テーマ:日本映画

『博奕打ち 総長賭博』:崇高な理念が地に堕ちていこうとする時代の象徴 @東映70周年特集上映

1968年製作の山下耕作監督・東映映画『博奕打ち 総長賭博』、東映70周年特集上映で劇場鑑賞しました。 はじめにお断りしておくと、東映の任侠映画・ヤクザ映画はほとんど観ていません。 この映画は以前所属していた映画サークルで、先輩諸氏から「良いわよぇ」と聞いていた作品です。 さて、映画。 昭和九年、東京江東地区に縄張りを持…
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『劇場版 きのう何食べた?』:日常のちいさな幸せは大きな幸せ @ロードショウ

西島秀俊、内野聖陽主演の『劇場版 きのう何食べた?』、ロードショウで鑑賞しました。 テレビシリーズのファンで、前回のお正月スペシャルではちょこっとエキストラ出演しました。 それにしても、劇場映画になるとは思わなかったなぁ。 いまでは、西島秀俊といえばシロさん、内野聖陽といえばケンジですね。 さて、映画。 いっしょに暮ら…
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『老後の資金がありません!』:『男はつらいよ』『東京物語』の幻ちらつく面白さ @ロードショウ

天海祐希主演の東映配給作品『老後の資金がありません!』、ロードショウで鑑賞しました。 『総理の夫』に続いて公開されている東映配給のコメディです。 旗艦館で平日の夕方前の回に鑑賞しましたが、そこそこの入り。 シネコンの中規模スクリーンなら、半分ぐらいは埋まっているぐらいの入り。 中程度のヒットといったところですね。 さて、映…
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『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』:終活からは離れているけれど、拾い物の一編 @DVD

ことし5月に公開された『お終活 熟春!人生、百年時代の過ごし方』、DVDで鑑賞しました。 シュウカツといえば、就活か、終活か。 人それぞれに時期があるものです。 さて、映画。 葬儀社へ転職した青年・菅野(水野勝)。 葬儀だけでは厳しいようで、生前から、あの手この手と老境の人々とのパイプをつくっていくことが重要、と先輩の…
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『大コメ騒動』:富山県民の真面目な人柄が出た映画ですね @DVD

ことし1月に公開された『大コメ騒動』、DVDで鑑賞しました。 大正7年に富山県の漁師町から広まった米騒動をモチーフにしたドラマ。 富山県の肝入りでつくられた映画ですね。 さて、映画。 大正7年に富山県のある漁師町。 夏場の不漁の時期、亭主たちは東北や北海道の漁場に出稼ぎに行き、女房たちは米俵を船に積む沖仲仕の仕事をして…
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『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』:脇役になったら、友だち100人できるかな @DVD

ことし4月に公開された『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画を作ったら』、DVDで鑑賞しました。 テレビシリーズの映画化だけれども、テレビ版は観ていません。 さて、映画。 富士山麓にある撮影所「バイプレウッド」、都内の撮影所がいっぱいのときに使われるセカンドスタジオ的位置づけだけれど、なぜかいつも混んでいる。 …
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『恋恋豆花』:台湾に行きたくなったなぁ @DVD

昨年2月に公開された『恋恋豆花』、DVDで鑑賞しました。 タイトルは「レンレンドウファ」と読みます。 「恋恋」とくれば続くのは「風塵」。 やはり侯孝賢監督『恋恋風塵』の想起しますね。 というわけで、日本と台湾の合作映画。 さて、映画。 大学生の奈央(モトーラ世理奈)。 ひょんなことから、父・博一(利重剛)と再婚予定…
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『由宇子の天秤』:力作であることは間違いないが @ロードショウ

9月中旬よりロードショウの『由宇子の天秤』、拡大公開のシネコンで鑑賞しました。 友人から聞いたところでは、ファーストランの単館系劇場では連日満席で、当日劇場で席を確保するのは至難の業とか。 数週間遅れでシネコンでも拡大公開されたので、ならば、ということで足を運びました。 さて、映画。 ドキュメンタリー監督の木下由宇子(瀧…
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『騙し絵の牙』:とにかく面白いことは面白い。主演女優賞は松岡茉優に決定だね @DVD

ことし3月にロードショウされた映画『騙し絵の牙』、DVDで鑑賞しました。 もともとは昨年2020年だったけれども、コロナカで公開が延期されたものです。 原作は、塩田武士の同名小説(未読)。 主人公には大泉洋であて書きしたらしく、映画でもピタリとハマっていました。 さて、映画。 100年以上続く名門大手出版社「薫風社」。…
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『ホムンクルス』:クローネンバーグ、リンチ・ファンとして期待したが・・・ @DVD

ことし4月にロードショウされた映画『ホムンクルス』、DVDで鑑賞しました。 清水崇監督、綾野剛、成田凌主演で期待していたのですが、割引料金のない特別興行だったので、パス。 たぶん配給会社がエイベックス・ピクチャーズと通常の配給会社でなかったことが原因かと思うのですが。 さて、映画。 新宿でホームレス生活を送る名越(綾野剛…
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『総理の夫』:クライマックスは、フランク・キャプラ! @ロードショウ

