『情婦マノン』:傑出したシーンはあるものの、ロベールとマノンの物語がどうにもねぇ @DVD 1948年製作のフランス映画『情婦マノン』、買い置きDVDで鑑賞しました。 18世紀のフランス文学、プレヴォの『マノン・レスコー』を、時代を第二次大戦中から終戦直後に移して映画化したものです。 さて、映画。 第二次大戦終戦後、多くのユダヤ人を密航している貨物船。 船倉のユダヤ人をチェック中の船長らは、ユダヤ人とは別のひと… トラックバック:0 コメント:0 2022年01月05日 続きを読むread more
『散り行く花』:リリアン・ギッシュは初代スクリーミングクイーン @DVD D・W・グリフィス監督の1919年作品『散り行く花』、買い置き中古DVDで鑑賞しました。 1919年! 100年以上前、前世紀も前世紀、で作品はサイレント映画です。 サイレント映画は、学生時代に十数本観ていますが、本作は未見。 可憐、といわれるリリアン・ギッシュの若い頃の作品を観るのは、本作が初めて(たぶん)。 さて、映画… トラックバック:0 コメント:0 2021年10月30日 続きを読むread more
『勝利の朝』:タイトルは「朝顔の花のように、暁だけの儚い栄光」の意 @録り置きVTR キャサリン・ヘプバーン主演の1933年作品『勝利の朝』、録り置きVTRで鑑賞しました。 K・ヘプバーンは合計4度米国アカデミー賞主演女優賞を受賞していますが、この作品が1回目。 さて、映画。 バーモントの田舎町からニューヨークに出てきた女優志願のエヴァ・ラブレース(キャサリン・ヘプバーン)。 ブロードウェイの大物プロデュ… トラックバック:0 コメント:2 2021年08月15日 続きを読むread more
『硫黄島の砂』:オーソドックスなホームドラマと結合した戦争映画 @DVD DVD鑑賞月間、次なる鑑賞は『硫黄島の砂』、1949年製作のアメリカ映画。 先に鑑賞した『地獄の戦場』の姉妹編(男ばかりの映画だから、兄弟編というべきか)。 製作年度でいうとこちらが年上です。 なお、この映画も買い置きDVD(セット物)での鑑賞。 さて、映画。 太平洋戦争最盛期、ガダルカナル島での攻防後のはニュージーラ… トラックバック:0 コメント:0 2021年04月26日 続きを読むread more
『フィラデルフィア物語』:1940年の米国観客になって観たいもんだね @DVD 2021年最初の映画鑑賞はDVDで。 映画は、1940年製作の『フィラデルフィア物語』。 渋谷の名画座で特集上映されているソフィスティケーション映画の中の1本でもあります。 ま、初笑い、といったところですね。 さて、映画。 フィラデルフィアの上流社会。 ロード家の令嬢トレイシー(キャサリン・ヘプバーン)は、同じ上流階… トラックバック:0 コメント:2 2021年01月03日 続きを読むread more
『白い恐怖』 :迷惑至極な白い恐怖男の一人合点の独り相撲事件 @DVD アルフレッド・ヒッチコック監督の1945年作品『白い恐怖』、DVDで鑑賞しました。 1980年代に京都祇園会館でその他2本と併せて観て以来なので、30数年ぶりということになります。 さて、映画。 精神病治療院「緑の園」。 永年所長を務めたマーチソン博士(レオ・G・キャロル)は更迭され、新所長が迎えられることになった。 … トラックバック:0 コメント:2 2020年04月29日 続きを読むread more
『西部戦線異状なし』 (1930) :古さは感じるものの新作戦争映画よりも共感を覚えた @DVD 1930年製作のアメリカ映画『西部戦線異状なし』、買い置きの廉価版DVDで鑑賞しました。 80年代半ばにユニバーサル映画創立何十周年かの特集上映でも観ていますが、今回観たのは先に『1917 命をかけた伝令』を観たので。 同じ第一次世界大戦を扱った映画。 90年前はどのように描かれていたのか・・・が改めて気になった次第です。 … トラックバック:0 コメント:0 2020年03月10日 続きを読むread more
『キートンのマイホーム』『子宝騒動』:活動弁士付きで観るのは初めての体験 @蒲田映画祭 昨年から上映に参加している蒲田映画祭。 ことしは、周防正行監督の新作『カツベン!』が近々出ることにあわせて、無声喜劇映画の2本立て上映がありました。 弁士は澤登翠。フルートとギターデュオの伴奏もあって、豪華の布陣。 上映後には周防監督のトークショウもありました。 さて、映画。 1本目『キートンのマイホーム』。 192… トラックバック:0 コメント:0 2019年10月19日 続きを読むread more
