テーマ:70年代

『砂の器』:日本映画の「事件もの」の最高峰であろう @午前十時の映画祭

久しぶりに午前十時の映画祭です。 鑑賞したのは『砂の器』。 1974年の製作で、はじめて観たのはテレビ放映。 原作も読んでいるが、劇場のスクリーンで観るのは初めて。 さて、映画。 昭和46年・夏。 警視庁捜査一課の今西(丹波哲郎)と、蒲田西署の刑事吉村(森田健作)は、秋田県の由利本荘の亀田を訪れていた。 というのも…
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『JAWS/ジョーズ』『E.T.』:スピルバーグがエンタテインメント監督だった頃 @名画座2本立て

久しぶりの名画座2本立て鑑賞は、スティーヴン・スピルバーグ監督2本立て。 まずは、『JAWS/ジョーズ』。 米国の離島アミティ・アイランド。 夏は、海水浴客によるかき入れ時。 独立記念日の海開きを前に、海水浴場でサメによる被害者が出た。 市長(マーレイ・ハミルトン)は、「船のスクリューによるものだ」として処理しようとし…
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『自由の幻想』:ホントの自由なら、こんな感じ? @企画上映

ルイス・ブニュエル監督の1974年作品『自由の幻想』、企画上映で鑑賞しました。 鑑賞録をみると、1985年のリバイバル時にも観ていましたが、ほとんど内容は覚えていませんでした。 さて、映画。 時は19世紀、ナポレオン占領下のスペイン。 抵抗するスペイン人たちが銃殺されるが、彼らは死の直前に「自由くたばれ!」と叫んでいる・…
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『ルシアンの青春』:誰もがナチスに反旗を翻していたわけではない、苦い青春譚 @DVD

ルイ・マル監督の1973年作品『ルシアンの青春』、買い置きDVDで鑑賞しました。 ルイ・マル監督といえば、はじめて出逢ったのはモーリス・ロネ主演の『鬼火』。 その後、『プリティ・ベビー』や旧作『死刑台のエレベーター』『地下鉄のザジ』『アラモベイ』などを観、一筋縄でいかない、多彩なフィルモグラフィなのに、どこか近寄りがたい感じがす…
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『華麗なるヒコーキ野郎』:嗚呼、男って馬鹿だなぁ @DVD

ジョージ・ロイ・ヒル監督の1975年製作『華麗なるヒコーキ野郎』、DVDで鑑賞しました。 主演はロバート・レッドフォード。 とくれば『明日に向って撃て!』『スティング』をすぐに思い出すわけですが、この映画も両作品に並ぶ秀作・傑作です。 さて、映画。 1920年代のアメリカ。 ヒコーキ黎明期であり、第一次世界大戦の空の勇…
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『ジャッカルの日』:サスペンスは勿論のこと、一級のアクション映画でもある @DVD

フレッド・ジンネマン監督1973年作品『ジャッカルの日』、買い置きDVDで鑑賞しました。 子どもの頃、テレビ放送で観た記憶はあるけれど、全尺を鑑賞するのは、これが初めて。 さて、映画。 1962年秋、アルジェリアのフランスからの独立を認めたドゴール仏大統領は、軍部などの右翼過激派から反感を買い、地下組織OASからの襲撃を受…
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横溝正史シリーズ『悪魔が来りて笛を吹く』『獄門島』『仮面舞踏会』&『白蝋の死美人』:BS12他

昨年末からBS放送で放映されていた横溝正史原作の金田一耕助もののテレビドラマ、まとめて忘備録的レビューアップです。 作品は4つ。 さて、ドラマは・・・ まずは『悪魔が来りて笛を吹く』。 もとは「横溝正史シリーズ」の第1シーズン(当時は、そんな言い方はしなかったけれど)の第4作。 5回連続のシリーズ。 椿英輔に江原…
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『ストーカー』 (1979) アンドレイ・タルコフスキー監督:圧倒的な映像と散りばめられた暗喩の数々

