テーマ:ヒューマンドラマ

『異端の鳥』:地獄めぐりの末に少年が見つけるもの @ロードショウ

ヴェネチア映画祭最大の問題作というふれこみの『異端の鳥』、ロードショウで鑑賞しました・ まず、ポスターが衝撃的です。 前置きは短く、さて、映画。 どこか東欧の村。その村はずれに年老いたおばと暮らす少年(ペトル・コトラール)。 村の少年たちに取り囲まれ、抱きかかえていた鶏は生きたまま焼かれ、少年も袋叩きにされる。 そして…
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『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて』:美しい風景に、シンプルでパワフルな漁師たちの歌 @D…

ことし1月にロードショウされた『フィッシャーマンズ・ソング コーンウォールから愛を込めて』、DVDで鑑賞しました。 タイトルにもあるとおり、英国南西端のコーンウォールが舞台の実話に基づいた物語。 そういえば、『歌え!フィッシャーマン』というドキュメンタリー映画があったはず(未見)。 同じ題材かしらんと思ったが、あちらはノルウェ…
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『楢山節考』今村昌平監督作品:性=生→死、そしてまた生 @再上映

コロナ禍で新作映画の供給が停まったことで、『風の谷のナウシカ』などの旧作もシネコンで上映されるようになりました。 多くの劇場では、その他に『アベンジャーズ』シリーズのような大手資本の映画を上映していましたが、さすがは東映、独自路線です。 T-joyのようなシネコンでも『COLD WAR』などのミニシアター系作品を上映していました…
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『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』:信頼できる、できまい、いずれでもあっても、それが人生 @DVD

昨年晩秋にTOHOシネマズ・シャンテなどでロードショウされた『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』 、DVDで鑑賞しました。 監督は、テレビドラマ『THIS IS US/ディス・イズ・アス』のダン・フォーゲルマン。 といっても、ドラマは観ていない。 気になったのでフィルモグラフィをチェック。 『カーズ』(2006)、『ボル…
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『駅までの道をおしえて』 :20分ほど詰めれば、小品に仕上がったのに @DVD

昨秋にロードショウされた日本映画『駅までの道をおしえて』 、DVDで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 赤い車両の京急鉄道が通る海に程近い町。 両親と暮らす8歳の少女サヤカ(新津ちせ)は、つい先ごろ、愛犬の白い柴犬ルーと死に別れたばかり。 サヤカは生まれつき背中に大きな痣があることから同級生たちから忌避されており…
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『ベルリン、アイラブユー』 :アイラブユーではないだろうね @DVD

ことし2月にリリースされた『ベルリン、アイラブユー』、DVDで鑑賞しました。 2008年製作の『ニューヨーク、アイラブユー』から続く、コンセプチュアル・シリーズ『シティーズ・オブ・ラブ』」の第4弾。 その後、パリ、リオデジャネイロときて、今回はベルリン。 さて、映画。 ベルリンの移民シェルターに勤務するジェーン(キーラ・…
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『最初の晩餐』 :家族とは、理解しようとすることをあきらめないこと @DVD

昨年秋公開の日本映画『最初の晩餐』、DVDで鑑賞しました。 染谷将太をはじめ戸田恵梨香、斉藤由貴、永瀬正敏、窪塚洋介という出演陣に惹かれた次第。 さて、映画。 駆け出しカメラマンの東麟太郎(染谷将太)は、父(永瀬正敏)の葬儀のために久々に実家に戻ってきた。 故郷は山深い土地、実家の古家もなかなか大きく、通夜も葬儀も家で行…
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『嵐電』 :「狐が車掌の路面電車」が本当に現れそう @DVD