『山河遥かなり』:ジンネマン監督のリアリズムとドラマツルギー @DVD 買い置きDVD鑑賞の続きです。 映画は1947年製作のフレッド・ジンネマン監督『山河遥かなり』。 2014年にミシェル・アザナヴィシウス監督が『あの日の声を探して』としてチェチェン紛争に舞台を移してリメイクしています。 さて、映画。 第二次世界大戦直後、米国占領下のドイツ。 国連の児童保護収容所には連日、多数の戦争孤児… トラックバック:1 コメント:0 2018年12月28日 続きを読むread more
『死刑執行人もまた死す』: 裏切者にはむごたらしい死を。闘いは終わらず @DVD 1943年製作、フリッツ・ラング監督の『死刑執行人もまた死す』、買い置きDVDで鑑賞しました。 タイトルの「死刑執行人」とは、ナチス親衛隊大将ラインハルト・ハイドリヒのこと。 昨年公開の『ハイドリヒを撃て!「ナチの野獣」暗殺作戦』と同じ題材です。 さて、映画。 1941年、チェコ・プラハ。 「死刑執行人」との異名を持つ… トラックバック:0 コメント:0 2018年08月22日 続きを読むread more
『牡牛のフェルディナンド』など、古いディズニーアニメを3本 @web 12月にはいって日米で公開されている『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。 米国でも初登場は、圧巻の首位デビュー。 で、その週の全米興行成績をみると2位は『Ferdinand』というブルー・スカイ製作のアニメーション作品。 どんな映画かしらん、と記事を読むと・・・ 「ディズニーでも大昔に『牡牛のフェルディナンド』として短編ア… トラックバック:0 コメント:0 2017年12月28日 続きを読むread more
『猟奇島』『新・猟奇島』:孤島のマン・ハンティング映画2本 @DVD ここのところ真面目な映画が多いので、久しぶりに好事家りゃんひさが2本の映画をDVDで鑑賞です。 映画は1932年製作の『猟奇島』と、1961年にリメイクした『新・猟奇島』です。 原作者が同じリチャード・コネルで、孤島のマン・ハンティング映画。 リチャード・コネルというと(と以前から知っているかのようだが、ちょっと調べてみた結果… トラックバック:0 コメント:0 2017年01月31日 続きを読むread more
『魔人ドラキュラ』スペイン語版:ベラ・ルゴシ版よりも通俗的な味わい @DVD かなり古い、クラシック作品を自宅で鑑賞。 映画は『魔人ドラキュラ』、1931年製作のスペイン語版。 以前購入していたユニヴァーサルのドラキュラ映画のDVDセットのなかで、観鑑賞だったものです。 まぁ、知っているひとは知っているのでしょうが、1931年に作られたトッド・ブラウニング監督、ベラ・ルゴシ主演で作られた『魔人ドラキュラ… トラックバック:0 コメント:0 2016年08月25日 続きを読むread more
『ドラキュラとせむし女』:DVDタイトルは『ドラキュラの屋敷』 @DVD・中古購入 2つ前の記事の『夜の悪魔』と同じく、過去に中古購入していたDVD「魔人ドラキュラ レガシーBOX」から鑑賞しました。 タイトルは『ドラキュラの屋敷』。 原題は「HOUSE OF DRACULA」だから、まぁ直訳ですね。 ですが、日本公開時のタイトルは『ドラキュラとせむし女』。 いまとなっては、こりゃ差別用語なので、ダメですね… トラックバック:0 コメント:0 2014年08月21日 続きを読むread more
『夜の悪魔』:セクシーなドラキュラの原点かしら @DVD・中古購入 過去に中古購入していたDVD「魔人ドラキュラ レガシーBOX」から、ユニバーサル映画のドラキュラもの第3弾1943年製作『夜の悪魔』を鑑賞しました。 原題は「SON OF DRACULA」、ドラキュラの末裔。 『女ドラキュラ』が失敗したのか、本作品が製作されるまでに7年の間があいています。 今回のドラキュラ伯爵役は、ロン・チェ… トラックバック:0 コメント:0 2014年08月16日 続きを読むread more
