2021年2本目の映画館での鑑賞は『FUNAN フナン』。 フランス、ベルギー、ルクセンブルク、カンボジア合作のアニメーション作品です。 さて、映画。 1975年のカンボジア、首都プノンペン。 ソヴァンは、父のクン(声・ルイ・ガレル)、母のチョウ(声・ベレニス・ベジョ)らと暮らす幸せな一家の…
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『映画 えんとつ町のプペル』:スピルバーグ的王道エンターテインメント・アニメ @ロードショウ

東宝・吉本興業共同配給でロードショウ中のアニメーション映画『映画 えんとつ町のプペル』、シネコンで鑑賞しました。 とにかく今年の冬のシネコンのスクリーンはアニメの上映数がものすごい。 興行収入歴代1位を記録した映画の他にも、ポケモン、ドラえもんといったおなじみのキャラクターたちが活躍する作品もありますし。 そんな中、チョイスし…
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『Away』:生と死をめぐる壮大でかつミニマムな寓話 @ロードショウ

ラトビアのクリエイター、ギンツ・ジルバロディスが独力で製作したアニメーション映画『Away』、ロードショウで鑑賞しました。 12月現在では関東圏だけでの公開です。 さて、映画。 パラシュートで木に引っ掛かり目覚めた青年。 彼が気づいた周辺では草花が繁茂し、生命を謳歌している。 が、少し離れた石造りのアーチ状のゲートのと…
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『ザ・プロム』:やはりミュージカルは劇場で観たいね! @限定公開

12月にはいってNetflixで配信が始まった『ザ・プロム』、配信前の劇場限定公開で鑑賞しました。 主演はメリル・ストリープ。 さて、映画。 ブロードウェイの人気俳優ディーディー・アレン(メリル・ストリープ)。 新作ミュージカルは、フランクリン・デラノ・ルーズベルト大統領の妻「エレノア」を主役にしたもの。 しかし、公開…
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