昨年初夏公開の日本映画『嵐電』、DVDで鑑賞しました。 監督は『ゲゲゲの女房』の鈴木卓爾。 キネマ旬報選出のベストテン入り作品です。 さて、映画。 京福電気鉄道嵐山線、通称「嵐電(らんでん)」。 嵐電にまつわる不思議な話を集めて作品しようとしている、鎌倉から来たノンフィクションライター(井浦新)。 8ミリカメラで嵐電…
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『山の焚火』 (1985) :現代における、人類創世記の神話のような物語 @リバイバル

フレディ・M・ムーラー監督の1985年作品『山の焚火』、リバイバル上映で鑑賞しました。 今回のリバイバルは、1974年の『我ら山人たち 我々山国の人間が山間に住むのは、我々のせいではない』、1990年の『緑の山』の2本のドキュメンタリー映画とともに「マウンテン・トリロジー」と銘打っての特集上映です。 なお、2本のドキュメンタリー…
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『アマンダと僕』 :ラストショットをどう捉えればいいのかだろうか @DVD

昨年初夏にロードショウされたフランス映画『アマンダと僕』、DVDで鑑賞しました。 2018年の東京国際映画祭グランプリ受賞作品です。 と書きながらも、知らなかった・・・ さて、映画。 パリで民泊アパートの斡旋と街路樹などの剪定で生活費を稼いでいる24歳の青年ダヴィッド(ヴァンサン・ラコスト)。 近所に暮らすシングルマザ…
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『2人のローマ教皇』:このふたりの人間 @限定上映・単館系

昨年末から限定上映されているNetflix作品『2人のローマ教皇』、ようやくつかまえることが出来て劇場で鑑賞しました。 前置きは、さて、映画。 タイトルに示される「2人のローマ教皇」とは、前ローマ教皇ベネディクト16世と現ローマ教皇フランシスコ教皇のこと。 ふたりの確執と、それぞれの過去、そして未来への物語が、ふたりの対話…
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『だれもが愛しいチャンピオン』:『世界に一つだけの花』の歌詞を思い出しました @ロードショウ・単館系

年が改まって最初の劇場鑑賞は本国スペインでのナンバーワンヒット作品『だれもが愛しいチャンピオン』です。 前置きはなしで、さて、映画。 プロ・バスケットボールチームのサブコーチを務めるマルコ(ハビエル・グティエレス)。 トップコーチと対立して短気が故に退場をくらう。 やけ酒を呷(あお)っての飲酒運転、チームは解雇され、刑務…
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『男はつらいよ お帰り 寅さん』:あなたのそういう優しいところは、わたしはキライ @ロードショウ・シネコン

令和元年劇場鑑賞納めは『男はつらいよ お帰り 寅さん』。 シリーズ1作目公開から50年、特別編を含めてシリーズ50作目。 『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』までの各作はDVDも含めて鑑賞、その後の作品は間を置いて鑑賞という、中級レベルの寅さんファンです。 さて、映画。 さくら(倍賞千恵子)と博(前田吟)の息子・満男(吉岡秀…
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『パパは奮闘中!』:フランス版『家族を想うとき』 @DVD・レンタル

初夏にロードショウされた『パパは奮闘中!』、DVDで鑑賞しました。 謳い文句が「『クレイマー、クレイマー』の感動から今-」というもの。 シングルファーザー奮闘記のコメディかと思いきや・・・ さて、映画。 大手流通会社の配送センターで働くオリヴィエ(ロマン・デュリス)。 ブティックで働く妻のローラ(ルシー・ドゥベ)と幼い…
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『今日も嫌がらせ弁当』:母親役も板についてきた篠原涼子 @DVD・レンタル

初夏にロードショウされた『今日も嫌がらせ弁当』、DVDで鑑賞しました。 すっかり母親役も板についてきた感のある篠原涼子、娘役は朝の連続テレビ小説『べっぴんさん』の芳根京子。 さて、映画。 八丈島で暮らす持丸かおり(篠原涼子)は、娘ふたりの母親。 娘の幼い頃に夫を事故で亡くしている。 下の娘・双葉(芳根京子)は高校生。 …
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『家族を想うとき』:これはわたしたちのいまの姿 @ロードショウ・単館系

