テーマ:ヒューマンドラマ

『閉鎖病棟 それぞれの朝』:真面目に作られているが、証文の出し遅れ感もあり @ロードショウ

帚木蓬生の山本周五郎賞受賞小説を映画化した『閉鎖病棟 それぞれの朝』、ロードショウで鑑賞しました。 原作小説、読んだかしらん・・・? と思っていたのですが、さて、映画。 妻と母親とを殺して死刑を宣告された梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。 が死刑執行の際に生き延びた彼はその後精神病院をたらい回しにされて生き延びていた。 現在彼が暮…
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『楽園』:島国ニッポンのムラ社会を描く力作 @ロードショウ・シネコン

『菊とギロチン』『64 ロクヨン』の瀬々敬久監督最新作『楽園』、ロードショウで鑑賞しました。 原作は『怒り』『悪人』『さよなら渓谷』の吉田修一。 映画化作品をこのように並べると、自ずと今回の作品もどのような映画かわかるというもの。 さて、映画。 近くに山並みが続く田舎町。 ある日、ふたりの小学生女児がY字路で別れた後、…
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『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』:互いに相手を慮っていることが十分伝わる佳作 @ロードショウ・シネコン

テレビドラマ『孤独のグルメ』シリーズの松重豊主演『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』、ロードショウで鑑賞しました。 これが映画初主演だそうな。 2007年の『しゃべれども しゃべれども』から注目したが、芸歴は長く、調べてみると1992年の黒沢清監督作『地獄の警備員』でタイトルロールの警備員を演じていました。 ということは、端から主演…
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『夜明け』:映画の終わりは人生の終わりでも始まりでもない @DVD・レンタル

ことし年頭に公開された日本映画『夜明け』、DVDで鑑賞しました。 鑑賞から少し日が経っているレビューです。 細部は朧げ・・・ さて、映画。 北関東・茨城の海にほど近い小さな町。 木工所を営む初老の哲郎(小林薫)はある朝、河原で倒れている青年(柳楽優弥)を見つける。 自宅に連れ帰り介抱し、名前を尋ねると、彼は「シンイチ…
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『名前』:ミステリー風味のじっくりとした人間ドラマ、わるくない @DVD・レンタル

10月に入ってから何本かDVDで鑑賞しているにもかかわらずレビューが後回しになっている作品があります。 この『名前』という作品もその1本。 昨年初夏に小規模ロードショウしていた日本映画。 主演は津田寛治、駒井蓮。 撮影が2016年だということで、この手の小規模作品の日本映画の公開はかなり難しいのでしょう。 さて、映画。 …
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『天才作家の妻 40年目の真実』:ないない尽くしの映画化作品 @DVD・レンタル

ことし1月に公開された『天才作家の妻 40年目の真実』、DVDでで鑑賞しました。 グレン・クローズとジョナサン・プライスの顔合わせが魅力的。 さて、映画。 現代文学の巨匠として名高いジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)のもとにノーベル文学賞受賞の報せが届く。 彼は、40年連れ添った妻ジョーン(グレン・クローズ…
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『鈴木家の嘘』:映画としての締めくくりはまずいものの・・・ @DVD・レンタル

昨秋ロードショウされた『鈴木家の嘘』、DVDで鑑賞しました。 前置きはなしで、さて、映画。 鈴木家は父・幸男(岸部一徳)、母・悠子(原日出子)、息子・浩一(加瀬亮)、娘・富美(木竜麻生)の四人家族。 長年、引きこもり生活をしていた浩一が突然自殺してしまう。 母・悠子はそのショックから記憶を失い、息子が自殺したことを忘れて…
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『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』:彼がひとびとを魅了するのは・・・ @DVD・レンタル

昨年末から年頭にかけて公開された『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、DVDで鑑賞しました。 「愛しき実話」までがタイトルなのね。 謳い文句かと思っていました。 前置きは短く、さて、映画。 北海道札幌市、筋ジストロフィーを患っている30代の鹿野靖明(大泉洋)。 10代前半で発症し、現在動かせるのは首から上と手だけ。…
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『僕のワンダフル・ジャーニー』:ちゃんと、背中でジャンプ&キャッチもありますよ @試写会

「素晴らしき哉、犬生!」な映画『僕のワンダフル・ライフ』の続編『僕のワンダフル・ジャーニー』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。 今度もベイリーは生まれ変わるわけで・・・ さて、映画。 何度も生まれ変わってイーサン(デニス・クエイド)と再びめぐり会った犬のベイリー。 イーサンのもとには初孫娘のCJも生まれて幸せそうだったが…
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『ピータールー マンチェスターの悲劇』:この世界ついての、神への無言の抗議 @ロードショウ・単館系

英国の巨匠マイク・リー監督の最新作『ピータールー マンチェスターの悲劇』、ロードショウで鑑賞しました。 前作の『ターナー、光に愛を求めて』は観逃しているので、その前の『家族の庭』以来ですね。 『秘密と嘘』から注目し始めたけれども、いつも厳しい視点での映画をつくっているように思います。 さて、映画。 いまから遡ることおおよ…
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『天国でまた会おう』:フランス浪漫主義的映画 @DVD・レンタル