『女ドラキュラ』:ユニバーサル映画のドラキュラもの第2弾 @DVD・中古購入 過去に中古購入していたDVD「魔人ドラキュラ レガシーBOX」から、ユニバーサル映画のドラキュラもの第2弾1936年製作『女ドラキュラ』を鑑賞しました。 原題は「DRACULA'S DAUGHTER」、ドラキュラの娘。 『魔人ドラキュラ』の完全なる続編で、ヴァン・ヘルシング教授がベラ・ルゴシ扮するドラキュラ伯爵の心臓に杭を打ち貫… トラックバック:0 コメント:0 2014年08月16日 続きを読むread more
『魔人ドラキュラ』:フィリップ・グラスの音楽版で鑑賞 @DVD・中古購入 7月上旬にハマーフィルム製作の『吸血鬼ドラキュラ』を観ましたが、今回は本家ユニバーサルの第1作『魔人ドラキュラ』をDVDで鑑賞。 以前、ユニバーサル創立70周年かなにかの特集上映の際に観ているのですが、以前に購入していたDVDを開いてみると、おおぉ、特典でフィリップ・グラスが新たに書き下ろした音楽版があるぞ。 ということで、今回… トラックバック:0 コメント:0 2014年07月30日 続きを読むread more
『大いなる幻影』:まだ戦争にも秩序があった時代の反戦映画 @DVD・中古購入 以前レビュー紹介した『望郷』とカップリングされていたジャン・ルノワールの『大いなる幻影』を鑑賞しました。 この映画はジャン・ルノワールの代表作として喧伝されている作品ですが、これまで観たことがありませんでした。 さて、映画。 時は第一次大戦の最中。 フランス軍のジャン・ギャバン扮する中尉とピエール・フレネー扮する大尉が敵… トラックバック:0 コメント:0 2014年06月07日 続きを読むread more
『望郷』:とにかくラストの絶叫「ギャビー!」 @DVD・中古購入 ある年代以上のひとにとってはお馴染みのジャン・ギャバン主演、ジュリアン・デュヴィヴィエ監督の1937年作品『望郷』をDVDで鑑賞しました。 「・・・お馴染みの」と書いたのは、かつてNHK教育テレビの「世界名作劇場」で繰り返して放送されていたものです。 かくいうりゃんひさも初見はその「世界名作劇場」。 劇場で観たことはありません… トラックバック:0 コメント:0 2014年05月26日 続きを読むread more
『イワンと仔馬』:ソビエト初の長編アニメーション @DVD・レンタル 『雪の女王』『バッタ君 街へ行く』に続いて、三鷹の森ジブリ美術館レーベルの名作アニメを鑑賞しました。 今回の作品は1947年ソビエト初の長編アニメーション『イワンと仔馬』であります。 劇場公開時は『せむしのこうま』でしたが、ソフト化にあたって改題されたものです。 さて、映画。 ロシアの田舎の村に三人の兄弟がおりました… トラックバック:0 コメント:0 2014年05月07日 続きを読むread more
『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』:『お早よう』に通じる小津のサイレント映画 @DVD・レンタル 小津安二郎監督の1932年(昭和7年)作品『大人の見る絵本 生れてはみたけれど』をDVDで鑑賞しました。 戦前作品なので、モノクロ・サイレント(サウンドもありません)作品です。 かれこれ30年ほど前に特集上映で観たのですが、改めて観なおしてみました。 さて、映画。 都心の会社に勤める斎藤達雄は妻(吉川満子)とふたりの… トラックバック:0 コメント:0 2014年05月07日 続きを読むread more
『バッタ君町に行く』:志はジブリアニメにも受け継がれている名作 @DVD・レンタル このところ名作映画を遅ればせながらDVDで鑑賞しています。 今回は1941年製作のアニメーション『バッタ君町に行く』です。 前回鑑賞したの1957年のソ連のアニメーション『雪の女王』と同じく、21世紀になって三鷹の森ジブリ美術館の配給で新訳版が劇場公開された版です。 近所のレンタルショップになかったので、渋谷でレンタルしま… トラックバック:0 コメント:1 2014年04月30日 続きを読むread more