『わたしは、ダニエル・ブレイク』などの英国の名匠ケン・ローチ監督最新作『家族を想うとき』、ロードショウで鑑賞しました。 前作で監督引退を表明していたローチ監督だが、昨今の労働者階級の社会的立場に憤りを感じての新作です。 さて、映画。 英国ニューカッスルで暮らすリッキー(クリス・ヒッチェン)。 介護福祉士の妻アビー(デビー…
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『マリッジ・ストーリー』:妻は、夫の母親じゃないんだからね @限定公開

Netflixオリジナル作品『マリッジ・ストーリー』、一部劇場限定公開で鑑賞しました。 米国では不振の老舗映画館がNetflix専用劇場に転じて命脈を保ったというようなニュースもあるようで、プライヴェートな配信環境で観るには環境が揃っていないだとか抵抗があるという映画ファンも米国にもいるのだなぁと感じた次第です。 さて、映画。 …
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『帰郷』 ハル・アシュビー監督 (1978) :これもひとつの「戦争映画」 。いま観る意義は大きい@DVD

買い置きDVDでの鑑賞その2。 先に観た『チャンス』に引き続いて、ハル・アシュビー監督作品『帰郷』です。 『チャンス』と同じく初公開時にも観ているので2度目の鑑賞ですが、あれから40年(!)が経ちました。 さて、映画。 1960年代の米国西海岸。 海兵隊の大尉・ボブ(ブルース・ダーン)を夫に持つサリー(ジェーン・フォン…
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『ひとよ 一夜』:過去を受け容れ、現在を信じる安易さ @ロードショウ・シネコン

『孤狼の血地』の白石和彌監督最新作『ひとよ 一夜』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 茨城県の地方都市でタクシー会社を営む稲村家。 子どもへのDVが絶えない父親に対して、母・こはる(田中裕子)は思い余って最終瞬断に出てしまう。 「お父さんを殺しました・・・ あなたたちは自由です。何にでもなれる・・…
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『ナポリの隣人』:幸せは、帰るべき家である @DVD・レンタル

ことし初めに岩波ホールで公開された『ナポリの隣人』、DVDで鑑賞しました。 岩波ホール上映作品もリリースされるのが早くなり、嬉しい限りです。 さて、映画。 南伊の街、ナポリ。 自身が所有するアパートで独り暮らしている初老の元弁護士ロレンツォ(レナート・カルペンティエーリ)。 妻を亡くし、娘エレナ(ジョヴァンナ・メッゾジ…
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『閉鎖病棟 それぞれの朝』:真面目に作られているが、証文の出し遅れ感もあり @ロードショウ

帚木蓬生の山本周五郎賞受賞小説を映画化した『閉鎖病棟 それぞれの朝』、ロードショウで鑑賞しました。 原作小説、読んだかしらん・・・? と思っていたのですが、さて、映画。 妻と母親とを殺して死刑を宣告された梶木秀丸(笑福亭鶴瓶)。 が死刑執行の際に生き延びた彼はその後精神病院をたらい回しにされて生き延びていた。 現在彼が暮…
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『楽園』:島国ニッポンのムラ社会を描く力作 @ロードショウ・シネコン

『菊とギロチン』『64 ロクヨン』の瀬々敬久監督最新作『楽園』、ロードショウで鑑賞しました。 原作は『怒り』『悪人』『さよなら渓谷』の吉田修一。 映画化作品をこのように並べると、自ずと今回の作品もどのような映画かわかるというもの。 さて、映画。 近くに山並みが続く田舎町。 ある日、ふたりの小学生女児がY字路で別れた後、…
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『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』:互いに相手を慮っていることが十分伝わる佳作 @ロードショウ・シネコン