田中圭・中谷美紀主演の『総理の夫』、ロードショウで鑑賞しました。 原作は原田マハの同名小説(いつもどおり未読です)。 さて、映画。 人のいい鳥類学者・相馬日和(田中圭)は相馬財閥の次男坊。 今日も今日とて、都内の豪邸の庭に集まる野鳥たちの観察に精を出し、北海道での観察調査のための準備をしていた。 妻・凛子(中谷美紀)は…
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『草の響き』:選ばなかった道と、選んで走ってきた道 @試写会

東出昌大主演最新作『草の響き』、ひと足早く試写会で鑑賞しました。 本作は、佐藤泰志の同名小説を映画化したもので、佐藤で函館で執筆活動をしていたが自ら命を絶ち早逝した作家。 これまで映画化されたものとしては『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』『オーバー・フェンス』『きみの鳥はうたえる』と4作品あります。 なお、試写会後に、斎藤久…
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『浜の朝日の嘘つきどもと』:アカデミー助演女優賞は大久保佳代子に決まり @ロードショウ

タナダユキ監督・脚本の最新作『浜の朝日の嘘つきどもと』、ロードショウで鑑賞しました。 早速、映画。 福島県南相馬にある古い映画館・朝日座。 閉館を決めた館主・森田(柳家喬太郎)のもとへ、ふらりと若い女性(高畑充希)が現れる。 彼女が言うには、自分の人生を救ってくれた恩師・田中茉莉子(大久保佳代子)の最期の願いを叶えるため…
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『科捜研の女 劇場版』:長年のファンへ向けた劇場版スペシャル @ロードショウ

9月3日からロードショウの『科捜研の女 劇場版』、映画館で鑑賞しました。 テレビシリーズの放送開始は1999年、20世紀から続く長寿シリーズの劇場版。 毎シリーズ、楽しみに観ていますが、映画館で観ることもないだろう、と思っていましたが・・・ さて、映画。 京都の洛北医科大学、解剖医・風丘早月(若村麻由美)の目の前を、同僚…
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『ファーストラヴ』:観てから読むか、読んでから観るか、観ないで読んだがよろしかろう @DVD

ことし2月にロードショウされた映画『ファーストラヴ』、DVDで鑑賞しました。 原作は、直木賞を受賞した島本理生の同名小説(未読)。 主演は北川景子。 昨年秋からことしにかけて主演作が立て続けに公開されていましたね。 さて、映画。 父親を自身が通う大学構内で刺殺した容疑で逮捕された聖山環菜(芳根京子)。 動機については…
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『ドライブ・マイ・カー』:濱口監督流「村上怪談」 @ロードショウ

『寝ても覚めても』の濱口竜介監督最新作『ドライブ・マイ・カー』、ロードショウで鑑賞しました。 原作は村上春樹の同名短編小説。 村上春樹作品、かつてはかなり読んでいましたが、ある時からパタリと読まなくなりました。 なので、本作も原作は未読です。 しかし、短編小説が3時間の映画になるとは! ということで鑑賞前は期待と不安が混然一…
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『孤狼の血 LEVEL2』:熱量・見ごたえは十分。けど、次回はもういいかな @ロードショウ

松坂桃李主演、白石和彌監督の『孤狼の血 LEVEL2』、ロードショウで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 前作で斃れた大上刑事(役所広司)の後を引き継ぎ、裏社会と繋がりながら広島の治安を守る若き刑事・日岡(松坂桃李)。 彼の前に現れたのは、日岡が糸を引き、組長の首を取った最大勢力・五十子会の生き残り。 五十子会も…
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『タイトル、拒絶』:救いようのない潔さ、または、諦めきった呪詛 @DVD

昨年11月公開の日本映画『タイトル、拒絶』、DVDで鑑賞しました。 主演は最近の注目株・伊藤沙莉。 とはいうものの、その実、群像劇。 さて、映画。 東京鶯谷にほど近い雑居ビルの中のとあるデリヘル店。 ここでスタッフとしてして働く若い女性カノウ(伊藤沙莉)は、もともとはデリヘル嬢として応募してきたのだけれど、初日早々怖気…
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『天河伝説殺人事件』:唯一の浅見光彦シリーズの映画化だが・・・ @DVD

1991年製作の市川崑監督作品『天河伝説殺人事件』、DVDで鑑賞しました。 いま頃、何を?って感じのセレクションですが、ここんところ昼のBS放送で、榎木孝明が浅見光彦に扮するシリーズが放送され、2本ほど観ました。 ならば、唯一の映画はいかがなものか、というわけでの鑑賞です。 さて、映画。 新宿の高層ビル街でひとりの男性が…
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『花束みたいな恋をした』:ハッピーエンド=しあわせな別れ方 @DVD

ことし1月にロードショウされて長らくロングラン上映された『花束みたいな恋をした』、DVDで鑑賞しました。 前置きなしで、さて、映画。 京王線・明大前駅で終電を逃したことで偶然出逢った大学生の山音麦(菅田将暉)と八谷絹(有村架純)。 その後、同じく終電を逃した男女ふたりと連れ立って入った店で、ふたりは偶然、ふたりにとって「神…
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『あの頃。』:著名俳優が演じているせいか、なんだかクサイ感じがします @DVD

