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zoom RSS 『輪廻』:清水崇的ジャパニーズ・ホラーの嗜好性:DVDで観賞しました。

<<   作成日時 : 2007/08/26 22:00   >>

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本作『輪廻』では、「『呪怨 パンデミック』:怖さはそこそこだが、脚本の構成は巧み:Myムービーに掲載しました。」に続いて、清水崇監督のジャパニーズ・ホラーの嗜好性を検討としてみます。

現在流行のジャパニーズ・ホラーの原点は中田秀夫監督の『リング』とすることに多くの方は賛同頂けると思うのですが、『リング』のエポックメイキングな点は、
 ・ホラーという従来、悪が善側へ侵食(危害等を与えるなど)し、
 ・善良な観客を恐怖落としいらせるが、
 ・善と悪の対決により善が勝利して、
 ・ホッとする
というストレートな構造であった作品が変転し、
 ・侵食する悪側を食い止める(または悪に勝つ)ための何らかの隠された方法があり、
 ・それを見つけることで回避する
というミステリー的要素の占める比重が大きくなった点にあると思います。

「隠された方法を見つける」ということはアドベンチャーゲームの要素も否定できませんが、ミステリー小説でいうところの「ハウダニット(How Done It)」の要素とも言い換えることが出来ると思います。

最新作『呪怨 パンデミック』では、叙述トリック的味わいの結末で観客を幻惑しましたが、本作品では「フーダニット(Who Done It)」の要素を用いて、35年前の山間ホテルでの大量虐殺と、同事件を題材にした映画関係者たちの間で、「誰が誰の生まれ変わりなのか」という興味で観客を幻惑します。

過去の怨念が現代に甦って恐怖を撒き散らすだけの映画と一線を画すのはそこいらあたりにあると思います。

意外な人物が意外な人物の生まれ変わりであることで物語のドライヴ感を盛り上げる脚本は、いくつか瑕はあるものの、その意気込みは評価して良いと思いますし、わたしも見ていて「おぉー、この展開かい!」と納得しながらも感嘆の声を上げました。

清水崇監督には、ホラーを離れて、ミステリーサスペンスを撮って欲しいものだと感じました。

<追記>
いくつかの瑕とは、
 ・過去の事件との行き来の捌きがあまり上手くない
 ・過去の事件から実際ものモノが出てくるのはいかがなものか
 ・8oフィルムで撮れるはせいぜい3分20秒が限界
などです。


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