『鴛鴦歌合戦』:ニコニコ陽気なオペレッタ @DVD・レンタル 1939年(昭和14年)製作の『鴛鴦歌合戦』、DVDで鑑賞しました。 15年ほど前に一度観たのですが、妻は観たことがないということで、レンタルしての再鑑賞です。 タイトル、「おしどり うたがっせん」と読みます。 恋のさや当てのオペレッタ時代劇、ストーリーは他愛ないです。 さて、映画。 浪人の片岡千恵蔵は好い男。 … トラックバック:0 コメント:1 2014年02月09日 続きを読むread more
『群衆』:映画通なら観て欲しい「本当に面白い映画」の1本 @DVD・中古購入 久々にクラシックムーヴィをDVD鑑賞です。 映画は、ゲイリー・クーパー、バーバラ・スタンウィック主演、フランク・キャプラ監督の1941年製作『群衆』。 キャプラといえば『素晴らしき哉、人生!』『スミス都へ行く』『或る夜の出来事』が有名です。 3作品は、1998年にAFI選出した「アメリカ映画ベスト100」ではそれぞれ、11… トラックバック:0 コメント:0 2014年02月06日 続きを読むread more
『戸田家の兄妹』:『東京物語』の原型であります @DVD・廉価版 昭和16年の小津安二郎監督作品『戸田家の兄妹』を廉価版DVDで鑑賞しました。 20年以上前に名画座で観ていたのですが、ほんとすっかり忘れていました。 今回再鑑賞して気づいたのは、『東京物語』の原型だったということ。 旧家の戸田家、家長の老夫婦には二男三女の息子と娘がいます。 上から順に、 上流の家柄のもとへ嫁い… トラックバック:0 コメント:1 2013年06月09日 続きを読むread more
『三人の妻への手紙』: 作劇のあざとさが目立って、かえって古臭く感じてしまった @レンタルDVD 『イブの総て』などの名匠ジョゼフ・L・マンキウィッツ監督の1949年度作品 妻がレンタルしてきたので、ご相伴をあずかることにしました。 アメリカの郊外に住む三組の夫婦。 三人の共通の知人であるアディから、妻三人に対して、今日あなたの夫のうちのひとりと駆け落ちをする旨の告白状が届きます。 三人の妻たちは互いに友人ではあ… トラックバック:0 コメント:0 2012年10月26日 続きを読むread more
『ユタから来た男』:ジョン・ウェインの初期西部劇、見所はロデオ大会 @中古DVD 休日に1時間ばかり時間の隙間ができたので、以前中古購入していた本作品を鑑賞。 上映時間が50分ですので。 購入したのは、他の作品がカップリングされたDVDです。 巻頭、馬上でギターを弾きながら唄うジョン・ウェインが登場。 ありゃ珍しや。 辿りついた街で銀行強盗に出くわし、事件解決の手助けをしたウェインは連邦保安官の… トラックバック:0 コメント:0 2012年06月03日 続きを読むread more
『海の沈黙』『白いリボン』:モノクロ、ドイツ、戦争の2本立て @名画座 キネカ大森にて鑑賞です。名画座としてはトップクラスのラインナップを連発している感があります。 鑑賞から1週間、じっくりレビューを書こう・・・と思いましたが、映画の出来栄えをうまく伝えられるか、自信がありません。 とはいえ・・・ 『海の沈黙』は、第二次大戦下で書かれたレジスタンス小説の映画化。 名匠ジャン=ピエール・メ… トラックバック:8 コメント:1 2011年05月21日 続きを読むread more
『怒りの葡萄』:意外と古めかしさは感じない文芸作品 @廉価版DVD 2011年映画初めはクラシックムーヴィから。 まずは買い込んだDVDを観ていくことにした次第。 文芸作品の映画化の10枚組み廉価版DVDの1枚です。 ジョン・スタインベックの原作をジョン・フォードがヘンリー・フォンダ主演で1940年に映画化したものです。 日本初公開は1965年のこと。 わたしは1980年代か90年… トラックバック:0 コメント:1 2011年01月06日 続きを読むread more
『名探偵シャーロック・ホームズ 六つのナポレオン』 @中古DVD BOOK しばしば通っている中古BOOK店が道路拡張工事の影響で閉店することになり、閉店セールをやっていました。 500円以下のソフトは半額、105円の本は50円と格安でしたので、幾許(いくばく)か単行本やDVDを購入しました。 これはそのうちのひとつ。 宝島社発行の「名作クラッシックノベル&シネマ 名探偵シャーロック・ホームズ D… トラックバック:0 コメント:0 2010年10月07日 続きを読むread more