ことし2月にロードショウされた今泉力哉監督の新作『あの頃。』、DVDで鑑賞しました。 今泉監督作品は、あまり有名でない俳優を起用することが多いのだけれど、この映画では松坂桃李や仲野太賀などの俳優を起用。 さて、吉と出るか凶と出るか・・・ 冴えないバンドでベースを弾いている劔くん(松坂桃李)。 バンド活動以外でも、彼女もな…
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『愛のコリーダ』:エロスからはじまり、タナトスへ行き着く @リバイバル

ことし4月からリバイバル上映されている大島渚監督1976年作品『愛のコリーダ』、ムーヴオーバー劇場で鑑賞しました。 リバイバル上映開始すぐに緊急事態宣言となり、映画館は休館。 上映再開されたものの、単館系では上映しなければならない作品数が溢れかえって、上映回数は激減。 初公開時は小学生なもので当然観ておらず、この機会を逃すと、…
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『ホテルローヤル』:えらくライトなエピソードの羅列にガッカリ @DVD

昨年11月公開の日本映画『ホテルローヤル』、DVDで鑑賞しました。 原作は桜木紫乃の同名小説、直木賞受賞作ですが未読です。 同じ原作者の小説を映画化した『起終点駅 ターミナル』が面白かったので、本作も期待。 さて、映画。 北海道、釧路湿原にほど近いところに立地するラブホテル「ホテルローヤル」。 いまでは廃業しており、時…
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『おらおらでひとりいぐも』:ひとりでいぐも、寂しさ三人づれで @DVD

昨年11月公開の田中裕子主演作『おらおらでひとりいぐも』、DVDで鑑賞しました。 監督は『南極料理人』『キツツキと雨』『滝を見にいく』の沖田修一。 原作は芥川賞受賞、若竹千佐子による同名小説ですが、未読です。 さて、映画。 東京にほど近い、郊外の街に暮らす70代半ばの桃子さん(田中裕子)。 息子と娘は独立し、夫に先立た…
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『さんかく窓の外側は夜』:霊、怨念、呪い、トラウマがごちゃ混ぜね @DVD

6月は「エヴァンゲリオン」シリーズのひと月でした。 エヴァの呪縛から解放されてからはじめての鑑賞がこの作品『さんかく窓の外側は夜』。 本年1月にロードショウされました。 さて、映画。 幼い頃から幽霊がみえる青年・三角康介(志尊淳)。 そんな彼は、ある日、街の本屋で黒ずくめの青年・冷川理人(岡田将生)にスカウトされる。 …
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『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』(再鑑賞):庵野監督、エヴァの呪縛から解き放たれてよかったね @ロードショウ

ということで、あらためての『シン・エヴァンゲリオン劇場版:||』鑑賞です。 テレビシリーズのみの予備知識で観た際のレビューはコチラ(https://ryanhisa-blog.at.webry.info/202103/article_8.html)です。 前作「Q」で大破したエヴァ改弐号機・八号機を修理すべく、予備パーツ確保…
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『巨神兵東京に現わる 劇場版』:短いながらも、まがまがしさは堪能できる @DVD

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』DVDに同時収録されていた『巨神兵東京に現わる 劇場版』について少々。 「Q」劇場公開時にも併映として上映されましたね。 そういえば当時、エヴァンゲリオンにはそれほど思い入れはなかったけれど、『風の谷のナウシカ』に登場した巨神兵が腐る前はどんな姿だったのか・・・ということには興味がありました。 …
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』:庵野秀明、再びもがき苦しむ篇 @DVD

しつこく「エヴァンゲリオン」シリーズです。今回は、リビルド版第3作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』です。 前作「破」でサード・インパクトが起こってしまった世界。 覚醒したエヴァ初号機のコアをカシウスの槍で貫くことによって、サード・インパクトは止まった・・・というところで終わっていました。 さて、本作。 シンジはエヴァ初…
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』:マリ・イラストリアス、登場! @DVD

しつこく「エヴァンゲリオン」シリーズです。今回は、リビルド版第2作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』です。 「序」がテレビシリーズの再構成・前半部分の総集編のようだったのですが、2作目にきて、新たな展開。 テレビシリーズから離れはじめます。 「ヤシマ作戦」にて第6使徒を殲滅したネルフとエヴァンゲリオン。 そのころ、ネルフ…
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『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』:アニメ表現としてのエヴァンゲリオンらしさは薄まっている @DVD

しつこく「エヴァンゲリオン」シリーズを鑑賞しています。 今回は、リビルド版「ヱヴァンゲリヲン」4部作の第1作目『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』です。 西暦xxxx年に南極で起こった「セカンドインパクト」、それから15年後。 14歳の少年碇シンジは、ほぼ音信不通だった父ゲンドウから呼び出され、第3新東京市に赴く。 そこでシ…
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