神奈川県の川崎市市民ミュージアムでソ連SF映画の特集上映があるということで出かけてきました。 今回上映されるのは4本。 アンドレイ・タルコフスキー監督の『惑星ソラリス』と『ストーカー』、コンスタンチン・ロプチャンスキー監督の『死者からの手紙』と『ミュージアム・ヴィジター』。 観たのは『ストーカー』と『死者からの手紙』の2本です…
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『ディア・ハンター』4Kデジタル修復版:怨歌としての「ゴッド・ブレス・アメリカ」 @ロードショウ

ことしは劇場で旧作を観ることが多かったですが、本年最後の劇場鑑賞も旧作リヴァイバル・ロードショウです。 映画は『ディア・ハンター』、4Kデジタル修復版。 以前にも(ロードショウ時ではないですが)一度観ていますが、ロシアンルーレット以外はあまり憶えていませんでした。 さて、映画。 1960年代末の米国ペンシルベニア州の田舎…
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『イーグルス・ウィング』:もう少し交通性がうまければ見応えも増したでしょう @DVD

久しぶりに買い置きDVD鑑賞です。 映画は『イーグルス・ウィング』、1979年アメリカ映画、日本では劇場未公開作品です。 自分でも、この作品に限らずよくもこんなに劇場未公開作品のDVDを買っているなぁと思わなくもないのですが、「未公開」とか「初公開」という文言に弱いわけで。 さて、映画。 南北戦争後と思しき米国中西部。 …
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『サンダカン八番娼館 望郷』: 「恨郷」が彼女たちの胸のうちだった @特集上映

以前から観たいと思っていた『サンダカン八番娼館 望郷』、国立フィルムアーカイブ(旧フィルムセンター)で鑑賞しました(鑑賞してからかなり日が経ってからのレビューアップです)。 監督は、個人的に、近年富みに気になる監督になっている熊井啓。 今回は、美術監督の木村威夫の特集上映なのでしたが。 さて、映画。 明治から大正にかけて…
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『恐怖の報酬』 ウィリアム・フリードキン監督オリジナル完全版 : 逃れれれない運命 @ロードショウ

この秋もっとも関心があったのがこの映画。 ウィリアム・フリードキン監督の『恐怖の報酬』のオリジナル版。 少し解説めいたことを書くと・・・ この映画、アメリカでは1977年に封切られており、当時のメジャー映画会社パラマウントとユニヴァーサルの共同配給。 (ただし、日本では、同社2社に加えてMGM製作映画を、CICが配給していた…
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『エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画』: 帝国設立前のチャールズ・バンド製作

ここのところ劇場でもDVDでも真面目な作品が続いているので、B級映画嗜好がむくむくと湧いてきました。 ということで買い置きDVDで観たのが、この作品、『エンド・オブ・ザ・ワールド/死を呼ぶエイリアン脱出計画』。 1977年製作の劇場未公開作品です。 さて、映画。 ある夜、謎の神父(クリストファー・リー)がバーに現れて助け…
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『パパ、ずれてるゥ!』:50年近く経つと当時の風俗が面白く感じられます @特別上映

ことし4月に他界したミロス・フォアマン監督の渡米後第1回監督作品『パパ、ずれてるゥ!』を特別上映で鑑賞しました。 DVD化もされているようなのですが、スクリーン上映は滅多にない、1971年作品です。 さて、映画。 15歳の少女ジーニー(リニア・ヒーコック)は、両親に黙ってロック歌手のオーデイションに出かけていた。 父(バ…
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『イナゴの日』 :冷たく暗いヒューマニズム、虚飾の奥底でうごめく人間たち @DVD

時間をみつけての買い置きDVD鑑賞、今回は『イナゴの日』 。 1975年製作のジョン・シュレシンジャー監督作品。 前置きはなしで、さて、映画。 1938年の米国ハリウッド。 エール大学を卒業したばかりの青年トッド(ウィリアム・アザートン)、映画界の美術畑での成功を夢見て、ハリウッドにやって来た。 間借りしたアパートメン…
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『晴れた日に永遠が見える』 :興味深い題材の喜歌劇だけれど、少々重苦しい @DVD

