テーマ:日本映画

『海獣の子供』:作家性を感じる映画 @ロードショウ・単館系

6月から続映中の『海獣の子供』、ロードショウで鑑賞しました。 アニメ作品なので(他の作品もそうかも)、嗜好者が見尽くせば上映も終わると思われる中、ひと月以上のロングラン(ひと月では普通、言わないんだけど)は珍しく、先に観た妻の感想も聞いたので、出かけてきました。 さて、映画。 中学生女子のルカは、世間からみればトラブルメー…
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『アルキメデスの大戦』:変人vs.軍人。映画オリジナルの結末がなかなかうまい @試写会

『ALWAYS』シリーズの山崎貴監督最新作『アルキメデスの大戦』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。 原作は連載中のコミックスで、結末は映画オリジナルだそうです。 さて、映画。 昭和20年4月、大日本帝国海軍が誇る浮沈巨大戦艦大和は、米国の機動部隊の攻撃により沈没した。 遡ること、12年。 昭和8年、日本は欧米列強との対…
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『体操しようよ』:他人事の定年後人生映画 @DVD・レンタル

昨秋公開の『体操しようよ』、DVDで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 38年間、無遅刻無欠勤で会社を勤め上げた佐野道太郎(草刈正雄)。 妻に先立たれ、かなりの時間を娘・弓子(木村文乃)と過ごしてきた。 が、定年を迎えて、「我が家の新しい主夫はお父さんです」と娘から宣言されて、為す術もない道太郎であったが、ひょん…
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『聖☆おにいさん』:「やまだせいせさくそうしき」って誰の葬式? @DVD・レンタル

テレビ→映画でも活躍の福田雄一監督『聖☆おにいさん』、DVDで鑑賞しました。 さて、映画。 無事世紀末を越えたブッダ(染谷将太)とイエス(松山ケンイチ)。 天上界から東京の立川にあるアパートでルームシェアリングして下界でのバカンスを楽しんでいた・・・ といったところから始まるコント。 原作はマンガらしいが、映画にす…
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『長いお別れ』: くりまるな、ゆーとすればいいんだ @ロードショウ・シネコン

『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太監督最新作『長いお別れ』、ロードショウで鑑賞しました。 前作はオリジナル脚本でしたが、今回は中島京子の同名小説が原作。 さて、映画。 かつて中学校の校長をしていた厳格な東昇平(山崎努)。 ふたりの娘は独立し、妻・曜子(松原智恵子)とふたり暮らし。 昇平の70歳の誕生日に、長女・麻里(…
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『旅のおわり世界のはじまり』: 画と女優。これで十分だろう @ロードショウ・単館系

黒沢清監督の最新作『旅のおわり世界のはじまり』、ロードショウで鑑賞しました。 大半の作品が、ホラーかサスペンス映画の同監督にしては、どちらにも属さないジャンルの作品で、これは珍しい。 さて、映画。 テレビのバラエティ番組のロケでウズベキスタンを訪れたレポーターの葉子(前田敦子)。 スタッフは、監督、助監督、カメラマン、通…
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『母さんがどんなに僕を嫌いでも』:主役の青年と子役の繊細かつ図太い存在感 @DVD・レンタル

昨秋公開の『母さんがどんなに僕を嫌いでも』、DVDで鑑賞しました。 謳い文句は、 20年以上、母の愛をあきらめなかった息子の実話 さて、映画。 東京の下町で町工場を営む両親に育てられたタイジ(太賀)。 いまは、中堅企業で働いているが、かつて、母・光子(吉田羊)から逃げ出してきたものだった・・・ といったところから…
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『トニー滝谷』:15年ぶりに鑑賞しての新たな発見 @名画座・フィルム上映

村上春樹原作映画、名画座2本立てで『バーニング 劇場版』の前に観たのが市川準監督作品『トニー滝谷』。 2005年の初公開のときに観ているのですが、今回は近頃では珍しいフィルム上映なので、改めて鑑賞することにしました。 さて、映画。 トニー滝谷の名前は、本当にトニー滝谷だった・・・ とナレーション(西島秀俊)されるトニー(…
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『生きてるだけで、愛。』:殻も白身もない卵の黄身だけみたい @DVD・レンタル

昨年公開された映画の落穂ひろい。 今回は『生きてるだけで、愛。』。 あ、句点「。」が続いてしまう・・・ 気になる・・・ が、\(。』。)/ とでもしておきましょう。 原作は『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』の本谷有希子。 さて、映画。 ひょんなことから同棲し始めた寧子(趣里)と津奈木(菅田将暉)。 もう同棲し始め…
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『ビブリア古書堂の事件手帖』:過去の物語を映像化してみせる脚本には工夫がないかも @DVD・レンタル

昨年公開された映画の落穂ひろい。 今回は『ビブリア古書堂の事件手帖』をDVDで鑑賞しました。 同名小説のシリーズだそうで、たしか、書店の店頭でも見かけたことがありました。 さて、映画。 鎌倉の片隅、小さな食堂。 そこを営む老女(渡辺美佐子)がなくなった。 遺品を整理していた孫の大輔(野村周平)は、遺品の中から思い出の…
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『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』:倍賞と藤が紡ぐ極上な夫婦像だが @ロードショウ・シネコン