ことし春先にロードショウされたフランス映画『天国でまた会おう』、DVDで鑑賞しました。 本国公開年のセザール賞では、惜しくも作品賞は逃したもの、監督賞ほか5部門を受賞した作品。 しらないうちに公開されていました・・・ さて、映画。 第一次世界大戦休戦目前の西部戦線のある戦場。 フランス軍を率いるプラデル中尉は、休戦命令…
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『風をつかまえた少年』:目に見えない風と希望をつかまえる @ロードショウ・単館系

『それでも夜は明ける』でアカデミー主演男優賞にノミネートされたキウェテル・イジョフォー初監督作品『風をつかまえた少年』、ロードショウで鑑賞しました。 実話に基づく映画化で、原作は主人公の少年が書いた実録本(共著)。 さて、映画。 アフリカのマラウイのこと。 ウィリアム(マクスウェル・シンバ)は父トライウェル(キウェテル・…
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『存在のない子供たち』:胸が痛くなる真実の衝撃作 @ロードショウ・単館系

2018年カンヌ国際映画祭審査員賞を受賞した『存在のない子供たち』、ロードショウで鑑賞しました。 都心でも、銀座・渋谷・新宿と3館の単館系映画館で上映中。 7月20日公開なので、既に4週目に入っているが、かなりの観客数のようです。 できれば、近くのシネコンでも上映してほしいところだが、夏休みは若者ターゲット映画のかき入れ時なの…
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『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』:肥薩おれんじ鉄道の魅力は充分描かれているが @DVD・レンタル

地方鉄道を舞台にした『RAILWAYS』シリーズ第3弾『かぞくいろ RAILWAYS わたしたちの出発』、DVDで鑑賞しました。 『ALWAYS』をもじったと思っていたこのシリーズも回を重ねて、早や第3弾。 今回は、肥薩おれんじ鉄道が舞台。 さて、映画。 東京で、夫・修平(青木崇高)と連れ子の駿也(歸山竜成)と暮らす晶(…
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『おかえり、ブルゴーニュへ』:醸造家は土地と不可分、土地と生きる @DVD・レンタル

昨秋公開のセドリック・クラピッシュ監督最新作『おかえり、ブルゴーニュへ』、DVDで鑑賞しました。 クラピッシュ監督といえば、パリを舞台にした都会の映画を撮る監督。 が、本作はブルゴーニュ地方の田舎を舞台にした物語。 さて、映画。 フランス・ブルゴーニュ地方にあるドメーヌ(ワイン生産業を営む一家)の物語。 長男ジャン(ピ…
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『体操しようよ』:他人事の定年後人生映画 @DVD・レンタル

昨秋公開の『体操しようよ』、DVDで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 38年間、無遅刻無欠勤で会社を勤め上げた佐野道太郎(草刈正雄)。 妻に先立たれ、かなりの時間を娘・弓子(木村文乃)と過ごしてきた。 が、定年を迎えて、「我が家の新しい主夫はお父さんです」と娘から宣言されて、為す術もない道太郎であったが、ひょん…
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『長いお別れ』: くりまるな、ゆーとすればいいんだ @ロードショウ・シネコン

『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督最新作『長いお別れ』、ロードショウで鑑賞しました。 前作はオリジナル脚本でしたが、今回は中島京子の同名小説が原作。 さて、映画。 かつて中学校の校長をしていた厳格な東昇平(山崎努)。 ふたりの娘は独立し、妻・曜子(松原智恵子)とふたり暮らし。 昇平の70歳の誕生日に、長女・麻里(…
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『僕たちは希望という名の列車に乗った』:われわれも「希望」という名の列車に乗りたい @ロードショウ

5月から公開中の『僕たちは希望という名の列車に乗った』、ロードショウで鑑賞しました。 鑑賞からかなり時間が経ってしまいました。 ま、その間にサクッと観たDVDなどのレビューをサクッと書いているうちに、ヘヴィな作品は後回しになってしまったわけで。 さて、映画。 東西冷戦下の1956年の東ドイツ。 ソ連の影響下にあった東ド…
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『母さんがどんなに僕を嫌いでも』:主役の青年と子役の繊細かつ図太い存在感 @DVD・レンタル

昨秋公開の『母さんがどんなに僕を嫌いでも』、DVDで鑑賞しました。 謳い文句は、 20年以上、母の愛をあきらめなかった息子の実話 さて、映画。 東京の下町で町工場を営む両親に育てられたタイジ(太賀)。 いまは、中堅企業で働いているが、かつて、母・光子(吉田羊)から逃げ出してきたものだった・・・ といったところから…
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『トニー滝谷』:15年ぶりに鑑賞しての新たな発見 @名画座・フィルム上映

村上春樹原作映画、名画座2本立てで『バーニング 劇場版』の前に観たのが市川準監督作品『トニー滝谷』。 2005年の初公開のときに観ているのですが、今回は近頃では珍しいフィルム上映なので、改めて鑑賞することにしました。 さて、映画。 トニー滝谷の名前は、本当にトニー滝谷だった・・・ とナレーション(西島秀俊)されるトニー(…
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『幸福なラザロ』:ただのイタリア農村リアリスモ映画ではない寓話映画 @ロードショウ・単館系