買い置きDVD、時間をみつけて観ていかないと・・・と思って、連続鑑賞。 『ビクター/ビクトリア』に続いて観たのは『晴れた日に永遠が見える』。 1970年製作の、ヴィンセント・ミネリ監督、バーブラ・ストライサンド主演のミュージカル。 ミュージカル・・・好きなんです。 ただし、ドラマ性の高い、重苦しいのは・・・ちょっとね。 さ…
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『デンジャー・ポイント』『猿の惑星』『夕陽のガンマン』 @DVD

自宅の積読DVD3本を、1日1本のペースでまとめて鑑賞。 短くレビューをば。 1本目の『デンジャー・ポイント』は1970年製作のイギリス映画。 原作はアリステア・マクリーンの『麻薬運河』、自身が脚本も担当している。 インターポールの麻薬捜査官がオランダ・アムステルダムで仲間とともに捜査をしようとしたところ、その仲間が…
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『ナイトビジター』:極寒の地での恩讐の彼方(異色作) @DVD・レンタル

マックス・フォン・シドー主演の1970年作品『ナイトビジター』、DVDで鑑賞しました。 TSUTAYAの発掘良品で大規模にレンタルリリースされた作品です。 共演はリヴ・ウルマンにトレヴァー・ハワード。 ビリングトップは、警部を演じるトレヴァー・ハワードです。 さて、映画。 雪降り積もる極寒の地。 下着姿の男が、寒風吹…
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『家族の肖像』:ヴィスコンティ監督の遺言 @リバイバル・単館系

ルキノ・ヴィスコンティ監督の『家族の肖像』、リバイバル上映で鑑賞しました。 今回はデジタル完全修復版。 1974年の製作だが、日本公開は1978年の秋。 はじめて観たのは翌年2月の大阪でのロードショウのとき。 当時は、この手の単館系の映画は、大阪では3か月ぐらい遅れるのが常だった。 ただし、得することもあり、この映画、アニ…
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『カスパー・ハウザーの謎』:自然に対する文明のジレンマ @DVD・レンタル

ヴェルナー・ヘルツォーク監督が1974年に撮った『カスパー・ハウザーの謎』、DVDで鑑賞しました。 TSUTAYAの発掘良品のシリーズで棚に並んでいましたが、このシリーズ、タルコフスキーやベルイマンもラインナップされるので、正直、侮れない。 隣に並んでいたのは、同じくヘルツォーク監督の『小人の饗宴』。 こちらも観てみたいのです…
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ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」: @ロードショウ・単館

2017年は、単館系映画つるべ打ち連続鑑賞の幕開けで、3本目の劇場鑑賞がこれ。 ユーリー・ノルシュテイン監督特集上映「アニメーションの神様、その美しき世界」。 ノルシュテイン監督が製作した10分~30分のアニメーション作品6本の上映です。 何作かは以前にも観たことはあるのですが、今回はデジタル修復されたということで、その美しさ…
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『家庭生活』ケン・ローチ監督(1971):時計じかけの英国生活 @特集上映

川崎市市民ミュージアムで開催されたケン・ローチ監督の初期傑作集から1本鑑賞。 映画は1971年製作の『家庭生活』(原題「Family Life」)。 ケン・ローチ監督作品は、1991年の『リフ・ラフ』以降は日本では劇場公開されているが、それ以前の作品は、ソフト化されている『夜空に星のあるように』『ケス』以外はほとんど観ることがで…
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『スウォーム』エクステンデッド版:パニックに陥って被害が拡大し続ける真のパニック映画 @特別上映