倍賞千恵子と藤竜也主演の『初恋 お父さん、チビがいなくなりました』、ロードショウで鑑賞しました。 で、気づいたのですが、なんと、これが今年(2019年、令和でなく)はじめて観る日本映画の新作。 うーむ、よっぽど食指が動かなかったのか・・・ さて、映画。 東京郊外に暮らす勝(藤竜也)と有喜子(倍賞千恵子)の武井夫婦。 連…
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『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』:宮崎風、高畑風、大友風の三本オムニバス @DVD・レンタル

平成の落穂ひろいDVD鑑賞、日本映画に辿り着きました。 映画は『ちいさな英雄 カニとタマゴと透明人間』。 スタジオポノックスの新作。 ですが、短編3つのオムニバスです。 さて、映画。 一話目『カニーニとカニーノ』。 監督はポスト宮崎駿の『メアリと魔女の花』などの米林宏昌。 清流に暮らすサワガニを擬人化した物語で、ま…
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『旅猫リポート』 :ある種のファンタジー映画 @DVD・レンタル

元号が「令和」に改まりましたが、こういうときには「あけましておめでとうございます」とは言わないのですね。 誰も言ってないもの。 なら、「あらためておめでとうございます」が適切だろうかしらん・・・ などと、相も変わらずくだらないことを考えていますが、令和最初のレビューは昨秋ロードショウされた『旅猫リポート』。 観たのは平成期。…
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『カメラを止めるな!』:この映画から想起されるいくつかの映画的記憶 @TV地上波

昨年のスマッシュヒット作品『カメラを止めるな!』、早くもテレビ放映。 一大ブームを巻き起こし、ブルーリボン賞や日本アカデミー賞でもノミネート・受賞という話題作。 あ、でも、劇場までは足を運びませんでした・・・ さて、映画。 ある人里離れた施設でゾンビ映画を撮るクルーたち。 実は、その地は、かつて旧日本陸軍が秘密裡に死体…
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『ハナレイ・ベイ』:少し不足もあるもののなかなか見応えある出来 @DVD・レンタル

昨年2018年秋にロードショウされた『ハナレイ・ベイ』、DVDで鑑賞しました。 原作は村上春樹の同名短編小説。 村上春樹小説の映画化作品・・・って『風の歌を聴け』『トニー滝谷』ぐらいしか観ていないです。 そもそも映画化された作品も少ないようで・・・ さて、映画。 シングルマザーのサチ(吉田羊)は息子タカシ(佐野玲於)と…
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『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』:被害者家族、加害者家族、それぞれの心情 @DVD

一昨年秋に小規模ロードショウ公開された日本映画『HER MOTHER 娘を殺した死刑囚との対話』、DVDで鑑賞しました。 DVD化は意外と早く、昨年2月にDVD化されていました。 レンタル店ではリリースから1年ほどで店頭から姿を消すことも珍しないので、レンタル出来て幸いでした。 さて、映画。 2年前に一人娘みちよが嫁ぎ、…
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『空飛ぶタイヤ』:2時間に巧みにまとめた社会派エンタテインメント @DVD・レンタル

昨年初夏にロードショウされた『空飛ぶタイヤ』、DVDで鑑賞しました。 『下町ロケット』の池井戸潤の原作小説の映画化です。 池井戸潤の小説は何作もドラマ化されているのですが観たことはありません。 小説も読んだことがない・・・ さて、映画。 ある日、神奈川県の道路で、1台のトレーラーが脱輪事故を起こしてしまう。 事故は、…
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『もぎりさん』 キネカ大森先付ムービー全6話:もぎりさんよ、今回もありがとう @テアトル系映画館

『もぎりさん』。 このタイトルで気が付いたひとは、余程キネカ大森に行っているひとですね。 昨年7月(ぐらいだったか)から、毎月1本新作が公開された、3分未満のシリーズ短編映画です。 本編上映前、それも予告編上映前に上映していました(と記憶しています)。 で、ことしからはキネカ大森以外のテアトル系映画館で上映されています。 …
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『襲撃 BURNING DOG』:崔洋一監督初期のVシネ作品 @国立映画アーカイブ

ことし初めての国立映画アーカイブ(NFAJ)での鑑賞です。 年に数回行けば多いぐらいなのですが、本当にレアな作品が上映されることがあります。 今回の作品もそんな1本。 崔洋一監督の1991年作品『襲撃 BURNING DOG』。 今回のNFAJの特集上映「製作者・黒澤満」の中の1本で、もともとは東映Vシネマ作品。 劇場公開…
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『ぼけますから、よろしくお願いします。』:この道はいつか行く道、通るかもしれない道 @ロードショウ

年が変わって2019年、早くも1週間が過ぎました。 みなさま、いかがお過ごしでしょうか? 例年どおり、大阪の老親のところへ遠征して、単館系映画館で何本か鑑賞してきました。 ことし最初の作品は、『ぼけますから、よろしくお願いします。』。 タイトルに「。」が入っているので、文末に映画タイトルが来ると、「。」が続いて、どうもヘンは…
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『シン・ゴジラ』:妄想的続編は、こうだ! @テレビ地上波