テレビドラマ『孤独のグルメ』シリーズの松重豊主演『ヒキタさん! ご懐妊ですよ』、ロードショウで鑑賞しました。 これが映画初主演だそうな。 2007年の『しゃべれども しゃべれども』から注目したが、芸歴は長く、調べてみると1992年の黒沢清監督作『地獄の警備員』でタイトルロールの警備員を演じていました。 ということは、端から主演…
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『夜明け』:映画の終わりは人生の終わりでも始まりでもない @DVD・レンタル

ことし年頭に公開された日本映画『夜明け』、DVDで鑑賞しました。 鑑賞から少し日が経っているレビューです。 細部は朧げ・・・ さて、映画。 北関東・茨城の海にほど近い小さな町。 木工所を営む初老の哲郎(小林薫)はある朝、河原で倒れている青年(柳楽優弥)を見つける。 自宅に連れ帰り介抱し、名前を尋ねると、彼は「シンイチ…
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『名前』:ミステリー風味のじっくりとした人間ドラマ、わるくない @DVD・レンタル

10月に入ってから何本かDVDで鑑賞しているにもかかわらずレビューが後回しになっている作品があります。 この『名前』という作品もその1本。 昨年初夏に小規模ロードショウしていた日本映画。 主演は津田寛治、駒井蓮。 撮影が2016年だということで、この手の小規模作品の日本映画の公開はかなり難しいのでしょう。 さて、映画。 …
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『天才作家の妻 40年目の真実』:ないない尽くしの映画化作品 @DVD・レンタル

ことし1月に公開された『天才作家の妻 40年目の真実』、DVDでで鑑賞しました。 グレン・クローズとジョナサン・プライスの顔合わせが魅力的。 さて、映画。 現代文学の巨匠として名高いジョゼフ・キャッスルマン(ジョナサン・プライス)のもとにノーベル文学賞受賞の報せが届く。 彼は、40年連れ添った妻ジョーン(グレン・クローズ…
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『鈴木家の嘘』:映画としての締めくくりはまずいものの・・・ @DVD・レンタル

昨秋ロードショウされた『鈴木家の嘘』、DVDで鑑賞しました。 前置きはなしで、さて、映画。 鈴木家は父・幸男(岸部一徳)、母・悠子(原日出子)、息子・浩一(加瀬亮)、娘・富美(木竜麻生)の四人家族。 長年、引きこもり生活をしていた浩一が突然自殺してしまう。 母・悠子はそのショックから記憶を失い、息子が自殺したことを忘れて…
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『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』:彼がひとびとを魅了するのは・・・ @DVD・レンタル

昨年末から年頭にかけて公開された『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』、DVDで鑑賞しました。 「愛しき実話」までがタイトルなのね。 謳い文句かと思っていました。 前置きは短く、さて、映画。 北海道札幌市、筋ジストロフィーを患っている30代の鹿野靖明(大泉洋)。 10代前半で発症し、現在動かせるのは首から上と手だけ。…
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『僕のワンダフル・ジャーニー』:ちゃんと、背中でジャンプ&キャッチもありますよ @試写会

「素晴らしき哉、犬生!」な映画『僕のワンダフル・ライフ』の続編『僕のワンダフル・ジャーニー』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。 今度もベイリーは生まれ変わるわけで・・・ さて、映画。 何度も生まれ変わってイーサン(デニス・クエイド)と再びめぐり会った犬のベイリー。 イーサンのもとには初孫娘のCJも生まれて幸せそうだったが…
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『ピータールー マンチェスターの悲劇』:この世界ついての、神への無言の抗議 @ロードショウ・単館系

英国の巨匠マイク・リー監督の最新作『ピータールー マンチェスターの悲劇』、ロードショウで鑑賞しました。 前作の『ターナー、光に愛を求めて』は観逃しているので、その前の『家族の庭』以来ですね。 『秘密と嘘』から注目し始めたけれども、いつも厳しい視点での映画をつくっているように思います。 さて、映画。 いまから遡ることおおよ…
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