アーウィン・アレン製作・監督の1978年作『スウォーム』、劇場公開時よりも40分長いエクステンデッド版を、特別上映で鑑賞しました。 いやぁ、『スウォーム』といえば、アーウィン・アレンが『ポセイドン・アドベンチャー』『タワーリング・インフェルノ』に続いて製作した超大作のパニック映画といいう鳴り物入りで公開され、中学生のときに、前売り…
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『病院坂の首縊りの家』:原作小説がつまらないので、まぁこれくらい @DVD・レンタル

1970年代の市川崑監督、石坂浩二主演の金田一耕助シリーズ最終作『病院坂の首縊りの家』、DVDで鑑賞しました。 1976年の『犬神家の一族』から始まるこのシリーズ、残りの4本は鑑賞済みなのですが、最終作の本作のみ未鑑賞。 この映画のときには、さすがに食傷気味でしたね。 さて、映画。 昭和26年、金田一耕助(石坂浩二)は渡…
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『ファイブ・イージー・ピーセス』:自尊も他尊も、自愛も他愛もできない男 @DVD

夏休み駆け込みDVD鑑賞の最後は、1970年製作の『ファイブ・イージー・ピーセス』。 その昔、ハイティーンの頃、ロードショウから数年経った名画鑑賞会の2本立てで観た際は、正直、さっぱり面白くなかった映画です。 ですが、どこかに引っかかるものがあるらしく、いつかは再鑑賞しようと数年前にDVDを購入していました。 さて、映画。 …
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『大いなる決闘』:残虐風味を加えた必死の追撃もの @DVD

夏休み駆け込みDVD鑑賞の3本目は、1976年製作の西部劇『大いなる決闘』。 このブログで西部劇を取り上げるのは珍しく、数えるほどしかありません。 新作が作られていないというのもありますが、まぁ、個人的にドンパチがあまり好きではないから、必然的にDVDなどで観る機会も少ないということなんですが。 さて、映画。 20世紀初…
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『砂丘』:IMAX3Dで観てみたい類の映画 @DVD

夏休み駆け込みDVD鑑賞の2本目は、最近凝っているミケランジェロ・アントニオーニ監督作品。 ここのところ『赤い砂漠』『欲望』と2週間おきぐらいで観ています。 今回は1970年製作『砂丘』。 原題は「ZABRISKIE POINT」、米国モハーヴェ砂漠のデスヴァレー国定公園にある丘陵地のこと。 さて、映画。 学生運動が盛…
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『オードリー・ローズ』:蘇り、甦り・・・よみがえらないほうが良かったんじゃない? @DVD

ロバート・ワイズ監督の1977年作品『オードリー・ローズ』、DVDで鑑賞しました。 この作品、公開当時は『キャリー』『家』とあわせ、ユナイト映画のパラサイコシリーズとして売り出されていたものですが、りゃんひさがいた大阪では『家』まではロードショウされたものの、この映画はロードショウされませんでした。 なので、先の2作は観ているの…
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『人間の証明』:公開当時、古臭いと思ったが・・・ @DVD・レンタル

ことしは角川映画40周年。 ひと月ほど前に『Wの悲劇』を再鑑賞したが、こんどは『人間の証明』。 角川映画第2弾、昭和52年の文化庁芸術祭の出品作品。 個人的には、この映画が角川映画事始め。 かなりの物量宣伝で、その宣伝に乗せられ期待して観に行ったことを覚えている。 さて、39年ぶりに再鑑賞してみて・・・ 東京都心の高…
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『ドグラ・マグラ』『夢野久作の少女地獄』:論理的明晰映画と生理的混沌映画 @名画座

ここのところ、ひと月に1回の割合で出かけている名画座。 今回は、没後80年の夢野久作の原作映画2本立て。 1988年製作の『ドグラ・マグラ』は初公開時にも観ているが、1977年製作の『夢野久作の少女地獄』は今回が初鑑賞。 いずれもフィルム上映で、ぼろぼろフィルムだったらどうしようと懸念はあったものの、かなり新しいプリントで、ま…
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