テレビ放送から1週間以上経ってしまいましたが、いまさら『シン・ゴジラ』です。 というのも、観ているときにちょっと気づいたことがあったので・・・ それは、劇中で、ゴジラがまだまだ進化するのでは?と指摘されている点。 このまま進化して、翼が生え、空を飛ぶのではないか、とも言われています。 ま、そんなことはないだろうけれど…
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2018年 外国映画/日本映画 マイ・ベストテン

2018年も残すところ2週間ばかり。 いつもギリギリか時季外れに選出しているマイ・ベストテンですが、ことしは少し早めに選出しました。 対象作品は、例年どおり、2017年12月1日~2018年11月30日としています。 まずは、外国映画。 カッコ内は製作国名。 1.ナチュラルウーマン (チリ/ドイツ/スペイン…
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『サンダカン八番娼館 望郷』: 「恨郷」が彼女たちの胸のうちだった @特集上映

以前から観たいと思っていた『サンダカン八番娼館 望郷』、国立フィルムアーカイブ(旧フィルムセンター)で鑑賞しました(鑑賞してからかなり日が経ってからのレビューアップです)。 監督は、個人的に、近年富みに気になる監督になっている熊井啓。 今回は、美術監督の木村威夫の特集上映なのでしたが。 さて、映画。 明治から大正にかけて…
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『人魚の眠る家』: 問題提起を含んだエンタテインメント作品 @ロードショウ・シネコン

堤幸彦監督最新作『人魚の眠る家』、ロードショウで鑑賞しました。 原作は東野圭吾。 長編小説のほとんどが映画化・ドラマ化されているのではないかしらん、と思うほど映画・ドラマとの親和性は高いですね。 さて、映画。 ふたりの子を持つ播磨薫子(篠原涼子)。 夫の和昌(西島秀俊)は、ロボット技術を推進している会社の社長であるが、…
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『この空の花 長岡花火物語』: 映画は、記憶の記録でもある @映画祭

大林宣彦監督2012年作品『この空の花 長岡花火物語』、蒲田映画祭で鑑賞しました。 蒲田映画祭は今回が6回目。 1回目に大林監督から開催激励の言葉をいただいてもい、今回は監督の登壇&トークもありました。 大林監督を拝見するのは2度目(たぶん)で、前回は「映画ファンのための映画まつり」(京都から大阪に舞台を移しての開催)で、『さ…
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『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』: 見どころは榮倉奈々の扮装・・・ @DVD・レンタル

11月に入っても、ありゃりゃぁって感じで、DVD落穂ひろい鑑賞。 うーむ、新作劇場映画に食指が動く日がくるのかしらん・・・ 今回鑑賞した作品は『家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。』。 って「。」が妙に続いてしまうタイトル・・・こういうのって、あまり・・・ さて、映画。 バツイチの会社員・加賀美じゅん(安田顕)。…
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『菊とギロチン』: 大正末期の不穏な時代の物語だが、平成も末期 @ロードショウ・シネコン

落穂ひろいDVD鑑賞のレビューアップをしているうちにレビューを忘れていた作品がありました。 9月に観たので、もう1か月以上の経ってしまいました。 作品は『菊とギロチン』。 『64 ロクヨン』前編・後編などの瀬々敬久監督作品です。 さて、映画。 舞台は大正末期、関東大震災後の日本。 震災後には朝鮮人虐殺事件などもあり、…
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『宇宙の法 黎明編』: 説法はさておき、そこそこ愉しめるSF活劇アニメ @ロードショウ・シネコン

落穂ひろいDVD鑑賞の隙間での鑑賞作品『宇宙の法 黎明編』。 某宗教団体総裁の原案・総指揮によるアニメです。 都心へ出かけた際に、チケットが格安で売っていたので、迷った末に購入した次第。 さて、映画。 大学生のレイは、仲間4人とともに、侵略者レプタリアンから地球を守っていた。 ある日、仲間のひとりタイラは、逃げていくレ…
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『不能犯』: 追う者と追われる者のシンクロをキチンと描かないと・・・ @DVD・レンタル

10月に入って継続中の落穂ひろい鑑賞。 今回は2月ロードショウの『不能犯』。 エンタテインメント系の日本映画はあまり観ないのですが・・・ さて、映画。 見つめた相手を心理的に追い詰めて殺すことができる能力を持つ宇相吹正(松坂桃李)。 彼の存在は都市伝説のようなものだった。 けれども、女性刑事・多田友子(沢尻エリカ)は…
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『きみの鳥はうたえる』: 青春時代の儚さは現在も変わらないかしらん @ロードショウ・シネコン

北海道・函館を舞台にした男女三人の儚い青春を描いた『きみの鳥はうたえる』、ロードショウで鑑賞しました。 原作は『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』が映画化された佐藤泰志の同名小説。 映画は3本とも観ていますが、小説はいずれも未読・・・ さて、映画。 以前のバイト先で知り合った静雄(染谷将太)と同居生…
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