4月中旬から公開の『幸福なラザロ』、ロードショウで鑑賞しました。 ファーストランは5月末で終了のようで、この後、全国で公開されます。 さて、映画。 20世紀末と思われるイタリアの小さな村。 外界との交渉もなく、公爵夫人のもと、タバコ栽培を行っている。 ある日、公爵夫人と息子のタンクレディが村を訪れるが、タンクレディは田…
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『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』:倍賞と藤が紡ぐ極上な夫婦像だが @ロードショウ・シネコン

倍賞千恵子と藤竜也主演の『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』、ロードショウで鑑賞しました。 で、気づいたのですが、なんと、これが今年(2019年、令和でなく)はじめて観る日本映画の新作。 うーむ、よっぽど食指が動かなかったのか・・・ さて、映画。 東京郊外に暮らす勝(藤竜也)と有喜子(倍賞千恵子)の武井夫婦。 連…
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『旅猫リポート』 :ある種のファンタジー映画 @DVD・レンタル

元号が「令和」に改まりましたが、こういうときには「あけましておめでとうございます」とは言わないのですね。 誰も言ってないもの。 なら、「あらためておめでとうございます」が適切だろうかしらん・・・ などと、相も変わらずくだらないことを考えていますが、令和最初のレビューは昨秋ロードショウされた『旅猫リポート』。 観たのは平成期。…
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『希望の灯り』:まだるっこい語り口ながら、喪われた祖国への想いを感じる @ロードショウ・単館系

今年はじめにドイツ映画祭でも上映された『希望の灯り』、ロードショウで鑑賞しました。 それほど上映館は多くないので、都心の単館系上映映画館に出かけての鑑賞です。 さて、映画。 東西統一後、しばらくしてからのドイツの大型スーパーマーケット。 場所は、旧・東ドイツの都市郊外だ。 店では、夜になるとフォークリフトが店内を移動し…
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『ブラック・クランズマン』:「傑作」と評するか、「ケッ作」と評するか @ロードショウ・シネコン

スパイク・リー監督最新作『ブラック・クランズマン』、ロードショウで鑑賞しました。 一時期、『インサイド・マン』『セントアンナの奇跡』などのエンタテインメント作品を撮っていた彼だが、怒れるブラックムーヴィの領域に戻って来ましたね。 さて、映画。 1970年代前半の米国コロラド州。 警察署ではじめての黒人警官として採用された…
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『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』:被害者家族、加害者家族、それぞれの心情 @DVD

一昨年秋に小規模ロードショウ公開された日本映画『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』、DVDで鑑賞しました。 DVD化は意外と早く、昨年2月にDVD化されていました。 レンタル店ではリリースから1年ほどで店頭から姿を消すことも珍しないので、レンタル出来て幸いでした。 さて、映画。 2年前に一人娘みちよが嫁ぎ、…
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『ヴィクトリア女王 最期の秘密』:脚本・演出・演技、どれも好し @ロードショウ・シネコン

スティーヴン・フリアーズ監督最新作『ヴィクトリア女王 最期の秘密』、ロードショウで鑑賞しました。 主演はジュディ・デンチ。 この監督&主演のコンビは『ヘンダーソン夫人の贈り物』『あなたを抱きしめる日まで』に続いて3度目になるのかしらん。 さて、映画。 19世紀後半の英国領インド。 監獄の記録係をしている若者アブドゥル(…
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『家へ帰ろう』:こんな業突張り爺さんに付き合わされるのかと思ったが @ロードショウ・単館系

昨年末公開の『家へ帰ろう』、ロードショウで鑑賞しました。 タイトルは「うちへかえろう」と読みます。 1998年製作のアメリカ映画にも『うちへ帰ろう』という日本公開タイトルの作品があるので、ちょっとややこしいです。 付け加えるならば、「家へ」なのか「家に」なのか混同しやすいので、これまた困りものです。 些末なことが気になる性分…
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『山河遥かなり』:ジンネマン監督のリアリズムとドラマツルギー @DVD

買い置きDVD鑑賞の続きです。 映画は1947年製作のフレッド・ジンネマン監督『山河遥かなり』。 2014年にミシェル・アザナヴィシウス監督が『あの日の声を探して』としてチェチェン紛争に舞台を移してリメイクしています。 さて、映画。 第二次世界大戦直後、米国占領下のドイツ。 国連の児童保護収容所には連日、多数の戦争孤児…
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『マイ・サンシャイン』: 理性なき世は真っ暗くら闇 @ロードショウ・単館系

『裸足の季節』のデニズ・ガムゼ・エルギュヴェン監督最新作『マイ・サンシャイン』、ロードショウで鑑賞しました。 主演はハル・ベリー(元ボンドガール)とダニエル・クレイグ(現ジェームズ・ボンド)。 さて、映画。 様々な理由で両親と暮らせない子どもたちを育てている黒人ホストマザーのミリー(ハル・ベリー)。 隣家に住む白人男性オ…
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